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新しい靴を買ったから | #76_終活Days

靴が傷んできたので、思い切って新しい靴を買った。届いたら、雨が続いてしまったので靴は玄関に置かれたまま。

やっと気持ちよく晴れた今朝、新しい靴は世の中はデビューした。

気分もピカピカで、横断歩道を闊歩する私。

自分の靴を写真に撮るのが少しばかり恥ずかしくて、携帯を見るふりをしながらシャッターを切る。何だか自分を隠し撮りしているみたいな、変な気分だ。

新しい靴を買うということは、古い靴を処分するということだ。今回、さよならする靴は、白とグレーのコンビの靴。先に色違いの紺色の靴を買った。とても履きやすかったので、次にデパート入ったときにセールになっていた白い靴も2割引か3割引で買ったのだ。

淡いグレーのスーツを着るときにだけ、履く靴だったので出番が少なくて良い状態のままで靴箱の中にあった靴。
それが、急に出番が多くなったのは、猫を飼い始めた4年前くらいからである。

黒いボトムスに猫の毛が付く。びっくりするくらいに猫の毛がついて取れない。私は慌てて黒じゃない色のボトムスを買った。おとなしい性格の私はグレーとかグレーとかグレーを買った。淡いの濃いの中くらいの、という感じで。

黒い靴だと重く感じたので、手持ちの靴の中から白とグレーの靴を合わせるとこれがとてもマッチするのだ。(と、自分では思った。)

なにしろ私はオシャレ音痴の自覚アリ。若い頃に観たテレビ番組の辛口ピーコのファッションチェックに引っかからないことが目標なのだ。おそらくこれなら大丈夫。

あの番組で、「何でも黒い靴を合わせりゃいいってもんじゃない」というようなことを言われている女子大生のお姉さまたちは、言われるのがうれしそうだった。
でも、私は彼女の目に留まらないファッションが目標だから。そっと素通りでお願いしたい。

その靴も気が付くと購入からやがて10年になろうとしている。そろそろ寿命だろうということで、新しい靴を買うことにしたのだ。

実は新しい靴を下見に行ったのだけれど、欲しいと思った靴は2万円を超えるお値段で、今の私には贅沢すぎると感じた。アシックスのウォーキング用のパンプスだ。
このシリーズの靴を1足持っているのだけれど、実に履きやすい靴。履きやすいけど、どうにもお値段が厳しい。

というわけで、私が選んだ靴がこちら。

お値段がとてもかわいらしくていい。履きやすくて軽くてとてもいい。今の私にはちょうどいい、うん、すごくいい。

そんなわけで、新しい靴を買ったから、古い靴とはさようなら。たかが靴なのに、なんだか名残惜しい夜である。

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