マーケティングの基礎(10)「4C分析」

以前の記事で「4P分析」についてご紹介させていただきましたが、今回はそれに対応した「4C分析」についてご紹介させていただきます。

「4C分析」と聞くと、こちらも以前ご紹介した「3C分析」に1つCの要素がプラスしたものだと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

「3C」とは

自社=Companyが提供できること
他社=Competitorが提供できること
顧客=Customerが求めること

の3つの要素の頭文字をとったものでした。

また「4P」とは

Product=直訳すると「商品」だが、要は「お客様が手に入れる価値すべて」
Price=商品の価格やお金の支払い方法
Place=お客様が商品を変える場所
Promotion=自社の商品・サービスについて、既存の顧客と未来の顧客にどんなメッセージをどのように伝えていくかという「顧客とのコミュニケーション全般」のこと

の4つの要素の頭文字をとったものでした。
前回ご紹介したときには記載しておりませんでしたが、この「4P」というのは企業側から見た物売りの基本要素なのです。

では、それに対応する買い手側から見た要素には何があるのか。
ここに「4C」が登場するわけです。

「4C」は下記の要素の頭文字をとったものです。

Customer value=価値
Cost=コスト
Communication=コミュニケーション
Convenience=利便性

これらの要素を満たすことができなければ、買い手の気持ちを揺さぶることはできないとされています。

モノ不足の時代には「4P」さえ満たしていれば、モノは飛ぶように売れていたそうです。しかし、モノが余る現代では消費者は自由に商品を選べます。似たような商品が数多くあるなかで、何らかのきっかけがない限り、商品が選ばれない時代になってしまいました。

だからこそ、お客様の視点に立って、お客様の考え方で、その商品との違いを考える4Cが大切になってくるのです。

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