マーケティングの基礎(15)「集中型マーケティング」

複数あるセグメントに対してのアプローチ方法の3つ目として「集中型マーケティング」というものがあります。
これは今までに取り上げてきた「無差別型マーケティング」や「差別型マーケティング」と比べて多くの企業が選んでいる手法となります。

早速ご紹介していきます。

集中型マーケティング=特定のセグメントだけに特化してマーケティングミックスを展開し、他のセグメントには手を出さないという方法。

この手法を取っている例としてはスズキ自動車があげられます。

スズキ自動車は軽自動車に集中して車を開発し続けています。経済的に余裕のない若者やOL、既に車を所有している家庭のセカンドカー、サードカーといったマーケット向けに車を開発し、売り続けているのです。

その甲斐あって、全国軽自動車協会連動会の調べによると、昭和48年から平成17年まで、国内軽自動車新規届出台数が33年連続ナンバーワンとなっています。

一つのセグメントにこだわり、集中することで、そのセグメントに対するノウハウや技術が高まり、結果としてナンバーワンの座を勝ち取ることもできると言えるのです。

最後に、無差別型マーケティングはモノ不足の時代にのみ通用した手法であり、差別型マーケティングは大量のリソースを必要とします。
結果として、現実的にはほとんどの企業では集中型マーケティングでやっていかなければならないこととなります。

集中型マーケティング


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