緊急・接着剤スクール 4(最終回)
このシリーズは上記マガジンではじめから読むことが出来ます。
4回目の今日は最終回!接着剤の硬さと強度です。
もうこの話おなかいっぱい!という方は、スクロールして
おススメだけ読んでくださいね~^^
では始まります。
硬いからって強いと思うなよ!
突然石の話です。
宝石には硬度という基準があります。読んで字のごとく「硬さがどんくらいかな?」という数値です。
鉱物の硬さを計ります。硬度の種類はいくつかありますので、興味がある方はググってみてね。
ダイヤモンドが10です。最高値。
エメラルドとアクアマリンは7です。
でもエメラルドは衝撃に弱い。ものすごく。
温度変化にも超音波にも弱い。
アクアとおなじベリルなのに。
実際石留していた感覚として、粘り強さが足りないな、と思っています。
粘りって、組織同士手をつないでるかつないでないか、のような感じ。
さて接着剤。
接着剤も粘り強さや硬さの違いがあります。
石と一緒にするな!と言われそうですが・・・
カチカチに固まる接着剤は一見強そうですが、遊びが無くなる分変形に弱いです。負荷がかかってヒビが入ったり、外れたりします。
これがもう少し粘りのあるものだと、曲げられてもそれ自体が少し変形してついてくるので、外れにくい。
でも、粘りが強すぎると、やわらかいテクスチャが多いので、ベタ付くとか、削れやすいなどのデメリットもある。
わかりやすいい例はなんだろうな~と思ったのですが・・・
たとえば。
木工用ボンドは固まっても肉厚のシールみたいになります。
瞬間接着剤を同じくらい盛って固めたら透明のカチカチになります。
両方を曲げてみるとどうなるか。
木工ボンドは一緒に曲がり壊れない。
瞬間接着剤はヒビが入って割れます。
では、今度は爪でひっかいてみます。
木工ボンドは傷がつくかな。
瞬間接着剤は、多分無傷です。
どっちが硬いですか?
どっちが強いですか?
答えに困りますよね。
だって得意分野が違うから。
なので、自分が何にどう使いたいのか?というところから始めると最適の接着剤が見つかると思います。
漠然と「アクセサリー用」を選ぶのではなくて、どんな素材をどうつけるか、どんな負荷がかかるのか、どう扱われるのかを想定すると、意外な商品と出会えると思います。
良い出会いを。
変態仲間の皆さん、ホームセンターの接着剤売り場に行って、片っ端から説明書をみてみてくださいね~。面白い商品がいっぱいあります。クラフト系の売り場と、工具売り場と、木工系の売り場、建築系の売り場にも分散していますよ。レッツゴー。
そんなことするほど変態じゃない方は、多用途のプレミアムハード&ソフトをおススメします。
エポキシ好きの方は、10分型と60分型の2種を使い分けると仕事がしやすいです。素材によって上記の多用途を併用すると幅が広がります。
おわりに
ほっとくと延々といらない情報や思い出まで出てくるので、この辺りで接着剤については終わろうかと思います。
皆さま、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
近々動画でわかりやすく解説したものをつくります。
接着剤の動画はなぜか閲覧数が多く、自分でもびっくり。
困っている方が多いのかもしれません・・・
クレームに直結しますから、大事ですよね。
しかし、どんなにきっちり接着しても、乱暴に扱われたり、ちゃんと保管されないと壊れるリスクは高くなります。
絶対に壊れない、100%壊れないものはないです。
どこに基準を置くかは難しいです。
商品単価や作家さんの方針もあります。
自分が許容できる範囲を決めてどこまで対処するか。
その基準の一つの助けになればと思います。
それでは、良いハンドメイドライフを!
ぜひ、動画のチャンネル登録もおねがいします^^
このブログが面白い為になった!と思われたら、
下のアイコンからシェアをお願いします^^
スキ、フォロー、励みになります。
いつもありがとうございます。
いただいたサポートは今後の発信活動に活用させていただきます。