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我が家の1歳児はこうやって数量感を理解した

前回のつづきです。

ところで、数字というのは奥が深くて、記号としての読みもあれば、数量の概念もある。さらに順序の概念もある。

トーマスのおかげで「記号」としての数字は10までマスターした息子氏だったが、数量の概念は乏しかった。

母お手製のこちらには赤丸で数量の概念も学べるようになっているのだが、これには全く興味を示してくれなかった。

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そこで、息子が0歳のときに夫が買ってきたブロックを使うことにした。

このブロックには数字も書いてあるのだが、ひっじょーに見にくい。
商品ページを見るとさも全ての面がカラーであるかのように錯覚するのだが、カラーなのは2面だけなのである(詐欺)。

そこで数字を油性ペンでなぞってみた。
すると途端にブロックの数字が読みやすくなった。天才。

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このブロックを積み上げながら、1,2,3…と数えた。
このころ、幼児教室で「ブロックや積み木を10個積み上げられるようにしましょう」という目標があったので積み上げの練習も兼ねて遊んだ。

ここで少し積み上げの話をすると、親は黒子になりきり、本人にばれないようにサポートしながら、積み上がったら一緒に喜ぶ、とにかく褒めるというのがコツである。
私はこどもを産んでからすっかりリアクション芸人である。

「うっわー!すごいね!たかいねぇ〜!すごいすごい!」

そのかいあってか息子はブロックが好きになり、積み上げ10個も軽くクリアした。
さらにひとり遊びで「1,2,3…」と言いながら積み上げるようになった。


さらにこの絵本で再度数と数量感を結びつけた。

この本は描かいてあるだけの絵本なのだが、数えて遊んでみたり数字を読んでみたり色々な使い方ができて楽しい。
息子のお気に入りである(毎日数字を数えて遊んでいる)。

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ここで、10を超える数が出てきてしまった。
お風呂で10まで両手の指を使って数えることはしていたけれど、流石に指は12本持ち合わせていない。数字ブロックも10個しか無い。
本を読む過程で12まで数字は読めるようになったが、この数量感をどう表現しようか。

そんなとき、公文のそろばんが120玉あることを思い出した。

これは俗に言う100玉そろばんなのだが何故か玉が120ある。
これを縦に数えると12となるではないか。

とはいえ、はじめからおとなしく玉を数えるわけはないので、親が「私の趣味は数えることです」と言わんばかりに数えて遊んでみせるのである。

すると息子も1人遊びで「1,2,3…」と言いながら数えるようになった。

ものを数えるときには「全部で◯◯」と言うようにすると数量感に結びつきやすいと幼児教室で習ったのでそのとおりにした。


このころ、10以上の数が読めることがとても嬉しい息子は12がお気に入りの数になった。
読めることを褒めてやるので得意になって絵本「かぞえてみよう」を引っ張り出してきて「12!12!」とドヤってくる。

そこで公文のかずカードを20まで解禁することにした(もともと10までは出していた)。

カードは無印のやわらかポリエチレンケースに入れていつでも取り出せるようにしておく。

すると毎日12を肌身離さず持ち歩くようになった。

カレンダーの月が12まであることに気付いたり。

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時計にも12があることに気づいたりした。

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「おんなじだぁ〜」と言いながら2人で喜び合った。

こうして数字が生活に溶け込んでいく。

すると、息子は色々なところに数字があることに気付くようになった。新しい目を手に入れたのである。

息子はパッケージに書いてある数字、駐車場の番号、スーパーマケットの駐輪場の番号などを声に出して読むようになっていた。


息子の数字習得の過程を見て、私は「確かこれどっかで見たやつ!」というプロセスが記憶をさらに定着させると感じた。

・この数字、はいはいトーマスで見たやつね!
・トーマスのこれ、この前絵本でみたやつね!

我が家ではとにかく「トーマスのあれとおんなじだね」に帰着させた。
6を見れば、「あ、パーシーとおんなじだね」と言いながらトミカを出してきて車体番号を確認する。

4を見れば、「あ、ゴードンとおんなじだね」と言いながら図鑑を出してきて車体番号を確認する。

こういう地道な「おんなじ探し」により息子は数字をマスターした。

まだ完璧ではないが、息子は少なくとも数字が大好きである。

改めて機関車トーマスに感謝。


1歳児の知育〜数字編〜(完)

いただいたサポートは自己研鑽に使わせていただき皆さんにアウトプットという形で還元させていただきます。いつもnoteをお読みいただきありがとうございます。