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ウチの息子は「まだ未知」です(男の子の育て方)

↑減反された奄美の地では珍しい「田植え」の体験をさせてもらえるせっかくの機会だったのに、慎重な息子は泥に入れず…1時間ずっとこのままみんなを見守った笑。そっちの方が難儀だと思うのだが。

娘の話を書いたのだから、平等に息子の話も書こうと思うのだが…なんせまだ4歳になったばかり。方向性が定まらず、キャラが不確定。まだまだ当然「未知」の存在。

息子は訳も分からないまま「奄美離島留学」に付き合わされた。母(姉)の都合で。それまで行っていた保育園に特別な想い入れがあった年齢ではないだろうし、母親と離れる選択肢もないからと判断されて連行されたドナドナの牛。2歳で出発。あちらですぐに誕生日を迎えて3歳になり、4歳になった直後に帰京。あちらでは奄美の大自然を満喫してくれるかな~と思いきや、「東京に帰りたいよ!」と繰り返した!!!ショーーーっク!どうして?こんなに素敵な環境なのに、彼にはどうして分からないの?

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と、心配したのだが、東京がいいと言っていた理由は単純だった。置いてきたプラレールのおもちゃと、置いてきた遊び相手(父)、この2つだけ。

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そして現在、実物大の皇帝ペンギンよりちょっと背が高くなった彼は、奄美で身についた(はずの)自然環境センスを維持すべく、「森のようちえん全国ネットワーク」に所属する保育園型の認可外幼稚園に「片道1時間強」かけて通っている。奄美にいるうちから「次は毎日森にいく幼稚園にいこうね~!」と洗脳。「これもまた親のエゴなのかな…」と何度も何度も考えぬいたが、「とりあえずやってみよう精神」でもう1か月半…

私が送迎でヘロヘロなのを横目に、毎日ルンルンで森へお散歩(と言っても数々ある横浜の山の方の公園や林)。帰りの電車は親子で爆睡(2回駅を乗り越し…)。さすがに何度も「幼稚園楽しい?前に行っていた(家から3分の)保育園に行こうか?仲良しの〇〇君もいるよ~」と誘惑したが、「嫌だ!森のようちえんがいいの!」と全面拒絶。後悔先に立たず。親の思い通りになるわけはない。自分で蒔いた種。自業自得、誰が悪いのよ…私か…

夫は来るもの拒まず精神で「どっちでもいいや~」だったが、私は絶対男の子が欲しかった。娘がお腹にいた時に性別が分かった時も「本当ですか?男ですか?えーーーー」とショック目に言ったので、女医さんが「第一子が女の子で嫌がる人も珍しいわよ」とびっくりされた。「いや~。甲子園に行きたいんで…」と誤魔化したが、なんかしっくりこないまま娘が産まれてきた。そのせいか半分以上男の子みたいな娘に育っている。

そして第二子。息子の検診の時は3D超音波で検査した16週の時にすぐに「見えた!」。「男の子ですね」と言われたときは嬉しくて嬉しくてルンルンで帰宅した。当時4歳だった娘は「えー妹が良かったなー」と文句タラタラ。

そして真夜中2時。突然目が覚めて不安になった。「ちょっと待て!確かにずっと男の子は欲しかったが、その子はこの隣でイビキをかいて寝ているアホ旦那の血を引いてくるのか!」と。夫の細かい事件はnoteでは書ききれない。数々のやらかし事件やこちらの不満、そもそもの問題がありすぎて広辞苑が出来上がってしまうからやめておく。

どうしよう…どうしよう…この男に似たらどうしよう…いや、絶対似るはずだ。血が入る。DNAだ。どうしようもない!それでなくとも巷にはアホ男子がたくさん溢れている…彼らの仲間入りすることは確定要素であり、私は世間様に顔向けできない人生を送らなければいけなくなるのか!…と考え始めたら眠れなくなった。そしてiPadを開き、AmazonへGO。人生に迷ったときは、口コミが良い指南書が一番!

そう思ってとりあえず「男の子の育て方」系の本を3冊ポチした。翌日には届いて読んでみることに。

例えば女の子。牛乳をコップに注ぐときに溢しそうだったら「気を付けてね。溢しちゃうよ」と言えば、気を付けてくれる。でも男の子「うん!」と言って溢す。そして溢さないとわからない。溢して始めて学習する。そこにイラついてはいけないそうだ。ふーん、なるほど。イラつかないなんて絶対無理だな…。

とりあえず参考になったのはそんな程度で、私の懸念事項をもっと抜本的に構造的にショベルカーで取り除いてくれるぐらいに解決してくれるアドバイスはない!

そんな時に追加で購入したあの漫画家西原理恵子(+母さんズ)の「ああ息子」という単行本。これは画期的だった。すべてがクリアになった!…というか諦めがついた。

全国の母親たちが投書した自分の息子のバカ話、やらかし話をまとめた本なのだが、どのエピソードもすごい。笑える。そして男の子の正体がなんとなくわかる!なかでも印象に残ったのが、学校の帰り道にどうしても大便をしたくなった男の子が、空き地のようなところで〇〇〇をした話。そのでてきた〇〇〇があまりに綺麗に巻かれたために芸術性を感じ、散々観察。しまいには棒に刺してそのまま家に持って帰ってきてお母さんを驚かせるというオチ。これには大爆笑!悪阻で眠れない夜が続いていたが、笑いすぎて益々眠れなくなった!

だがこの話には続きがあって、本のエピローグに登場人物たち数名のその後が紹介されているのだが、相変わらずおバカ男子だという子たちも多々いる中、その〇〇〇君は探求心が強いまま成長して医学部に進学していた!子ども、特に肛門期の〇〇〇好きは児童心理学上当然のことだが、医学部に導かれるとは!

ウチの「ああ息子」。存在感が強い姉に虐げられて、赤ちゃんの頃からピーピー泣き虫。育てにくい赤ちゃん2号。誰だ?第二子は育てるのが楽よ~!と言ったのは(怒)。2歳ぐらいまではヘタレ過ぎて、ああ甲子園なんて絶対いけないな…と諦めていた。

しかし!奄美に行った途端。3歳になった途端。スイッチ全開でやんちゃ坊主に。大自然がそうさせたのか、もともとそうなる予定だったのか。泥遊びなどの新しいことにはとても慎重だが、とにかく尋常じゃなく人懐っこい。誰にでもぺた~っとくっついて離れず、一日中母親完全無視で遊びまわる、誰がその場で一番自分に優しい人か空気を読む「人たらし男」となり、みんなには「将来はホストかな…」「ヒモで暮らせるよね~」と断定される程。「そんなに人懐っこいと誘拐されちゃうよ!」と心配された笑。東京なら分かるけど、まさか奄美で心配されるなんて!

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サトウキビを頬張る。いつの時代だ?

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鶏捌きも冷静に見守る(理解していないだけ?)

最近のやんちゃっぷりに、姉を超える存在になるのではないか説も浮上している。アホっぷりも増してきた。好物はバナナ。トイレでバナナ級の〇〇〇が出ると「見て~!バナナ〇〇〇がでたー!」と大はしゃぎする。こちらが確認するまで許さない。

いつか、「ああ息子」に登場するあの男の子のように、家に棒で刺した〇〇〇を持ち帰る日が来るだろうか…いくらその後医学部に進む可能性を持っていたとしても、私がそれを笑って許せる心の広さを持つ母でいられるか…

むっりーーー!

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