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人がモノを所有する理由は3つ(8)

人がモノを所有する理由は、大きく分けて3つあります。 

①使うから
②愛しているから
③捨てるのが面倒だから

「①使うモノ」には、あまり個人差がありません。人が1ヶ月以内に使うことができるものの総量は、アイテムの種類も量も、皆さんほぼ同じです。

「②愛しているモノ」は、個人差が非常に大きく、かつ調整が難しい項目です。

愛がある方にとっては、モノは道具ではないのです。モノは、その人を形作る価値観であり、血となり骨となって自分の生き方を支える大切な要素なのです。「早く捨てなさい」の一点張りでは、例えその場はいくつかモノを捨てられたとしても、すぐにリバウンドし、片付けに対してトラウマまで生まれてしまいます。

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また同じ人でも、年齢や環境と共に、モノへの愛は移り変わります。
・年齢が上がるほど、愛が深まっていった方
・独身時代はモノが愛おしくて仕方なかったが、結婚・出産を経て関心が薄くなった方
など、状況に応じて人の気持ちは変わっていくものです。

尚、「③捨てるのが面倒なモノ」については、捨てる・売るなどして手放すべきものと考えています。「②愛するモノ」と「③捨てるのが面倒なモノ」は、他人から見ると差異があまり分からないことがよくあります。例えば、空箱。コレクションしている人にとっては宝物ですが、ただ潰して捨てるのが面倒で転がしているだけの可能性もあります。

一度「②愛するモノ」と判別されても、時間が経つと「③捨てるのが面倒なモノ」に変化していることもあります。愛は流動的な感情なので、定期的に見直しも必要です。

そして、③捨てるのが面倒なもの が山積みになると、部屋は「ゴミ屋敷」に近づいていきます。愛が多いことは怠慢ではありませんが、ゴミが多いことは怠慢です。後に紹介する4象限診断でどのタイプに分別されても、「ゴミは部屋から追い出す努力をすべし」ということは共通してお伝えしたいと思っています。

次回は、あなたの「モノへの愛着」と「整理収納力」を測る4象限診断の説明をしていきます。まずは自分のタイプを知り、自分にあった片付け方を身につけていきましょう。 ではまた次回。

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