「頭が良い」とは何か? 抽象度レベルを上げて考える重要性
本日、自社のコンサルタントによるワークショップを受けてきました。「頭が良くなるトレーニング」勉強会。本日はそれを記録になります。
個人的に山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」」に共通するテーマに思いました。
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■■「頭の良さ」の定義とは
・頭の良さ ≠ 処理力
・処理力が高い ≒ 最適化が得意 ≠ 頭が良い
コンピューターが台頭する前は、確かに上記の「処理力」は評価されていた。ただ現代の世の中の問題は、そもそも明確ではなくカオス。
そのため、真に頭の良い人とは、問題把握(問題設定)能力が高く、問題が設計できた段階でほぼ問題は解けているという。
■■知識の重要性と、バカのパターン
バカには、ざっくり2パターンある。
①知識が無い(知らない)ため、考えられない
②知識に縛られすぎて、広く考えられない
部屋の植木の数を数えたとき、部屋を見渡してカウントできるもの、植木がプラスチック製か木製か判別できない。
このように、見る範囲やそもそも「プラスチックか木か」判断材料がないと、高次元の認識ができない。
■■抽象度を上げる重要性
抽象度上げて考えられれば、視点を上げて問題意識を持てる。
「クレタ人は嘘つきだ」と、クレタ人が言った。
これは一見、パラドックス。
ただし、頭の良い人はこういった問題の捉え方を広げる。例えば時間軸と常識をずらす。
この「クレタ人」は将来ミケーネ人や、日本人になるかもしれない。つまり、クレタ人がずっとクレタ人であると決め付けず、視点を上げて物事を考えられる。また、逆に解けない問題を切り捨て、頭の使いどころに優先度を付けられる。
頭の良い人はこの抽象度レベルを上げる作業こそ得意なのである。
■■最後に:抽象度にイメージと世界観を
頭の良い人は抽象度の高いことに、実感を持って行動(思考)できる。
猫→哺乳類→動物→生物→物質……みたいな、後半になるほど抽象度が高く、イメージしづらいことに、肌ざわりを確かめながら思考を巡らせられる。
頭の良い人になるために、自分の課題を考える時はゆったりした気分で、下記をやってみると良い。
①課題をイメージして、
②抽象度レベルの上下も一緒に並べて、
③連想関係をいじくってみる
普段からこの、抽象度の行き来する思考ルーチンがトレーニングになる。
サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。