見出し画像

ブチ切れられてから、反省して立ち直るまでのステップを言語化してみた。


―しまった、やらかした

一生懸命に仕事していても、そんなことはないでしょうか。

私はどちらかというと器用にやるタイプなのですが、先日、社会人生活2年目にして初めて、他社の人からブチ切れられてしまいました。

電話ガッシャーン、メールで激おこ。耳も目も両方とても痛かったですよ。

そんなことがあって、面白い発見が。その後の作業効率がめちゃくちゃ低下したんです。

「あーどうしよどうしよ……」って。こんなにメンタル弱かったのか自分。

事案発生から12時間が経ったいま、少し落ち着いたので、振り返ってみます。

※7月2日、一部加筆しました。

■ステップ1:まずはすべてを受け入れる

全力で謝って鎮火し終わった後、お昼過ぎの渋谷のスタバで茫然としていました。

―これ、どうしよっか。

今回は自社の引き継ぎがあまく、私個人の理解が足りなかった。

加えて、相手も問題が表面化するまでノータッチな部分があったため、月末に突然、爆発しました。

「こっちも時間掛けているんだから、ちゃんとやってくれよ!」

そんな趣旨のメールが来ていました。

「確かに弊社も~、しかし貴社が~」といった譲歩否定構文を見て、くらっとしました。

怒られて当然ではあるものの、先方の怒りや殺伐とした雰囲気が溢れていました。

そんな時、上司が教えてくれた本のフレーズたちが頭に浮かんできました。

**・悪意のほんとうの目的は、その悪意をネタにしてどんどん悪意を広めようとすることなんだよ

・一緒になって醜い心に巻きこまれずに、冷静に淡々と対処すればいい

・自分が理解されるよりも前に、まず『私は相手のことをほんとうに理解してあげているだろうか?』って考えてみるんだ。

・魂の世界では、自分が理解されるかどうかなんてどうでもいいことなんだ。理解されようとする魂よりも、理解してあげようとする魂のほうが格上なんだよ。**

石井裕之 [2008]『かぼ:アクリルの天使が教えてくれたこと』祥伝社.

そうだ……落ち着かなきゃだめだ。


■ステップ2:直せる部分、反省すべき部分を探す

まず、何が悪かったか考えました。

この時、自分の責任範囲をぐっと広げて、すべて自分事する気持ちで受けとめようとしました。

「これは貰い事故だ」とか「先方の理解が足りない」とか、そういう相手事にする思考は捨てました。

・弊社の引き継ぎ。理解できない部分を放置しつづけた
・複雑にならない作業の進め方を提案できていなかった
・事前にリマインドを送る、相手側に立つ工夫がもっとできたかもしれない

それが終わって、やっと上司に「こんなことがありまして……」と相談しました。

自社と他社両方の視点をもってから、それでもなお上手くいかなかった部分を吐露できました。

今思えば、傾聴してくれる上司にはかなり助けられてると思う。


■ステップ3:一切なにも考えないで、別のことに集中する

そのあとも、だいぶ気がそぞろでした。(笑)

もやもやーと、電話越しの早口だった声が思い出されるんです。

これじゃだめだと思って、場所を変え、作業内容を変え、何か集中できることを探しました。もう反省したし、ミスのことは一切考えたくなかった。

単純作業に集中すると気分転換になるしイノベーションが生まれやすい、という理由でビルゲイツが皿洗いを日課にしていたといいますが、

私は付箋に来週できそうなことを書きなぐり、Googleカレンダーに入れまくる作業に没頭しました。

中途半端な1時間より、将来の時間を有効に使えるように手を動かした方がマシと考えたんです。


■さいごに

ステップ1:まずはすべてを受け入れる
ステップ2:直せる部分、反省すべき部分を探す
ステップ3:一切なにも考えないで、別のことに集中する

今までやっていたものの、しっかり言語化したことがなかった。今回のミスを踏まえて、改めて整理してみる。

今度はそもそも失敗しないようにするぞ。


■追記:共感型コミュニケーションを学んで(7/2)

先日、共感型コミュニケーション(=NVC)という内省のアプローチを専門家から教えて頂く機会がありました。

簡単に言えば、①なにか問題が起きた時に自分の気持ちに向き合ってどうしてもらいたかったか・何をしたかったかを掘り出し、②問題に関わる相手とすり合わせてお互いの心の充足を満たすコミュニケーションのこと。

言い換えると、自己理解(①)を満たしつつも、他者理解(②)を図るのがポイントらしい。

「お互いのニーズを満たす対話ができないのか?」、このプロセスがNVCのやり方。

良い言葉だなと思った。

私は上記でトラブってしまった時、怒られて悲しかった感情よりも、上司の引き継ぎやフォローを得られず孤独だったことの方が何倍も堪えた(①)。

ただ事後報告してから、幸いにも上司の理解があって話ができ、だいぶ心も落ち着いて視野を広くもてた。

そうすると、相手のことも「月末で大変そう」とか「経理じゃないのに面倒なこと引き受けているのかも」と思うことができた(②)。

自分の辛さを自分で理解でき、空いた心の余裕で相手の心をうかがい、傾聴し、打開策を紡ぎ出す。この作業をもっと意識的にやっていこうと思った。

サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。