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水しぶきを追いかけて ーベネチアの海

夏です!海です!ベネチアです!
ということで今回は、お馴染みのモチーフになりつつあるベネチアです。

モチーフにした写真がコチラ↓

ベネチアといえばゴンドラですが、今回は水上バス。
水しぶきを大胆に入れて、ちょっとでも涼しさをお届けします!

完成した作品

今回の主役は水上バスと青いドーム。それ以外は省略して絵にメリハリをつけています。こだわりは水上バスが立てる波しぶき。スパッタリングも存分に発揮して、画面のこちら側まで水しぶきが飛んできそうな1枚に仕上げてみました。(ってかっこよく書いていますが、最初から明確に意図したわけではなく、仕上がった絵を見て後付けで言っています笑)

制作過程はコチラ↓

デッサン

毎度のことですが、奥の建物は省略するので、窓などは描き込まず、全体的な輪郭だけ形どっています。水上バスが思いのほか難しい!

ファーストウォッシュ

空 :水で濡らしてから、コンポーズブルーをささっと、均一に。
海 :水で濡らしてから、ウルトラマリンブルー、プルジャンブル―、
   セルリアンブルーを織り交ぜていく。
屋根:ピロールオレンジとバーントアンバーを混ぜ、手前を濃く、
   奥は薄く。絵にメリハリをつけるため、奥は”建物っぽい”
   感じでOK!

セカンドウォッシュ

建物の壁を入れていく。青系(ウルトラマリンブルー)、茶系(バーントアンバー)、黒系(ニュートラルチント)、赤系(ピロールレッド)などを使い分けながら、陰の明暗を入れていく。「なんかぐちゃぐちゃになったー!」と思っても焦らず。思ったよりあとで何とかなるものです(笑)

描き込み

左側の建物を思い切り暗くして、絵に奥行きを出す。水上バスも写真では真っ暗だけれど、すべて暗くしてしまうと”のっぺりした”印象になるため、暗さを何段階かに描き分ける。

さらに奥行きを出すために、手前に濃い×太い波を何本か入れる。地味だけど、意外に利き目あり!

最後はみんな大好きスパッタリング&ハイライト!白い不透明水彩(ガッシュ)でスパッタリングをし、波しぶきを表現する。そして建物の屋根などに白い線をぴっと入れて完成!

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