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インタビュー前にライターがやる準備5つ【編集・ライター講座】

おつかれさまです、編集者とライターそのほかもろもろを生業としているかとうです。

2020年でキャリア10年目を迎えまして、雑誌やWEBメディアなどでさまざまな記事を作ってきました。

その中で培ってきたノウハウをベースにして、YouTubeで動画も作成しています。

動画で紹介したノウハウをテキストベースでもまとめておこうと思って、このnoteに書いていくことにしました!

動画で言い忘れたことや補足的なことも書いているので、合わせてチェックしてみるといいかもですよ!

で、基本的には初心者ライターさんやライターをやってみたい! 興味がある! という人に向けていますが、ある程度キャリアのある方や編集者・ディレクターの方に向けて、最後に編集者視点のウラ話を入れています。こちらは有料となりますが、ライターの人でも同じシチュエーションで編集者がどう思っているか知りたい! 

という場合は、ぜひ読んでみてください。多角的な視点が得られると思います。有料部分を読まなくても記事としては完結しているので、ウラ話感覚でご興味ある方のみ購入していただければと!

さて、能書きが長くなったので、さっそく本題です!

今回は「インタビュー前にライターがやる準備5つ」という内容です。インタビューといえば、取材系ライターの花形ですよね! やっぱりライターとしてやりがいを一番感じる仕事ですし、単純に単価もそれなりに高い方です。

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1つ目の準備は「作品を見る(どういう人かを知る)」ということ。

僕の場合はどうしても映画監督やアニメ監督などのスタッフさんや、俳優・声優さんなどのキャストインタビューが多かったりするので、過去に手がけた作品や出演した作品は見ておこうねといういちばん基本的な内容です。

もちろん、たとえばプロゲーマーの人だったら得意とするタイトルや過去の実績を調べるわけですし、作家の人だったら著作を読んだりと応用して考えていただければと。有名な方だったら有名になった理由があるわけなので、そこをしっかり知っておくのは大事ですね。

Wikipediaも使わなくはないですが、ざっくりと概要や過去作を調べる程度の参照です。基本的にネットの情報っていい加減なものが多いので、調べる際も過信は禁物です。ま、この辺はほかの動画でも説明すると思うのですが。

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2つ目は「過去のインタビュー記事を読んでおく」ですね。

読めるだけなるべく読んだ方がいいのですが、読む目的を明確にしたほうがいいです。人によっては膨大な量のインタビューがありますし、全部を読めるわけでもないので(とはいえ、できる限り調べるのもライターの仕事です)。

目的としては、その1の準備にもつながりますが、その人がどんな人となりでどんな考え方をしているかを、インタビュー記事から読み解いていくわけですね。あと過去にされている質問を繰り返さないように傾向と対策をする目的もあります。ただ、媒体によっては初めて登場したり想定読者のリテラシー的に聞かないといけない場合もあるので、ケースバイケースですね。

あまりにも基本的な質問は、そのまま聞くのではなくて、こちらからまとめて聞いちゃうというパワープレイもありますが、その辺は実践編(仮)で話します。ちなみにネットは調べればURLが残っているものは出てきますが、雑誌はバックナンバーを中古で買ったりして調べています。まあ、取材経費で落ちる場合もあれば自腹の場合もありますので、お財布と相談しつつで。

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3つ目は「記事の構成を考える」です。超基本です。

たぶんこのnoteでも何度も書くと思いますが、ライターは文字を書く仕事というよりは構成を考える仕事なんですね。この構成というのは、どういう記事の流れでどういう内容の記事にするか、というのが基本になります。雑誌の場合は「ラフ」と呼ばれるレイアウトを作るので、必然的にないと仕事にならないのですが、WEBの場合は文字だけで完結することも多いので、意識されにくいんですよね。

読者に何を伝えたいのか、どういう順番で質問や回答を並べていけばそれが最大限伝わるのか。そういうことを考えます。インタビューは無限のパターンがありますが、たとえば商品紹介とかの記事だったら、この商品はこのメーカーの最新商品でここが新しくなって〜〜というように紹介していきますよね。基本的なことから具体的なポイントを紹介しつつ、それがどういいのか、逆に悪いところがあればどうダメなのかを書いていくと。

ま、書いていくとなんだか難しいなぁと僕でも思ったので、初心者のうちは参考になる記事を読んでマネるのがいちばんですね。記事の内容や文章のコピペはやったら死刑というレベルのNGですが、構成はパクれるんですよ。これはこの動画で言ってないので、ぜひ覚えて帰っていただければと!

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さて、4つ目は「質問事項を考える」です。

これも当然なんですが、インタビュー前に何をどう聞くのか。そもそも記事の政策目的はなんなのかを編集者やディレクターと相談しつつ決めていきます。映画監督とか俳優さんの場合は、新作公開時の宣伝目的が多いので、新作の情報を交えつつ、過去作のことについて聞くのが一般的ですね。それ以外にも、雑誌の特集などで独自にインタビューに行く場合などは、その特集の方向性によって聞く内容も変わってきます。

これは実際編集者・ディレクターが考えて、こんな感じで聞いてもらえればというケースもあります。その場合も、全部聞こうと意識しすぎて肝心の現場で話の流れがおかしくならないように注意しましょう。あくまで質問予定と考えて、話の流れやその場の空気感を重視した方が、いいインタビューになります。

極論、質問する→回答してもらう→質問する→回答・・・みたいなことはメールインタビューとか質問状でいいので、なるべく会話になるようにしたいですね。なので非常に会話スキルが求められるお仕事でもあります。ライターさんによってはあんまりやりたがらない人もいますが、そういう理由が多いんでしょうね。僕は大好きですよ、インタビュー!

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さて、ラスト5つ目はちょっと毛色が変わって「めっちゃ緊張する」です。準備なのかと思いますけれどね!

めっちゃ緊張します、僕も! 100本以上記事作っても、やはり毎回毎回同じように絶対にいかない仕事なので、緊張しますよね。なのでその緊張感と向き合いつつ、いい記事を作ろうという情熱を持って、しっかりできる限りの準備をすることが大事なのだと思うのです。

逆に緊張しなくなると、横暴な態度になってしまい取材相手(インタビュイー)へのリスペクトがなくなってしまう業界のクズになっちゃうので、気をつけましょう。いるんですよ、そういう態度の業界人……現場同じになるといやんなりますね。

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さて、まとめると、

「作品を見る(どういう人かを知る)」
「過去のインタビュー記事を読んでおく」
「記事の構成を考える」
「質問事項を考える」
「めっちゃ緊張する」

の5つとなります。ほかにも取材場所に時間どおりつけるように場所調べるとかいろいろありますが、内容面ではこんなところでしょうか。毎回必ずやるという意味でも、この5つをしっかり実践するといいライターになれると思います。ていうかやってくださいね! 

ポイントは「できる限りやる」です。時間は有限で、ほかにも書かないといけない記事も抱えている中で、できる限りの努力をするということがどんどんおろそかになってしまいがちです。僕もです。なのでこうしてまとめることで、気持ちを入れ直しているわけですね! 

という感じで、インタビュー前にライターがやっている準備5つをご紹介してきました。YouTube動画でも紹介しているので、あわせて見て読んでみてくださると嬉しいです! ライターのおしごとについて、わかりやすく奥深くこれからも書いていきたいと思いますので、ぜひチャンネル登録やフォローをしていただけるとさらに嬉しいです!! 

それではまたつぎの記事や動画でお会いしましょう! おつかれさまでした! 

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さて、ここからは編集者視点のお話です。実際のところライターがこういう準備をしているときに編集者はどうしているのか? ということを有料部分の編集者ウラ話に書いていきます。note限定なので、動画を見てより多角的に知りたい! と思った方や編集者の方の参考になれば幸いです! あと投げ銭感覚で購入していただいてもOKですよ!! 

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