我々は何者なのか。-We are LabBase.-
本日2022年9月1日、第7期の始まりと共に、株式会社POLは株式会社LabBaseとして生まれ変わりました。サービス名も、「LabBase就職」「LabBase転職」「LabBase研究室サーチ」等、LabBase◯◯としてブランド統一。また、これまでのMission・Visionに代わり、Purposeとして「研究の力を、人類の力に。」を最上位に掲げました。
要は、「我々は何者なのか」を再定義したということです。今日は、その意思決定の背景や意図をお話ししたいと思います。
創業から6年間の歩み
2016年9月に吉田と2人で共同創業し、マンションの1室から始まったPOL。吉田と出会った当時はまだ事業領域は決まっておらず、心から解決したいと思える課題を探していたのですが、そんな中でLabBaseのアイデアが生まれるきっかけになったのは、大学の先輩の一言でした。
他にも理系院生や研究者の方々に沢山会って話を聞かせてもらったんですが、研究を頑張っている学生ほど、就職活動に苦労していたり、推薦枠がある企業や研究室のOBがいる企業という数少ない選択肢の中だけでキャリアを考えている。また、キャリア以外にも、共同研究先探しや資金獲得、非効率な雑務など、研究者を取り巻く環境には課題が山積みだと分かりました。
そういう話を聞いて僕は、直感的に違和感と使命感を持ちました。
それが、LabBaseの始まりでした。
そこから仲間を集め、プロダクトを創り、ユーザーさんを集め、お客様を集め、投資家を集め…色んな方々に助けていただきながら、描いたビジョンを実現していきました。
それから6年。
LabBaseは、国内理系院生の約40%と、約600社の企業様に使っていただく、国内最大の理系院生特化就職/採用サービスへと育ちました。売上も、マッチング数も、毎年高成長を続けています。
また、サービスラインナップも広がってきました。研究職技術職特化の転職/中途採用領域にも進出し、加えて今年に入り、研究室を網羅的に探せる研究室データベースもβ版リリースしました。またそれとは別に、ステルスで進めている新規事業も芽が出つつあります。
振り返ってみて、創業からこの6年間の歩みは本当に濃いものでした。それも、ユーザーさんやお客様、歴代のPOLメンバーや株主の方々含め、関わってくださった全ての方々のおかげです。ありがとうございます。
再定義に至った背景
そんな中、今回なぜ再定義に至ったのか。Corporate Identityの再考は(重要度が高くとも)緊急度が高くなりにくいマターだが、なぜ今、再定義に踏み切ったのか。
それには、大きく2つ理由があります。
背景1. 実現したいことの解像度が上がってきて、定義をアップデートしたくなったから(内発的動機)
創業以来、日々ミッションビジョンとユーザーさん/お客様に向き合う中で、目指す世界観や、その実現の鍵についての解像度も徐々に上がってきました。創業以来目指している世界観は根本的には変わっていないのですが、山に登りながら、山の形や登り方がよりくっきりと見えるようになってきた、というイメージです。
具体は後述しますが、自分の中で自社と自事業の捉え方がアップデートされつつあり、それに沿うように定義し直したいという想いが大きくなった、というのが1つの理由です。
背景2. 今後の事業と組織の成長を加速すべく、コミュニケーションコストを下げるため(外発的動機)
またもう1つの背景として、できるだけシンプルに再定義することで社内外に対するコミュニケーションコストを下げる狙いもありました。
事業面では、LabBaseがシェア拡大し今後マーケットを本格的にペネトレートするフェーズであること、また新規プロダクト/新規事業の芽が出てきて価値が複数になってくること。
組織の面では、社員数がまもなく100名を超えようとしており、属人的にではなく理念や価値観でマネジメントする必要性が高くなってきていることが、背景としてありました。
そんな中で、自分たちが何者なのかをできるだけシンプルに伝わりやすくすることは非常に重要度が高い事項であると考え、このタイミングでの再定義に踏み切りました。
3つの再定義
今回のCorporate Identity刷新は、以下3つの再定義から構成されています。
1. LabBase=研究エンパワープラットフォーム
LabBaseとは何か。
これまでは、「LabBase=理系院生特化スカウトサービス」であり、研究領域の課題を解決するPOLの事業群の1つ、という位置付けでした。
しかし、POLの各事業はそれぞれ独立した事業ではなく、根本的には1つの事業、1つのプロダクトであると考えています。
POLの事業は全て、研究者や企業など、研究を取り巻くステークホルダー同士を繋ぎ、デサイロ(分断を解消)する事業です。要は、研究者や企業やその他研究支援者が集まり、出会い、情報が流通し、分断が解消する、そんな「場 / エコシステム」を作っているのです。
そして今回、この研究をデサイロする事業/プラットフォーム/場の全体を、「研究エンパワープラットフォーム」と呼び、その全体がLabBaseなのだと、再定義しました。
各サービスについても、
・理系学生と企業のデサイロ(キャリア切り口):「LabBase就職」(←これまではこれをLabBaseと読んでいました)
・研究者と企業のデサイロ(キャリア切り口):「LabBase転職」
・研究室と社会のデサイロ:「LabBase研究室サーチ」
というように、各事業はそのプラットフォームの一部(一機能)である、と捉え直し、名称変更しました。
元々LabBaseという言葉を生み出した時には、単なるキャリアサービスに留まらず、LabのBaseになる、研究のインフラになるような想いを込めていたので、その原点に立ち返ったとも言えます。
2. 社名もLabBaseへ
上記のように考えた時に、研究エンパワープラットフォームたるLabBaseと、会社は、別のアイデンティティではなく同一として捉えるべきものだと考えるようになりました。元々はPOLという会社の中にLabBase等の事業があるという捉え方だったのが、LabBaseという言葉をプラットフォーム全体を指す言葉としてだけでなく、会社自体を指す言葉としても定義した方が、シンプルかつ実態に合うなと。
そういう考えの元、社名もPOLからLabBaseに変更することに決めました。
POLという言葉がなくなるのは率直に寂しいですが、これからは「LabBase」を社名としてもサービス名としても掲げ、世界に轟かせていきたいと思っています。
3. Purpose:「研究の力を、人類の力に。」
ここまで書いたように、会社や事業の捉え方がアップデートしたこともあり、最上位に掲げる言葉も見直しました。
「研究の力を、人類の力に。」
これが、我々が最上位に掲げ、追求していくPurposeです。
一番大事にしたい「研究」という単語が際立ちつつ、シンプルで、それでいて力強い、我ながらとても素敵な言葉になりました。
込めた想いは以下のボディーコピーを読んでいただければと思います。
元々はMissionとVisionの二段階で掲げていたのですが、我々は何を目指すのかを“一言で”定義したいなと思ったのと、
MissionやVisionというと自社が主語(我々の使命は何か、我々は何を目指すのか)なイメージですが、Purposeは自分たちを超越した目的というニュアンスを感じ、そう定義するのが自分たちらしいと判断しました。
言葉の開発にあたっては、dof社となかむらただしさんという素晴らしいパートナーさんと一緒に進めさせていただきました。ありがとうございました!
LabBaseにかける想い
今回のCorporate Identity刷新に際して、自分が本当に何をやりたいのか、なぜやりたいのかを、深く深く自問自答しました。そのプロセスの中で、自己理解が深まると共に、LabBaseで実現したいこととそこへの覚悟が、よりはっきりとした気がします。
Purposeに掲げた通り、研究をエンパワーし、人類の課題解決や未来創造の力にするべく、引き続き全力で事業と組織を育てていきたいと思います。
最後に。
少しでも共感いただけた方は、ぜひPurpose実現に向けてご一緒できると嬉しいです。サービスを使ってみる、社員や副業等でジョインいただく、興味持ちそうな知り合いに紹介してみる。どんな形でも構いませんので、共にPurposeを実現する仲間になっていただけると嬉しいです。
改めて、いつもありがとうございます。
これからも、LabBaseを、よろしくお願いします。
株式会社LabBase 代表取締役CEO
加茂 倫明
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