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レゲエ界を変える?!時代が追いついた?!ダンスホールクイーン【SPICE】

  ダンスホールレゲエのDJは
(Hiphopで言うラッパー)未だにメンズが多いが

フィメールDJも人気や実力で負けていない。


特に、SPICE(スパイス)は▲

2022年グラミー賞にベストレゲエアルバムとして

ノミネートされた今注目のアーティストだ。

独特のハスキーボイスから繰り出される

テクニカルなDeeJeyスキルで

男顔負けの殺ってやるぞという曲から

セクシーな曲まで幅広く歌いこなす。

ド級のエロくてコミカルなリリックが多いため

SPICEの曲が流れると

ダンスホールギャル達は、私たちの出番よ!!

と言わんばかりにワイ二ー

(おしりを振るダンス)を踊り出すのだ。

また、自身もダンサーに負けないくらい

レゲエダンスを踊り、会場を盛り上げる

エンターテイナーであり

SNSでは不定期だが自身の曲を使った

賞金有りのダンスチャレンジを開催し

世界へレゲエダンスの普及も行っている。

そして、カリビアンギャル独特の

ボリューミーな体型を魅力的にみせる

ファッションセンスの高さも

ダンスホールギャルから人気があるのだ。


SPICEとは

2000年代初頭にキャリアをスタート。

2009年、Vybz Kartelとの

物議を醸したシングル「Romping Shop」で

大きな注目を集め、その後VP Recordsと契約。

2014年、デビューEP 「So Mi Like It」リリース▼

2018年、リアリティテレビシリーズ

「Love&Hip Hop:Atlanta」のキャストに

シーズン6でゲスト出演、シーズン7は参加。

2021年、ついに長く遅れた

デビューアルバム「10」を発売し、

2022年 第64回グラミー賞

ベストレゲエアルバムにノミネート。

また元アメリカ大統領バラク・オバマ氏が選ぶ

2021年のお気に入り楽曲にアルバム収録曲の

「Go Down Deh」が選ばれた▼

バラク・オバマ氏のツイート▼

オバマ氏のプレイリストはこちら▼


Cardi Bのバースデーパーティに登場

2021年のCardi Bバースデーパーティはなんと

「レゲエパーティ」

そこにSPICEが呼ばれパーティを盛り上げた。

SPICEのInstagramには、

レゲエ文化をテーマにした

パーティを開催してくれたことに

感謝の言葉が添えられている。

Cardi Bも楽しそうにレゲエダンスを披露▼



パフォーマンスに欠かせないダンサー達

SPICEのステージでは、

「TEAM SPICE」と呼ばれる

レゲエダンスのスキルが高く

ステージを盛り上げてくれる

最強レゲエダンサー達がいる。

ダンサー達はSNSを見る限り

ジャマイカとアメリカ合わせて10人程度いる

と思われるが、ステージに呼ばれるのは

2〜4人程度で毎回決まった人ではない。

ここで、

個人的に大好きなTEAM SPICEメンバーを紹介。

Tahirew ▼

出演回数が一番多いのでは?

最近もステージの骨組みに登り

アクロバットなダンスを披露。

ステージを盛り上げている。

DHQ Junkoさん思い出すなぁ…

Cookie monster ▼



Cookie Monsterさんも共演数は多く、

非常に表情豊かで、身体も柔らかく

見ていてバイブスが上がるダンサーの一人。

ご自身でクラスを持っていて

レゲエダンスの普及に務めている。

SPICEのステージでご自身の旦那さんと共演し

レゲエダンスならではの即興ダンスで

ステージを盛り上がっているので是非▼


SPICEがレゲエ界を変える?


昔からレゲエ、特にダンスホールレゲエでは

「LGBTQ」について強く批判的な思想があり

特に、同性愛の行為は死に値する行為として

非常に嫌われている。

この思想は様々なアーティストの曲や

レゲエダンスにも色濃く反映されていて、

日本で話題となったチョコプラ松尾さんの

STAY」レゲエダンス動画。

松尾さんがサビでおしりを振っているが

実は、おしりを振るダンスは

女性しか踊ってはいけないのだ。

(私はネタとして面白いから好き)

このように男性が女性らしい行動を行うこと、

ゲイの方をパトワ語(ジャマイカ言語)では

Batty Man(バティマン)と呼ばれ

周囲から罵倒されてるのだ。

実はこの思想は、

レゲエ好きな一部の日本人も持っていて

推測だが、レゲエダンスが本当に好きなら

曲を理解するために思想も同じにならないと!

と、日本人の真面目さが

影響されているのではないかと思われる。

私がレゲエパーティに通っていた時、

あるSound(HIPHOPで言うDJ)は

プレイ中に「バティマンは○んでしまえ」など

書けないくらいキツい言葉で

マイクパフォーマンスを行っていて

お客さんも手を挙げ、ライターの火を付け

賛同している現場を何度も見たことある。

またある時は、

男性客が女性しか踊ってはいけないダンスを

そうとは知らず踊っていると

SoundやDancerに非常に笑われ、

誰にも相手にされていない姿をよく見てきた。


さて、このように性に対して

タブーな事が多いレゲエ界だが、

2011年11月にSPICEから

2022年にカナダで開催される

LGBTQフェスティバル参加を発表。

コメントで

「私は差別をしない。
人種や性的嗜好に関係なく、
全てのファンを愛してる」

と伝えてレゲエ界では賛否が巻き起こった。

レゲエアーティストのSizzla(シズラ)は

自分達の文化を汚すなと

フェスのキャンセルを要求したが、

SPICEは未だキャンセルはしていないし

フェスも現状では開催予定である。

SNS上のSPICEファンの反応は

好意的なコメントが多かったが、

レゲエ自体が好きそうな方は

SPICEが以前セクシャルマイノリティを

蔑むような曲をリリースしておいて

いつから思想が変わったのか?

あなたはSPICEでは無い!などの

批判的コメントもよく目にした。

近年、2人のフィメールレゲエアーティストが

レズビアンであることをカミングアウトして

こちらも賛否が巻き起こった。

セクシャルマイノリティについて

フィメールアーティストばかり

カミングアウトや好意的な考えを表明しているが

バティマンへ攻撃的な曲が多い

メンズアーティストは

今後誰かがカミングアウトしたら

論争ではなく闘争が起きそうだな(笑)

2020年代のレゲエ界はどうなるのか…。

あとがき


勢い止まらず様々な話題を与えてくれるSPICE。

今後の活躍も是非チェックしてほしい。

そして、

レゲエ界がセクシャルマイノリティについて

考え始めている。

今後どのように変化していくかも

合わせて気にしてもらいたい。

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