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刑務所からヒット曲を出し続ける男Vybz Kartel

2014年、殺人罪でダンスホールレゲエのスターVybz Kartel(ヴァイブス カーテル)が有罪となった。
すぐに有罪判決と刑期に対する控訴を行ったが、判決は覆らず終身刑となり、現在も刑務所の中。
2046年に仮釈放される予定となっている。


Vybz Kartelとは

ダンスホールレゲエ界で非常に有名なDeejay(レゲエ界ではラッパーのこと)で幼少期からタレントショーで披露したり、チーム「Vybz Kartel」で活躍した後、チーム名を個人名に変えてDeejay活動を行う。
その後20年以上レゲエ界のトップを走り続けているBounty Killer (バウンティ キラー)へ書き下ろした曲がヒットを連発させ、Kartelの名前がダンスホールレゲエ界に知れ渡るようになる。

2002年

サウンド(レゲエ界ではDJのことを言う)Stone Love30周年記念パーティにて "Deejay Of The Year"に選ばれてた。
しかし、これがきっかけでその後約10年間、複数のDeejayからのビーフ(いざこざ、言い合い)に遭うこととなる。
ビーフはチケットやレコードの販売促進に繋がるのだが、見せかけではなく非常に緊張感のあるものだった。

2003年

ジャマイカの首都キングストンで行われた50Centのステージショーのサポートをきっかけに国際的なステージへ進出していく。
例えば、Federation SoundとCash Moneyのミックステープの参加。
Rhianna、Missy Elliotらとのデュエット。
Jay-Z、Busta Rhymes、Lil Wayne、Eminemらとのリミックスやコラボレーションで、レゲエファン以外にも知れ渡るようになり、どんどん有名になる。

2006年

地元ポートモア地区の才能溢れる若手SingerやDeejayたちと【ポートモア・エンパイア】を結成。
Bounty Killerのチーム【アライアンス】主唱者だったKartelの離脱で、人気DeejayのMAVADOとの間で確執が生まれ抗争へと繋がる。
この抗争により、MAVADO側【ガリー】Kartel側【ガザ】 と分かれるようになり、一般人でもチームに属する又は支持するということは、アーティストへ忠誠を意味し一般人でも争うようになっていった。
翌年、公式に上記件の確執終了を宣言し、それぞれの支持者たちに謝罪した。

2008年

再度Mavadoとの舌戦が始まり、遂にはStingというフェスのような場所でタイマン対決が行われた。
Deejay同士だけでなく、仲間や観客までもが本気で殺るか殺られるかの勝負を繰り広げている。
日本語訳付きの動画があるのでぜひ▼

2009年

口論は続き2009年12月8日にこの分裂を辞めるように働きかけたジャマイカの首相が両者と会談を行った。
このようにVybz Kartelは、国のトップが動くほどの影響力を持ったアーティストになっていた。

2011年

Kartelが自身の仲間を殺害・死体遺棄の容疑で逮捕された。
逮捕当時、日本のレゲエファンにも衝撃を与え、Kartelの話で持ちきりだった。


Vybz Kartelおすすめ曲


非常に沢山の曲をリリースしているが、その中でもGyal Tune(女の子に向けた曲)はとても人気がある。
直球の下ネタとパンチラインが最高に気持ちがよく、ダンスホール女子がついワイ二ーしたくなるのだ。
例えば、Ne-YoのMiss independentのリディム(レゲエ界ではビートやトラックのこと)でKartelと女性DeejayのSpiceが歌った『Ramping Shop』はS〇X中の男女の生々しいやりとりの歌詞だが、Billboard Top100シングルチャートにランクインした▼

実はMichael Jacksonと同様にKartelも肌を漂白している。
明るい皮膚になったのは、洗濯用石鹸で洗ったためと自身の曲『Cake Soap』で語っており話題となった▼



獄中で作ったオススメ3曲

Kartelは獄中でも必ず1ヶ月に数回は新曲を出している。

①一昨日発表した『As Long As Life』
MVにKartelのチーム【ガザ】の言葉が現れるので探してみて。

②2016年10月発表『Mhm Hm』
YouTubeで5000万以上再生されている。
ジャマイカの一般食Foska OatsとSuppligenが歌詞に出てきたお陰で、この二商品が爆発的に売れたそう。
ちなみに、2009年に『Clarks』という曲が世界的にヒットし、イギリスの靴メーカーClarksの靴が爆発的に売れ、その年のClarksは売上アップとなった。
CM契約をしたわけでは無いためClarksから一銭も得ることは出来なかったが、その後Kartelが企画・販売したいくつかの商品は大きな成果を上げることとなる。

③個人的に好きな曲『X』
当たり前を大切にできない元彼なんて道端に捨てて、俺の所へ来いという曲で、久しぶりクラブのスピーカー前で踊りたいなぁと思った(笑)▼


あとがき

さて、獄中でのレコーディング方法については全くわからないが、ジャマイカのスラム街に住みながらsound活動を行っている日本人TAKUさんのツイート▼を見れば刑務所の雰囲気がわかるはず。
なぜ写真が送れる環境なんだ…(笑)


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