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広報担当はどんな人を懸賞で当選させるのか

こんにちは広報部のひとです。

久々の更新です。
今日はこれからタイトル通り「広報担当はどんな人を懸賞で当選させるのか」を綴ります。

「広報担当は~」と言ってもボクの基準ですので、
全ての企業のプレゼント企画担当者に当てはまるわけではありません。

中小企業の広報担当のボクが、SNSでプレゼント企画を行ったときに、
どんな基準で当選者を選出しているか、です。

結論から言います。

日常の投稿(つぶやき)をされている方です。

詳しく見ていきましょう。


企業はどんな人に当選してほしいのか

まず、企業はどんな人に当選してほしいのでしょうか。
それは、企業がプレゼント企画をする理由・目的から見えてきます。

企業がプレゼント企画をする目的はいくつかあります。

1.企業の認知拡大のためのフォロワー獲得
2.新商品の認知拡大、口コミ効果
3.商品の感想を得るためのモニター
4.日頃のご愛顧の感謝
5.購買、リピート効果

このあたりです。
下の方は特に大企業の目的とするところかと思います。

つまり、この目的を満たす方に当選してほしいわけです。
逆を言えばこの目的を満たさない方は当選しづらいということになります。


懸賞アカは真っ先に排除される

せっかくご応募されたのに、とても厳しい言葉になりますが、
ボクの場合、懸賞の応募のためのアカウント、いわゆる懸賞アカはいったん当選リストから外します

「いやいや、フォロワーが欲しいんでしょ?せっかくフォローしてやったのになんだコノヤロー」と思われるかもしれませんが、
上記で述べた目的1「企業の認知拡大のためのフォロワー獲得」は、
プレゼント企画の応募条件に「フォロー」が入っている時点で、
表面的には達成しています。

そのうえで他の目的を満たしそうな方、つまり企業のとって利益となりそうな方を選びたいのです。

個人的な感覚ですが、懸賞アカの方は企業に対して非常に礼儀正しいです。
プロフィールには「必ず当選報告します」などのメッセージが含まれ、実際に当選された方は感謝の意と共に、写真も撮影して投稿していただけます。もらうだけもらって何もしないという方は少ないでしょう。
そして、懸賞アカ同士でつながるコミュニティ内でお互いに情報交換をすることで、さらなるフォロワー獲得に貢献していただけます。

なにより、懸賞アカなど関係なく、全ての方が大切な見込顧客であることは間違いありません。もしくは実際のユーザーであることも考えられるでしょう。

しかし、企画の目的、企業の利益を考え、口コミ効果を狙う場合、
当選された方の投稿がどの程度拡散されるのかを考えなければいけません。

こう考えたとき、懸賞アカの方のタイムラインは企業のプレゼント企画のRTで埋めつくされていることが多く、その中で当選報告や商品の使用の感想などの投稿が含まれていても、埋もれてしまう=拡散しづらいのではないかと思うわけです。

さらに、拡散される場所が、同じような懸賞コミュニティだった場合、
「この企業の懸賞で当たった」という情報が優先的に広がり、
商品の特長、企業イメージは後発となります。
その場合、「私も応募しよう」となっても、「買いたい」とはなりづらいというわけです。

そのため、懸賞アカの方は、いったんリストから外します。


過激な政治アカ、エロアカも外される

たとえ懸賞アカでなくても、タイムラインが過激な政治的発言で埋め尽くされている場合や、エロ系、下ネタで埋め尽くされている方も残念ながらリストから除外されます。

理由は、場合によってその方(アカウント)に不快感を覚える人がいるというリスクです。

中小企業の場合(というかボクの場合)、
せっかく当選報告、使用感の報告をしていただけたのなら、
「このようなお声をいただきました!」と、
自社のアカウントでもRTしたくなるわけです。

そうなると多少なりとも、自社アカウントのフォロワーさまに、この方の情報が流れます。
この時、この方が一フォロワー様にすぎなくても、
企業アカウント経由で、不快なものを見せられた」と感じる方がいるかもしれません。

このような理由から、上記のような方もリストから除外されます。

もちろん、この方々も大切な見込顧客、ユーザーであることは言わずもがなです。


商品を使ってくれそうな人を選ぶ

企業規模が小さければ小さいほど、プレゼント企画に出品されるのは自社商品です。
自社商品でない場合、単純に稟議が通りにくいからです。

自社で扱う商品はすべからくユーザーの困りごとを解決するため、
生活を豊かにするため、皆さまを笑顔にするために存在します。

その商品をプレゼントするということは、
やはり、使ってほしい、笑顔になってほしいという気持ちがあります。

誰かに何かをプレゼントするとき、
「この人ならこのプレゼント喜ぶだろうな」という感覚と同じです。


では、実際にこのような人をどのような基準で選出しているのでしょうか。


プロフィール情報に「懸賞」は入れるな

ボクの場合、まず応募者情報をExcelにエクスポートし、
その方のプロフィール情報から「懸賞」「応募」などが含まれるアカウントを抽出、除外していきます。

なかなか複雑な気持ちになるのですが、この時点でほとんどの人が除外されます。。

次に、同じ要領で「使ってほしいターゲットに関わるキーワード」が含まれるアカウントを抽出します。

野菜なら「農業」、花なら「園芸」、スポーツ用品なら「スポーツ」、ガジェットなら「パソコン」「IT」などでしょうか。

このように当選者候補を抽出していき、そのあとは、実際にアカウントを覗きにいきます


普段どのような投稿をしているかで決まる

上記のような方法で抽出した当選者候補のアカウントを一つ一つ見ていくと、それでも実は懸賞アカだったなんてことも往々にしてあります。

それでも、普段からどんなことを投稿しているかがカギになります。

これまで述べたように、企業側は実際に使ってほしいのです。
この人にプレゼントしたらどんなことをつぶやいてくれるだろう」と考えます。

そのとき、普段のつぶやきが判断基準となります。

例えば、プレゼント品がDIY用品だとして、
当選者候補の方が普段からDIYに関わるつぶやきが多かった場合、
「この人なら、実際に使ってリアルな評価をしてくれそうだな」と感じるわけです。

もしくは、趣味のつぶやきがなくとも、使っている様子を想像できる、普段の生活・日常が垣間見える投稿があると当選させてあげたくなります。


趣味アカ・日常アカから応募する

ということは、普段から日常の投稿をしておいた方が良いということになります。

なんども言うように企業側は商品を使ってほしいわけです。
その商品がターゲットとしている層なら尚更です。

ということは、自分のアカウントが企業のターゲットとなれば良いわけです。

趣味がいくつかある方は、その趣味に特化したアカウントをそれぞれ運用してみてください。
そして、普段自分がその趣味に対してどのように取り組んんでいるのかを投稿してください。そして、そのアカウントからその趣味と親和性の高い企業、商品のプレゼント企画に応募してみてください。

趣味がない人は、普段の日常で良いと思います。
普段自分がどのような日常を送っているのか、
掃除、洗濯などの家事、日常における困りごと等を投稿し、
そのアカウントから、ライフスタイルと親和性の高い日用品のプレゼント企画に応募するというわけです。

それだけでボクは、あなたを笑顔にしたいと思えます。


大企業のプレゼント企画には使えない

とはいえ、多くの応募者全員のアカウントを覗きにいけるわけではありません。
条件を抽出したリストだとしても、数が多ければ一つ一つ確認するのは難儀です。

このことから、一回の応募で万単位の応募者となる大企業のような場合は、
おそらくですが、完全なる抽選です。

抽選ツールがありますので、それによって決まります。
日常アカだろうが、趣味アカだろうが、懸賞アカだろうが、関係ありません。(たぶんですよ)

完全に公平な抽選と言えるでしょう。

一度の応募が1000あたりに留まるような、ニッチな商材の企画の場合は有効かと思います。

ただし、この場合であっても担当者が忙しく時間がないときは、ツールで抽選していることもあると思いますが、
当選者候補は少なくとも覗きにいくはずです。


結局、相手も人である

いかがでしたでしょうか?

結局、抽選する側も人なわけで、
そこにはやはり企業側から立った人の「感情」が存在します。

相手の立場になって物事を考えたとき、
これまで見えなかった部分が意外とすんなりと見えてくるかもしれません。


本日もあなたにとって良い一日となりますように。

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