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2024/1/28「どうして日常のもやもやについて、誰かに聞いてほしいと思うのか。このような哲学対話の場は必要か?」レポ

参加者7名のうち、4名が初めてタカテツの哲学対話に参加される方でした。
今回は自己紹介で、レゴを使った作業をしました。
配られた6個のピースを使って「アヒル」を作ってもらいます。
久々のレゴで戸惑う大人たちがいる一方、10代の方はササっと作って待機状態でした。
このレゴの作業をいれたポイントは、最近取得した、LEGO®SERIOUSPLAY®の教材を使いたい!という気持ちと、レゴを触って、リラックスしてもらう。レゴの作品を見て自分で語って口を滑らかに!がありました。
8個のアヒルができましたが、同じものは一つもなく、正解は一つじゃな
いよ。の例として、取り入れました。

八人八色のアヒル


今回は、予めテーマを決めずに、当日の参加者の皆さんのもやもやから、問を決める回でした。
もやもやとしては、、、、
・人から嫌なことを言われても言い返せない自分、笑ってごまかしてしまう自分はどうしたらいい?
・地球温暖化に関して、自分は将来の人たちに向けて、我慢ができるか(何かをセーブする等)?
・どうして日常のもやもやについて、誰かに聞いてほしいと思うのか。このような哲学対話の場は必要か?
・そもそも仕事とは何か?
・家族との距離感、家族間でのもやもやを解消するにはどうしたらいいか?
という問いが出ました。今回は多数決で問を決めました。
選ばれた問いは、
・どうして日常のもやもやについて、誰かに聞いてほしいと思うのか。このような哲学対話の場は必要か?
となりました。

以下対話の要旨です。
・話を聞いて、他の人も自分と同じなんだな。と知って安心したい。聞くことで広い視野を持つことができる。もやもやしているときは、視野が狭くなっているから。
・ネットなどで検索すると、正解がたくさんある。自分は何が正解かわからない。このような対話の場で肉声を聞いてみたい。
・自分の考えを、誰かに分かってもらいたい。わかってもらいたい人に、わかってもらいたい。話を聞いもらうと、辛さや悲しさが半減すると聞いたことがある。
・視野を広げることができる。本よりも、このような対話のほうが発見が広がる。その人の思いを感じることができる。発言した人の顔や表情も思い出せるので。
・本は文字ベース。このような対話の場は、言葉以外の情報が多い。
・自分が参加している対話の会に参加する人は、高齢者が多い。人と話したい。家でも職場でもない場所を求めていると感じる。
・自分の幅が広がる。
→人と話すと、幅が広がるのですか?幅が広がるとは、どういう状態?
・視野の違いを知れること。
→視野の違いって何ですか?
・知識が広がること。
・見方が変わること。そうすると視点が変わる。
・そうすると、好奇心も増える。味わい深い人生を送れる。
→視野が広いと、視点が変わって、いい人生が送れるということですか?
→いい人生って何ですか?
・いい人生は、上機嫌でいること。年を取ると、夢中になることが少なくなる。飽きることが多くなる。だから視野を広げるのが大事。
・一人で考えるのは楽しくない。人と話す方が楽しい。
・教える方が多いと、いい人生
→どうして教える方が多いと。いい人生なんですか?
・人の役に立っているから。
・できるだけ上機嫌でいたいと思う。バランスが大事。自分がいい人生だと思えば、それは、いい人生だ。

まとめ
今回は、初めましての方が半数でしたが、みなさんだんだんとリラックスしてお話して下さっていたように感じました。
「視野が広がる」とはどういうことか?人によってその捉え方も違うので、突っ込んで聞いてみると、違いが明らかになり、興味深かったです。また、わたしとしては、哲学対話の場は一期一会の場なので、その日にたまたま集まった人の発言から想起されて、他の人も話が展開していくので、その偶然性(必然なのかも?)を毎回楽しんでいます。

アヒルを作るワークについては、普段から論理的思考の方は作るのが難しいのかな?と見ていて感じました。直感やフィーリング重視の方はササっと完成していた印象を持ちました。そこも違いが表れて面白かったです。

ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!


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