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2023/3/21「他尊心とは何か?」レポ

祝日開催の「深く考えてみるお茶会」は参加者8名で行いました。今回は写真を撮るのを忘れてしまいました。残念。

今日のテーマは「他尊心について考える」。
各自、問いを考えてきてもらいました。

・他人を尊いと感じないのはどんなときか?
・自己犠牲と他尊心の境目はどこか?
・個人の尊厳を考える、何を大事にしているのか?
・自尊心と他尊心の関係は?
・尊重する、尊いとは何なのか?
・自尊心とは何なのか?

最初に、自尊心とは何かを考えました。
・プライドを傷つけられた時、自尊心を傷つけられたと感じる。
→自尊心とはプライドのこと?
→自分が大切にしているものがプライドかな。
→それを否定されると、人格否定されたように感じる。
・自己肯定感と自尊心は関係している。
→自己肯定感の低い人はプライドも低いのか?

・他人を尊いと感じるのはどんな時?
→自分を大事にするのと同じ。自分がされて嬉しいことは他人にもする。
→共感するとき。
→自分にはできないような自己犠牲をする人を見たとき、例えば線路に落ちた人を助ける行為は、尊敬に値する。でも、それは自己アピールなの?と捉えることもできるかもしれない。
→自分の知り合いや友人を大切にするのは自分を大事にする気持ちと同じような他尊心だが、知らない人を助けるというような自己犠牲は、自尊心の度合いを超える他尊心。
→自分ができないことができる人を見ると、純粋にすごいなー、と尊敬できるが、そうでない人にも他尊心は抱けるか?
→病気の人や障害のある人の立場に立って考え、もし自分がそのような病気だったらどのように生きるかを考えると他尊心を持てると思う。
→例えば、犯罪者にも他尊心は持てるか。
→その人の犯罪は認められないが、自分の中にも犯罪につながる心があることは否定できないので、非難はできない。
→犯罪をする人は他尊心が低いのではないか。

・他人を尊いと思えないのはどんな時?
→無関心なとき。
→反道徳的な人は尊いと思えない。ルールを守れない人。
→自分と他人にある関係性を認められない人。
→ギブアンドテイクの他尊心と、一方的な他尊心があるのではないか?
→一方的な他尊心は自己犠牲かも。
→毎日他尊心を持って生活していないかも。

・他尊心は、もともとベースとしてあるものなのか。それともわざわざ発動するものなのか。
→共感や、自己犠牲などとは違う次元で、人間がもともと持っている尊厳にかかわると思う。
→自分の仲間に向ける他尊心と、外の人への他尊心は違うのか。

というような対話の時間でした。
もやもやシートを書いてもらい、対話後のもやもやをシェアしました。
・尊厳とは何か?
・答えを求めている自分に気付いてもやもや。
・他尊心を言葉で表現するのは難しい。感覚的なことが大きいかも。
・家族に対する気持ちは他尊心なのか。
・自己肯定感は外部評価なのか。自分の中から生まれるものか?
・皆が他尊心が高まったら、犯罪がなくなるのか?
・他尊心を高める方法はあるのか?

本日の対話もやもや
他尊心にも様々なレベルがある。家族や仲間に向ける他尊心、見知らぬ人への他尊心。また、人権や尊厳としての他尊心は、ひとりひとりの存在を認めるもの。それは言葉では表しにくい、感覚的なものなのでは?という意見も出ました。
対話を終えて、毎日他尊心を持って過ごしているか?というのが私のもやもやとなりました。この日常、コーヒーが飲めたり、哲学対話ができることは当たり前と捉えるのではなく、多くの他者の支えがあって成り立っているよな、と考えることも他尊心なのかな、ともやもやしています。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

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