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【Zwift】レースで勝つ為の条件は?

最小の平均出力で先頭集団に残って足を温存し、最終スプリントで全部出し切る! 

1.Zwift のレースパターン 

Zwiftレースには典型的なパターンがあります。※主にフラットコースにおいて。

 ①スタートダッシュ
  最初のセレクション(ふるい落とし)

 ②登りでのアタック
  最初の方の登りで2回目のセレクションがかかります。各カテゴリー同時スタートの場合、実力差があるので、中切れに注意が必要です。

 ③レースが落ち着く
  ここまで残ると、ある程度レベルが揃っているので、多少のアタックでは誰も脱落しなくなる 

 ④ゴールに向けてペースが上がる
  ゴール前の最後の坂は、ふるい落としや逃げ切りを狙ったアタックが発生します 

 ⑤集団(少集団)スプリント
  余程の実力差がないと単独逃げ切りは難しく、最後は集団スプリントになります。  

登ってゴールや、途中に10分超えるような長い登りのあるコースを除いては、8割方このような展開になるのではないかと思います。

 2.各時間最大出力と最終順位の関係 

 Zwift Power に登録するとレース結果と各時間の出力最大値を見ることがあります。※Zwift Power はその他レース履歴やランキングも見れるので、レースをやる場合は絶対登録した方が良いです。詳しい登録方法は検索するば出てくるのでそちらに譲ります。

このレース結果を例に見てみます。

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Time   :先頭とのタイム差
avg     :レース全体の平均出力
NP      :標準化パワー(ざっくり言うと同じ平均出力であっても変動が激しいインターバル的な走りをすると高くなる。※上位の選手はラストスプリントでガツンと上げているので必然的に高めになる。)
1m       :そのレースにおける1分間最大出力
30s     :そのレースにおける30秒間最大出力
15s      :そのレースにおける1秒間最大出力

Volcano circuit ccw はゴールまでちょうど1分のところで短い登りがあるので、ここでアタックがかかり、1分スプリント勝負になります。データは最終スプリントまで残った人までを表示しています。 

 このデータを見て注目すべきは 

◾️最終順位と1分出力の関係:ほぼ比例している・・・相関性が極めて高い 

◾️最終順位とレース全体の出力:けっこうバラバラ・・・相関性が低い 

  最終順位はほぼ最終スプリントの出力順。このレースの場合は1分間の出力順でほぼ決まっています。スプリントで早く出過ぎたとか、出遅れて失敗したとかよぬ言いますが、結局出力順で決まってスタートのタイミングで逆転できるのは1つか2つくらいだと思います。※ただし、この1つか2つ逆転する為にスプリントのタイミングに懸けています。 

ちなみに低い出力で大逆転はほとんどありませんが、高い出力でも盛大に失敗して下位に沈むことは良くあります。 

 その一方でレース全体の出力はけっこうバラバラです。このレースではavg4.1w/kgが最も低いので、このレースで先頭集団に残る為に必要だった最低出力は4.1w/kgだったと言えます。avg5.0w/kgでも下位に沈んでいる選手もいます。  最終スプリントまで先頭に残ってしまえば、それまでどんなに高い出力を出しても関係なくなります。 

 3.レースで勝つ為の条件は?

  出来るだけ低い出力で先頭集団に残り、その分最終スプリントで全力を出す事が、自分の持ってる実力の中で最も上位に入る為に基本戦術と言えます。  

 Zwift powerでは各選手のこれまでの最高出力が表示されます。そうすると、15秒最大値が15倍1000wを超えるような、剛脚が相手だったりします。レース結果が最終スプリントで決まるならこういう選手に絶対に勝てないかというと、そうではなく、この最大値はこれまでの理想状態で出した最大値、200mまで牽制で最後15秒勝負の出力と考えられます。 
 実際のレースでは、ハイペースのまま最終スプリントに突入する事もかなり多いので、その場合はそれまで如何に足を温存して走れたが鍵になります。15秒15倍の足を持っていても、展開によっては15秒10倍以下で勝負が決する事はよくあります。

  ※私の記事は、基本的には上記のように少ない出力で効率的に勝つという視点で書いています。しかしながら、レースの目的は人それぞれで、目標のトレーニング強度を確保する事だったり、先頭を引いて強い走りをする事だったりすると思うので、効率的な走りが全てという訳ではないです。


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