zwiftレース中に集団内で休むテクニック その②

◾️下りきって平坦にはいってからも集団の速度が落ちるまで(50km/hを超えてる場合)は休める

前回は下りで休めると当たり前の事を書いたので、それを知っていてもあまりアドバンテージにならないかもしれません。今回のは意識してない人も多いので、知ってると多少有利になると思います。

その①で書いたのを参考に下りで60km/hに速度を上げた集団が、平坦(勾配0%)に突入した場合を考えます。

60km/hを先頭で維持するのに必要な出力は概算で773Wと膨大です。ゴールスプリントでもない限り先頭がこの速度を維持するのは不可能です。

先頭は強烈な空気対抗を受けて減速していきます。2番手以降も減速していきますが、ドラフティング効果がありしかも高速域ではドラフティング効果は大きいので、先頭に比べると減速度合いはだいぶ緩やかになります。

そうすると先頭は急に速度が落ちるので、2番手が前に押し出される形になります。これが繰り返され、3番手以降も順番に前に押し出されていきます。ちょうど前が詰まっていく感じです。

ここで集団後方にいた場合、前方が減速するのを見越して出力を緩めれば、先頭まで押し出される事はありません。出力を大幅に落として休みつつ集団に着いていけます。集団が縦長になっている場合は、ポジションを回復するチャンスでもあります。

ここでも気にしておくべきは、

"勾配だけでなく速度を見ておく"

勾配が-5%だから休めるというより、速度が上がってるうちは休めると考えていた方が良いです。

具体的には下りの影響で速度が50km/hを超えている場合は多少休んでも大丈夫です。単独で平坦50km/hを維持しようとした場合は体重の7倍を超える出力が必要で、勝負所でもない場合は不可能です。そんな時にアタックするのも得策ではありません。

あと、集団で走っている時に先頭に出ないようにコントロールして走ってたはずが、知らず知らずのうちに先頭に出てしまった経験はないでしょうか?そんな時は、コース内のちょっとした下りで速度が上がってるせいで、前に押し出されてしまったのかも知れません。

なので次回のレースで是非集団速度の変化を気にしながら走ってみると新たな発見があると思います。


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