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【ZWIFTレース】スタートダッシュのコツ※解説動画追加

解説動画を追加しました↓

上の記事でスタートダッシュに必要な倍率についても書いてあるので参照ください。

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1.なぜzwiftレースはスタートアタックがかかるのか?

zwiftをはじめた頃のレースはそれはそれはきついものでした。ドラフティング効果がある事は知っているので、なんとか集団についていこうとします。登りの度にアタック起きないでくれ、ペース上がらないでくれと願うものの願いは打ち砕かれ、追いつく為に必死になって漕いでいました。

Zwiftレースではスタートと登りで100%アタックがかかります。自転車レースは後ろに着くと空気抵抗を削減できるドラフティング効果のおかげで、戦略性の高いレースが生まれます。弱者はドラフティング効果を使ってなんとか食らい付いていきたいと思い、強者はなんとか払い落としたいと考えます。

 登りでは登坂抵抗のせいで速度が落ちるため、ドラフティング効果が弱まります。今まで後ろについていけば良かったのに急に同じように踏まなければならなくなります。強者の思考としてはここで速度を上げれば、後ろの選手も同じように負荷をかけることができる、となります。

あまり意識されていませんが、登り以外にも皆が同じように負荷がかかる場面がもう一つあります。

それは加速する時です。

加速する為のエネルギーはポジションの前後に関わらず皆等しく必要になってきます。加速抵抗は重量に比例するので、皆等しく自重倍に出力を出す必要があります。

スタート時の状況は、

・速度が0→ドラフティング効果なし

・素早く巡航速度まで加速する必要あり

上記2つの条件が揃うので、ある意味最大のアタックポイントだと言えます。

なので、スタート時はアタックが起きないと願うよりも、アタックが必ず起きると考えて対応する方が賢明です。

2.加速するのに必要なエネルギー

速度0から各速度まで上げるのに必要なエネルギーは以下になります。体重+自転車=68kgで計算

10km/h:262 J
20km/h:1049 J
30km/h:2361 J
40km/h:4198 J

※ ワットw × 秒 = ジュールJ

エネルギーは速度の2乗に比例するので、速度を倍にするにはエネルギーは4倍必要になります。

ここで言いたいのは、30km/hまでは、割とすぐに速度が上がりますが、そこから40km/hにするのは空気抵抗も上がってくるので結構大変です。

3.速度と距離差について

速度差10km/hあると1秒毎に約3mの差がついていきます。これは時速10km/hの時でも時速50km/hの時でも同じです。ただ、時速50km/hの時にうっかり60k/hで逃げられるような事はあまりありません。
 スタート時に時速10km/hで走っている時に、先頭は時速20km/hで先行されていることに気が付かないことはちょいちょい起こっています。

4.スタートのコツ

・スタート3秒前から準備。タイムラグもあるのでスタート1秒前には目標出力に持っていく。
 ※スタートと同時に出力値が有効になるので、スタートしてから踏み始めてたのでは遅い

・スタートと同時に軽くスプリントするつもりで30km/hまで上げる。※6倍前後くらい

・先頭付近にいるはずなので、ここからは周りの出方に合わせて着いていく
   ⇨前列がさらに速度を上げていくようなら、それに着いていく必要あり。
落ち着いてるようなら通常巡航に入る

まず、スタートしてすぐは速度が0km/hで30km/h程度までだとドラフティング効果は小さいので、先頭に出てもあまり気にする必要はないです。周りも結構踏んでいるはずなので、うまいこと4番手くらいに着けたらそのままそのポジションをキープしましょう。先頭に出てしまった場合でも、すぐに後ろから猛然と踏んでくる人がいるはずなので、40km/h程度になる頃にうまく後ろにつけるように調整しましょう。

しばらく猛烈なスピードでレースが進むことがありますが、上記の通り進めばアドバンテージがあるので、周りよりは楽ができるはずです。

反対にスタートで出遅れた場合は、その差を埋めるのにめちゃめちゃ苦労するハメになります。

以上を念頭に入れながら何度か試して、自分なりのタイミングでアレンジしていただければと思います。

スタートが楽になると、アップも軽めでレース参加できるので、気軽にレースに参加できて、レース好きになるのではないかと思います。


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