zwiftレース中に集団内で休むテクニック その①
集団内に居れば下りは休む事ができます。
そんなの当然だ!とお思いでしょうがここでは、計算してどれくらい休めるのかを考えたいと思います。
結論:−5%以上の下りで60km/h以上出ている場合は、ほぼ踏まなくても集団に着いていける
体重60kg、装備+自転車8kg で合計68kgの想定
-5%の下りで60km/h先頭を走っている場合
下っているだけで出る出力:555W
60km/hの空気抵抗:729W
転がり抵抗:44W
先頭で走るのに必要な出力は
729+44-555=218W となります。
これにドラフティングを使って集団に着いていく場合を考えます。
60km/hの空気抵抗:729W なのでドラフティングで空気抵抗を3割削減できたとすると、空気抵抗は510Wとなります。転がり抵抗と合わせても554Wとなり、これは下ることで発生する555Wですべて賄えます。
つまり、出力0で着いていけます。
実際には状況はより複雑で、先頭はどれくらい引いているとか、勾配がどうだとか集団の数がどれくらいだとかありますが、ざっくりと感覚として
”−5%以上の下りで60km/h以上出ている場合は、ほぼ踏まなくても集団に着いていける”
ということを知っていれば、安心して足を緩める事ができます。
またここで注意しなくてはいけないのは、下りだから休めるわけではなく、下りで速度が上がった結果、空気抵抗が大きくなる→ドラフティング効果が大きくなるから休めるということです。よって気にして見ておかなければならないのは、下りで今何キロ出ているかです。ここを分かっていないと、油断して下りに入ってすぐに足を緩めてしまい、集団に置いていかれるなんてことになりかねません。
また上記のように下りでは集団によるドラフティング効果が大きくなるので、速度が上がってしまうと単独で集団に追いつくのはほぼ不可能になります。
なので、登り切って前方集団と差がある場合は、速度が上がり切る前がラストチャンスなので、最後の力を振り絞って追いつきましょう。
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