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ハマってる…に込められたメッセージ

あんな事があってから、数日。

右足の小指の色が変わっていく事にだんだん不安を感じ始めた。
歩くことに不自由は感じなかったので受診はしてなかった。ぶつけた衝撃に比べれば、さほど痛みはない…
ただの突き指だろうと思って湿布を貼って職場にも行っていた。
ある日、たまたま同僚から右足の湿布を指摘され、事の次第を話したら、念のために受診した方がいいよと勧められた。

ぎっくり腰の時も、数日間、整骨院に通った。
トイレの入り口で小指をぶつけたのは、ぎっくり腰の状態が良くなりかけた頃だった。
スニーカーを履く時に患部が圧迫される為、少し違和感を感じる。
仕事が休みの日に一度診てもらおう!
そう決めた。

念のため…
そんな軽い気持ちで近くの整形外科へ。
角度を変えて2枚のレントゲン写真を撮影した後、先生から説明があった。

レントゲン画像を見ながら

「骨折してますね。」

先生は慣れた口調ではっきりと。

最悪を想定していたけど、そのまさかが返ってきたので驚いた。

「あまり痛みを感じないのは、上手い具合にハマっているからでしょう。」

先生はそう付け加えた。

ハマってる…


その言葉が妙に私の気持ちを軽くさせた。

当然、患部に何かしらの処置をされるのだろうと思っていたのだが、
何も巻かれず…
何も塗られず…に済んだ。

横にいる看護師さんも
何もしなくていいんですか⁇のリアクション。

先生からは
「痛みが出てきたらまた来てください〜」と。

それだけ…


自宅で簡単にできるテーピングの方法などを教えて下さりその日の診察は終了。

病院の前にある駐車場が満車だった為、少し離れた駐車場までゆっくり歩いた。
不思議と行きと全く違う気持ち。
骨折してるのに何故か軽いのだ。
おまけに雨が降っているというのに…

骨折しているにもかかわらず、こうして普通にスニーカーを履いて歩けることに嬉しくなった。
当たり前でいられることに感謝した。

そのまま、まっすぐ帰るのはもったいないので、行きつけのパン屋さんに立ち寄った。いつもは休日の昼間に夫と立ち寄ることが多い。平日の午前中に利用することなど初めてかもしれない。
こんな気持ちになるのはやっぱり小指のせいだ。
ご夫婦で切り盛りしているお店。
柔らかな笑顔の奥さまがいつものように出迎えてくれた。

えっ!今日はお一人ですか?

と言っているような表情。
平日のこの時間だからだろうか、いつもより、たくさんの種類のパンが並んでいる。残ったら明日の朝、食べれば良いよね〜なんて自分に言い訳しながら少し多めにトレイに乗せる。
夫の好みを2種類だけ入れて。


雨だから今日は洗濯物はパスしよう。
そう思えるのも小指のせいだろう。
せっかくの休日。
のんびり過ごすことに決めた。
誰かのためじゃなく自分のためにパンを買おうと思ったのも久しぶり。

実家の母にも電話してみた。
そっちも降ってるの?なんて話してるうち、小指の話になった。
「えーっ!この前ぎっくり腰したばっかりじゃないのぉ〜気をつけなさいよー」
母が経験した腰の圧迫骨折ほどじゃないから…大丈夫、大丈夫。

最近自分に降りかかる出来事が、全てマイナスじゃないことに気づく。
周りのいろいろに気づけるようになる。足早で通り過ぎようとしていたのかもしれない。大事なものを見落とさないように速度制限がかかったのだろう。

自分に優しく、周りにも優しく。

記事を更新してるうちに雨も上がったようだ。

さあ、これから!といつもはエンジンがかかるところだけど、今日はのんびりしよう。
先日、作り替えた小さな畑も雨のおかげで潤った。いつもなら何かしなければ…そんな気持ちになるのだけど。
今日はじっと見守るだけにしよう!


💛いただきます💛


最後まで読んでいただきありがとうございます😊



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