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ピアノを弾いてみた

間借りしている店舗に先週土曜日に電子ピアノが仲間入りしました。約30年ぶりに楽譜を見てピアノを弾く、私の中でかなり大きな挑戦でした。ピアノを習っていたのは中学生まで。それ以降、実家にピアノはあったもののほとんどピアノに触れたことがなかった。驚くほどに譜面が読めなかった笑。。

■えんとつ町のプペル主題歌

私が愛してやまない「映画 えんとつ町のプペル」の主題歌を弾いてみたい!→でもピアノがない!→え?ここにピアノ来るの?!→ピアノきた!が今回約30年ぶりにピアノを弾いてみようと思ったきっかけでした。

今は楽譜もネットで買えてしかもプリントアウトも自分でできるから楽譜が届くのを待つ必要もなくすぐに手に入る!なんて便利な世の中なの!これはやらない選択肢がなくなりました笑。いざ楽譜を見て驚愕!え?これなんの音だ?左手の音符が全く読めない。時間をかけて譜読みして、いざピアノの前に座って弾いてみたら、指がうまく動かない。原曲のスピードでなんて絶対に無理!(メトロノームの速さにビビり散らかした)で、初日はとにかく右手の強化をして、次に左手、と自分なりに指を動かす感覚を取り戻すための時間。3日目にしてようやく前奏とAメロ途中まで両手でなんとかたどり着ける状態。気付いたら1時間半があっという間に過ぎていた。

■夢中になっていた

その時の私は「楽しい」が原動力ではなく「なんとか弾けるようになりたい」がパワーの源だった。久しぶりの感覚。好きなことはいっぱいあるし楽しい時間もたくさん過ごしてきたけど、「なんとかしたい!」という気持ちで動くこと、最近なかったことに今これを書きながら気付いている。まだまだなんともなっていないけど笑、それでも少し形が見えたら嬉しくて、途中でミスをすると悔しくて、ここまでできた!次はどう?あ、ひっかかった、を繰り返している時間はまさに「夢中」な状態でした。そして動画に撮っている瞬間の緊張感も心地よかった。動画に残すからにはできるだけスムーズに弾きたいと思って、より丁寧に音を奏でた。そうやって夢中な時間をとても丁寧に過ごした1時間半、いつも考えていることが頭の中からスッキリ抜けてふわっとした心地よい時間でした。

■なんとかしたい!!

「なんとかしたい」が、明確な目的に向かっていると自然と夢中になれるんだなって新しい見方を学びました。今までの私は「楽しい!」とか「好き!」のような感情から学んでいくのが定着する、の柱しか持っていなかったけれどそれ以外にもあるんだ!って実際に自分がやってみて気づけました。これをこどもたちの学びに当てはめた時、「なんとかしたい」の見つけ方がポイントになってくるなぁって思う。例えば、この洋楽の歌詞をなんとかして知りたい!とか、歴史の人物や時代背景のことをなんとかして知りたい!とか、明確になっていると何からやればいいか分かりやすいけれど、なんとかして高得点が取りたいや順位を上げたいのような、何をすればいいか分かりづらい目的だと結局いろんなことをやってみたけれど自分の目指しているところに行けていない、となってしまい悪いパターンとして「どうせやっても無理なんだ」という着地点に到達してしまうこともある。

■自分の中から湧き出てくる感情

これが一番大事なんだなっていうことです!感情ではなく頭で考えた理屈で動こうとすると「やらねば!」が先に出て、長時間その物事に向き合うことで「(長時間費やして)やった!」と、内容ではなく時間にしか目がいかなくなる。これがよく聞く「あんなにやったのに〜!!!」の正体。私のピアノも時間ではなくここまで弾けるようになったら今日は終わり、と自分が今できる明確な目的があったから「なんとかしたい!」の原動力をフルパワーで発揮できたんだなって思います。子どもたちの学びも、やらなくちゃいけないを「知りたい!覚えたい!」という明確な目的にできたら夢中になって取り組める。こういうきっかけづくりをあちらこちらに散りばめておける、そんなスタジオにしたいなと改めて思いました。
追伸
今、のくらしBGMはスピッツの「楓」です。これは秋の定番曲!高校生の時にウォークマンで聴きながら銀杏並木を歩いて帰っていた記憶。音楽ってやっぱりいいなぁ。。。

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