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初めての体外受精へ向けての葛藤

 こんにちわ、ellyです。いただいたマザーリーフから、葉っぱが出てきました。こうして成長していく姿をみつつ、私も頑張ろうかなと心を鍛えています。そんな私の長く続く妊活の中で、今回書くのは『初めての転院』あたりです。そう、私が転院したのが、去年の夏でした。

 近所にたまたま評判の良い産婦人科があり、更に学生の頃から生理痛がひどかった私がずっと通っていた病院だったこともあり、そこで不妊治療を行っていたのですが、数年通う内に、子供が出来ない自分が、妊婦さんや子供たちに囲まれて待合室で待つことが本当に苦痛になっていき、そんなことを感じる醜い自分が嫌で、不妊治療歴のある友人に紹介してもらった病院に転院することにしました。

 転院したのは、不妊治療専門の病院で、少し家からは遠かったけれど基本的に妊婦さんに会うことはなかったし、子連れの人は違う階にある待合室を使うようにしてもらう、という配慮もある病院でした。2人目が欲しくて通う方も勿論いて、そんな方が診察室に来るときに、子どもが廊下を走ったり、楽しそうに話す姿は苦痛だったけれど…同じように、辛そうに顔をそむける女性ばかりで、話したこともないけれど、きっと同じようにツライ思いをして、でも、こどもに罪はないし、こどもが出来た人を祝ってあげる心を持ってあげなければならないのに、なんで自分にはこどもができないんだろう。そんな葛藤から醜い感情が沸き起こる、どうしようもない精神状態を抱えて椅子に座っているのかな。あ、私だけじゃない。そんなことを思いながら椅子に座ることが多かったです。文章にすると本当に複雑というか、何かいているのかわからなくなるような、これ、どうしようもないよね。って思うけど…それくらい、文字がまとまらない、言葉の羅列になってしまうような、もやもやした感情を抱えながら病院に通っていました。

不妊治療専門の病院で初めに行ったこと

前の産婦人科でも行いまいしたが、各種検査を再度行いました。1カ月にわたって、血液検査をしたり、子宮や卵管の状態を見たりしました。卵管は詰まっていないし、特に際立った病気があるわけでもない。簡単にいうと、私は『原因がわからない不妊症』だったのです。それは、解決の糸口の見えない、ただただ、なんでだろう…どうして、私の子宮に受精卵は届いてくれないんだろう。そう、何度も自問自答する日々を送ることを意味していました。

血液検査の中で、しっかり現実を見ることになる検査がひとつありました。それは産婦人科では行わなかったのか、結果を教えてもらえなかったのかはわかりませんが、初めて聞く検査結果でした。それは、卵巣に残る卵の数がどれくらいあるのか、という検査でした。私は生理不順もなく、若干他の人よりも早く生理が始まったこともあるのか、実年齢よりも卵の数が少ない方でした。ゼロじゃないけど、チャンスは少ない、そういう現実が目の前にストンと落ちてきました。

旦那と話しをして、もし、通常の方法でうまくいかないなら、はやめにお金がかかっても、ステップを進める覚悟が必要だね、と意思をしっかりと確認しました。人によっては、そんなにこどもが欲しいのなら、養子を貰えばいいじゃないかという人もいますが、夫が唯一こだわったのは『私たち二人の子供であること』でした。そのためなら、協力は惜しまないと、しっかりと告げてくれたのです。もちろん、旦那は自らの精液検査にも何の不満も漏らさず、すんなりと受けてくれました。結果は問題なし。夫婦ともに、妊娠に至るまでの現在できる検査において、問題なかったのです。

初めは、タイミング療法から。

簡単に言えば、初めは先生に排卵の状態などを見てもらい、いつタイミングを取ってね、ということから始めました。自分で買った排卵検査薬もありましたが、もう使わないことにしました。基礎体温も、きちんとつけるようにという方も多くいますが、私は一切つけなくなりました。体温が下がった、上がった、で一喜一憂して、毎朝、体温を測らなければならないと自分を追い込むことが、何よりストレスになっていたからです。妊娠に必要なのは、ストレスフリーの環境だから、無理してつけなくていいよ。と、先生に言われ、すーっと心が楽になったのを覚えています。

黙々と病院に通い、3ヵ月が経ったころ、私たち夫婦は踏み切ることにしました。私に卵は大して残っていないのだから。ステップアップです。

人工授精に挑戦!

前の産婦人科では、3,000円で行ってくれた人工授精は、不妊治療専門の病院では、15,000円になりました。違いは何か。精子の洗浄と薬でしょうか…?

人工授精での妊娠率は、10%程度妊娠確率が上がるだけです。と、初めに伝えられました。卵管のあたりまで、直接精子を入れるので、卵管まで精子がちゃんと届くという保証が出来ただけで、そこから受精するかどうかは変わらないからです。それでも、確率が上がるならと、出来る限り毎月、人工授精とタイミングを両方取るように努力しました。

日によっては、仕事でぐったり疲れている旦那と喧嘩することもありました。今日、タイミング取りたいんですが、お願い出来ますか。からの、今日は繁忙期で疲労困憊だってわかってるよね?!と、ストレスMAXで返されることもありました。仕方ないですよね。疲れてるんだもん。でも、私の卵は待ってくれないわけです。お互いのイライラと焦り、疲労がぶつかり合い、喧嘩することなんてしょっちゅうになります。これをうまく切り抜けないと夫婦関係に溝が出来てくるわけですね。

事前に、私は友人の話を旦那にしていました。不妊治療を行う中で、お互いのストレスと疲労、圧迫感、お互い分かってもらえない複雑な心境などが相まって喧嘩をして、更に離婚に至った友人もいること。私たちがそういう結末を望んではいないこと。だからこそルールを作りました。『別れる』というキーワードを絶対に言わないこと。喧嘩をしても、必ず仲直りするように努力すること。お互い、譲れない事が沢山あるし、どうしても譲れないこともあります。そのときは、譲れる方がぐっと我慢して譲ること。妊活において、一番大切なのは、夫婦の仲が良いことだと思うから。

こうして、私たちは今年の6月まで、人工授精を続けて頑張って来ましたが、妊娠に至ることはありませんでした。去年の夏から、約1年。切り替えるには十分で、こうして、私たちは初めての体外受精へと進む決心をしたのです。


妊娠するのにいいこと、悪いこと。

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先日、とても綺麗な夕焼け空でした。こういう空をみると、ふと思うんです。頑張ろうかな~って。話がずれましたが。

さて妊娠するのに、こうしたらいい!何を食べたら妊娠しやすくなるか!なんてことを、調べたことありませんか?妊娠できないのは、私のせいかもしれない。そう思い、私もめちゃくちゃ調べました。一番鵜呑みにしたのが、『生卵を食べるといい』ということでした。毎日、卵かけご飯を食べ続け、私の卵かけご飯レパートリーはかなり増えました。そして、先生に聞いてみたのです。

『 ネットで、生卵を食べると妊娠しやすいと書いてあったんですけど、本当ですか⁈ 』

先生の答えはシンプルでした。もし本当に生卵を食べて妊娠しやすくなるんだったら、みんな食べてるよね。そういう医学的な根拠はないかな。ただ、生卵を何個も食べて妊娠しました!っていう人、いるじゃない?それって、思い込みもあるんだよね。一生懸命その人も不妊治療をしていただろうし、たまたま卵を食べ続けた後に、治療の効果が出たから、あ、卵のおかげだ!って思ったのかもしれないね。でも、そういう思い込みも大切かもね、常にポジティブに考えることは大事だよ。

そう言って、私に差し出したのはビタミン剤でした。ハイシーと、血流をよくする薬。ビタミンCは妊娠する身体づくりにとても大切だそうです。あとは、葉酸ですよね。私も欠かさず飲んでいますが、ビタミンCと葉酸を採ることはお医者様目線からも大切みたいです。他は、バランスよく栄養をとること。ご飯をきちんと食べて、何よりストレスフリーな生活を志すこと。今の世の中だと、ストレスフリーが一番難しいと思うんですけど… 仕方ないですよね。とりあえず、卵かけご飯は食べたいときだけ食べるようになりました(笑)

 あと、多少太った方が妊娠しやすい。と、聞いたので、実はそんなにお腹に脂肪のなかった私、6㌔以上太りました!(笑)それがいいか悪いかわかりませんが、これ、地味に大切でした。後日書きますが、体外受精で、自己注射を行うことがあります。私は対象者だったんですが、この自己注射、下腹部をつまんで、そこにブスッと注射をするのです。つまめる脂肪が無かったら、激痛です。多少太った方が身のためです(笑)これは、絶対だな、と私的に感じました。

 そんな私ですが。しばしnoteを書く気になれずにいました。それもこれも、体外受精1回目、ダメでした。後日色々書きますけども。ダメだったんです。今は、心を穏やかにして、薬を抜き(色々飲んでたんで…保険適用外の高いやつを…)生理を迎え、次の戦いに向けて充電中です。助成金の申請もしなくちゃですからね!

立ち上がるのに、1週間位かかりました!膨大なお金が消え、期待した結果が得られず、集大成が実らず!ね!誰もが陥るよね!うん!

でも、めげずにまたお金を貯めて、2回目に向けて頑張ります。

どうしても、どうしても…

まだ、こどもを諦められないから。

卵がある限り、頑張りたいんです…

妊活で破産するかもしれない恐怖と戦っていますが、どうしても子供を諦めることが出来ず、夫婦一丸となって頑張っています!妊活も5年目になりますが、もう少し粘ろうと思っています。サポートいただけるとすごく嬉しいです。よろしくお願い致します。