プロレスマット

KENTAと変化/個性の発揮

 プロレス界の最も熱い話題はサイバーエージェントがプロレスリング・ノアを買収したこと、そしてKENTAが二冠王者の内藤哲也に挑戦することだと個人的に思っている。どの世界でも、すごいな、素敵だな、面白いな、と思える人は自分の個性を最大限発揮している。個性の発揮とは、強みを理解して、それを活かしているということ。二冠王者の内藤はここ4年ほど、プロレス大賞を受賞したり、NHKプロフェッショナル仕事の流儀に出るなどプロレス界のスターにのし上がった、まさに個性を発揮している人。一方で、個性を発揮できず、くすぶっているのが内藤に挑戦するKENTA。

内藤哲也はメキシコで個性に気がついた

 内藤哲也は新日本プロレスの中で実力と人気を兼ね備えたスター選手。そんな彼も4年前までは、期待はされているがブレイクしきれない選手。しかし、メキシコから戻り、人から期待されていることではなく、自分のやりたいように動き・発言し始めてから、流れが明らかに変わった(時系列で知りたい方はこちらを参照)。特に、自分の所属する新日本プロレスに対する歯に衣着せぬ発言というか、直球の発言がファンの心を掴んだように思う。まるで、会社や上司、同僚に言いたいことがあるが、関係性を考えると・・・と結局に言い切れずにいる自分たちの代わりに内藤が気持ちよく言い切っていることに溜飲を下げるように。

 内藤哲也はメキシコから帰ってきて変わったのか?というと、変わったのではなく、本来持っている力や個性を発揮できたということだと思っている。周囲から見ると変わったとうに見えるが、内藤はメキシコに行って、自分がやりたいように行動することがこんなに気持ちがよいことなんだ!と気が付き、新日本プロレスへの鋭い投げかけをできる気づきや賢さを発露しただけなんだと思う。”だけ”とは言ったが、これがすごいことだと思うし、自分の個性を見つめ、発揮できれば人はここまで活躍できるということなんだと思う。

KENTAはどこまで個性を発揮できるか

 一方のKENTAはどこまで自分の個性を発揮できるか?、そんな観点でプロレスを見ると違った面白さがあると思う。KENTAは冒頭にあげたプロレスリング・ノアの元エース選手で、その後アメリカのメジャー団体WWEに移籍したものの、怪我もあり全く活躍できず、昨年新日本プロレスにやってきた。ノア時代はエース選手として優等生的な発言が多く、小柄ながら強いが、やや物足りなさを感じていたのは自分だけではないと思う。そんなKENTAが今年1月5日の東京ドームで二冠王者になったばかりの内藤を襲撃。そんな無礼なKENTAを見て怒った自分だが、その憎たらしい振る舞い、内藤とのSNSでの舌戦(詳しくはこちら)に引き込まれている自分がいるのも事実。もしかしてKENTAの世界に引き込まれているのかもしれない(苦笑)。ただ、この勢いがどこまで続くかで、KENTAが自分の個性を発揮しているかが見えてくるだろうとも思っている。できれば、”鈴木みのる”ぐらい、こいつ強いし憎々しい、なんて思わせるレベルまでいけば本物だろうと勝手に想像している。どちらにしても、2月9日大阪城ホールでの内藤哲也とKENTAの試合が楽しみである。

内藤哲也のようにメキシコという普段とは異なる環境で自分の個性を理解する場合もあるし、KENTAのように内藤襲撃というきっかけから自分の個性をつかむ機会もある。しかし、普段の生活で、自分の個性を掴むきっかけは見つけにくいと思うので、我々がやっている1on1キャリア相談を利用することで自身の個性が見えてくると思っている!


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