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子育てと経営

一見脈略がなさそうな子育てと経営。しかし、個人的な経験から感じるのは、この2つが非常に近しいものではないかということ。経営陣同士、経営と社員による率直な意見のぶつけ合いは大事であり、一方、子育ては夫婦の意見の差異が出やすく、そこで夫婦の意見の摺合せすることが大事だと感じています。自身がベンチャー企業に在籍するからこそ感じる経営と私が経験した子育てについて記します。

【家族構成】まずは自分の家族構成から、みなさんに共有すると、自分(47歳/ベンチャー企業勤務)、妻(49歳/パート)、長男(23歳/社会人1年目)、長女(20歳/大学2年生)、次男(11歳/小学6年)の5人。長男は入社した企業において熊本に配属となったため、自宅には現在いない状態。

夫婦のバックグランドの違いが子育て方針の違いに繋がる

夫婦の子育ての方針の違いが如実に出たのが長男の中学時代。それは長男に家のお手伝いをどのくらいさせるか、というものでした。私は部活と勉強をしっかり頑張っているからお手伝いはしないでもよいという考え(今は変わりました)。妻は家族の一員であるからお手伝いをするのは当たり前という考え。私の実家が父は仕事、母は専業主婦、家のことはすべて母が行い、子供は勉強と部活を頑張ればよいという家庭に育ったので、このような考えになっていたように思います。逆に妻は父母が二人で飲食店を営み、日中は二人とも不在のため、子供たちが家のことを手伝うという環境。バックグランドのちょっとした違いで、長男にお手伝いをさせる、させないで口論になろうとは思いもよりませんでした。

家庭における意思決定者が意見の摺合せをする大事さ

長男のお手伝いの件は明確な方針を決めないまま、長男が高校生になる際に親元を離れ寮生活になるということで、なんとなく流れてしまいました。夫婦において、モヤモヤした気持ちがあったせいか、この数年間の関係はあまりよくなかったと記憶しています。この経験から「夫婦なのでいつかは分かるだろう」は絶対になく、家庭における意思決定者である夫婦が双方でしっかり会話をしないと方針が擦り合うことはない、という当たり前のことに気が付きました。そこから徐々に意見を擦り合わせるようになったのは我々夫婦にとって前進でした。

ベンチャー企業にも夫婦と同じような事態が起きていないか

ベンチャー企業は比較的、経営と社員の関係が近く、大企業よりも意思疎通しやいと思いがちです。しかし、私の経験からすると、ベンチャーこそが意識して、経営と社員がコミュケーションとらないといけないと感じています。ベンチャー企業の経営者は「いつも近くにいるから、あいつら(社員)は俺の考えていることわかるだろう」と思いがちのように思います。これって私と妻にあった「夫婦なのでいつかは分かるだろう」と同じ状態。分かるだろうという根拠なき期待を持つことで、経営陣同士、経営と社員の関係性がぎくしゃくすることが多いように見受けられます。そういう事例を見たり、経験したからこそ、私も今の会社で社長に思うことは言うように意識しています。家庭は経営や会社の縮小版なのだとつくづく思います。

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