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2023.08.17ベルーナドーム観戦記…親友との最期の観戦

今夜は指折りの親友であるY氏のお通夜でした。

親友と言っても、以前勤めていた会社の先輩で、転職してからもたまに飲みに行ったり、連絡を取り合っていた仲でしたが、コロナ禍もありなかなか会えずにいました。

4月に突然「会社を辞めた」と一通の葉書が届き、驚いて連絡したところ、2年の闘病で、しばらくゆっくりするとのこと。「今日明日死ぬわけじゃないから心配すんな」とのこと。今思えば彼らしい人に気遣いさせない優しい言葉だったのですね。

そんなことには気づかず、彼は大のドラゴンズファンでしたので、いつかベルーナドームの交流戦をご一緒したいなどと、脳天な私は思っていたのでした。

7月某日、ベルーナドームで現地観戦していたとき、ライオンズの青山投手の横顔がY氏にあまりも似ていたので、すかさずLINEで「いつから野球選手に!?」なんてやりとりしていました。

そして8月17日。この日も現地観戦。

4-2とライオンズリードで迎えた9回表、最後のマウンドを託されたのは青山投手。

青山投手のアナウンスが流れたその時、スマホに着信。そう、Y氏からでした。

「もしやY氏が気にかけて電話くれたのかな?」

そう思って電話に出てみると、なんとご遺族からの訃報…。突然すぎるよY氏!

どうしてこのタイミング???こんな偶然ってある?

そんなことを緊迫したゲーム展開の中、一種に観戦していた家族に嘆きわめき散らす!

その後は涙がぶわっとあふれ出し、青山投手とY氏を重ねてただ眺めているだけでした。

ふと気づくと、セカンドベース近辺に大きな白い蝶々が舞い降りる。カクテル光線に照らされ、キラキラと舞い降りる。

選手も審判も気づきはしたものの、追い払ったりはしない。

これは…もしやY氏では!?

ほんとに俺に似ているのか確かめに来たのか?

ちゃっかり特等席で観戦しようという魂胆か?

そして、お別れに来たのかな?

Y氏は大のドラゴンズファンなので、せっかく会社辞めたのならベルーナドームで交流戦を一緒に観に行くのもいいな、なんて脳天気に思っていたのですが、それは叶わぬ夢。でも今日一緒に観戦できましたね!

青山投手はピンチを背負うもみごと抑え切りました。そりゃそう信じていました。Y氏が見守っていたのですから。

きっと彼はこの後バンデリンドームに舞い降り、ご友人にも別れを告げ、天国へと舞い上がったことでしょう。

そんな不思議な体験をした日はY氏の命日。天国で好きなお酒を飲みながら素敵な小説を書いたりして、楽しい日をお過ごしください。

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