見出し画像

法学編入試験対策 参考書の紹介② ~『政治学 補訂版』~


1.はじめに


 私の担当科目は「法学」であるため、基礎講義の中で政治学に触れる機会は多くないのですが、京都大学法学部を目指す方や大阪大学・名古屋大学などの小論文が出題される大学、法学部政治学科を目指す場合には政治学の学習が不可欠です。
 そこで、今回は、政治学に関するおススメ参考書を紹介します。

2.政治学 補訂版


 おススメ参考書は『政治学 補訂版』です。
 少し古い書籍ではありますが、現在の入試にも十分に対応しています。

3.おススメの理由


 『政治学 増訂版』は、初心者向けでありながら、政治学の基本的な疑問に丁寧に答えてくれます。
 例えば、「政治学って具体的にはどんな学問なのか?」や「政治学の学び方は何から始めれば良いのか?」などの初歩的な疑問にも応えてくれます。

 また、政治学の各分野で必須となる概念や構造を明確に解説しています。各分野の繋がりや全体像も分かりやすく示してくれるため、政治学の基礎をしっかりと学ぶことができます。

 個別の分野について詳しく掘り下げることはありませんが、政治学を総合的に理解するために必要な知識を提供してくれます。そのため、政治学を本格的に学びたいと考えている方には必ず持っておくべき一冊です。

 政治学の学び方は人それぞれですが、まずは基本的な知識を身につけることが重要です。『政治学 増訂版』は、初心者にとって政治学の入門書として最適な選択肢です。この本を通じて政治学の世界に触れ、興味を深めていけば、さらに高度な分野に進むための土台ができます。

4.令和6年度京都大学法学部編入試験


 昨年の京大入試ではクオータ制のメリット・デメリット(第2問)が出題されましたが、本書でもクオータ制について解説されています。

 政治学の問題が出題された場合、0から私見を書くことも一応できますが、政治学を学んだうえで論述する方と政治学を学んでいない方の論述とを比較すると、明らかに出来栄えが異なります・・・

 学習範囲が膨大になりがちではありますが、政治学の基礎的な部分については一通り学習すると良いでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?