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法学編入試験対策 模試は受けるべき?


1.はじめに


 私の所属している編入予備校では、夏と秋に2回、編入試験の模試が行われます。少し時期は早いですが、今回は、編入試験の模試を受けるべきか否かについて解説します。

2.編入試験模試とは


 法学編入試験の模試では、英語、小論文、専門科目(法学など)の3科目が出題されます。
 法学の分野では、全大学に共通して必要な法学概論の知識(法律用語の理解や法令の解釈、判例の分析など)の定着度を確認する問題が出題されます。小論文では、論理的思考力や文章表現力を確認する問題が出題されます。
 採点者はアルバイトではなく予備校内の講師(専門科目担当者)であるため、採点のブレは少ないと思われます。

3.模試のメリット


 まず、模試を受けることで、自身の学力や知識の不足点を把握することができます。模試の結果をもとに効率的な学習計画を立てることができます。
 また、模試は本番の試験と同じ形式で行われるため、実際の試験に向けての対策ができます。模試を受けることで、試験時間や問題の難易度に慣れることができます。
 さらに、模試の解答において間違えた部分や理解が不十分な部分を再確認することができます。

4.模試のデメリット


 第一に、模試の受験費用がかかることが挙げられます。模試は通常、受験料が必要となりますので、複数回受ける場合や複数の模試を受ける場合には負担が大きくなる可能性があります。ただし、予備校に通っている方は模試の受験料は無料だったかと思います。

 第二に、時間と労力の負担があることが挙げられます。模試は本番試験と同じ形式で行われるため、それに合わせて一定の時間を確保する必要があります。また、模試に向けての準備や復習にも時間と労力を費やす必要があります。
 
 第三に、模試の結果によるストレスやプレッシャーがあることが挙げられます。模試の結果は自己評価や合否の判断材料とされることがありますが、その結果によっては自信喪失や不安感が生じることもあります。

5.模試を受験すべきか否か?


 編入試験を受ける際には、多くの受験生が模試や答練を受けています。合格者の中にも、模試や答練は必要だと考える人が多いように感じます。
 模試や答練は必ずしも合格に必要なわけではありません。むしろ、明確な目的を持たずに受験をすると、無駄でかえって有害な結果になります(「模試の結果が良かったので勉強をさぼってしまう・・・」など)。

 受験の目的は「本番と同じ環境で、どれだけ集中力や体力が持つか」「時間内に答案を書ききることができるか」などといった点に設定します。「出題予想」を第一の目的にはしないようにしましょう。

 「高得点を取る」ことを目的にするのではなく、「自分が書くべき内容を書くことができたか」「無駄な時間を使わずに必要なことに集中できたか」という視点で受験することをおすすめします。

 以上の目的意識をもって模試を受験できる方には模試をおススメします。
 ご参考にしていただければ幸いです。

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