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法学編入試験対策 法学編入のメリット・デメリット


1.はじめに

 昨日、今年度第1回目の講義を終了しました(新宿校:金曜日クラス)。

 講義では、始めに受講生の方々に法学部に興味を持ったきっかけを訊き、授業を進めました。

 もしかすると、この記事を読んでいる方の中には、法学部へ編入することのメリット・デメリットを整理できず、悩んでいる方もいるかもしれません。そこで、あらためて大学法学部への編入のメリット・デメリットを整理したいと思います。

2.法学部編入のメリット

 ① 法律に特化した教育を受けられる

   法学部は法律に関する専門知識やスキルを習得する機会が豊富であ
  り、法律に興味がある人にとって理想的な環境です。
   法学部での学びは、法律の基礎知識や法的思考能力を養うだけでな
  く、実践的な法律の適用や解釈方法を学ぶこともできます。また、法学
  部の教員陣は、実務経験豊富な専門家であり、実際の法律業務に関する
  知識やノウハウを教えてくれます。

 ② 法律関連の職業への就職・公務員試験などの各試験に有利

   大学法学部の学位を取得することは、法律関連の職業への就職・公務
  員試験に有利な要素となります。弁護士、検察官、裁判官などの法律関
  連職において、法学部の学位は一定の基準として認められています。
   また、編入先の大学によっては、実務経験を積む機会や就職支援な
  ど、さまざまなサポートを提供している場合もあります。

 ③ 多様なキャリアパスの選択肢

   法学部の学位を取得することにより、法律関連職以外のキャリアパス
  も選択できます。例えば、企業法務部門や公共機関、非営利団体などで
  働くことも可能です。
   法学部の学位は、問題解決能力や論理思考力を備えた人材として、幅
  広い職種で求められています。

3.法学部編入のデメリット

 ❶ 編入には一定の条件を満たす必要があること

   法学部編入試験は誰でも受験できるものではありません。法学部編入
  試験には一定の受験要件があります。例えば、必要な単位数や成績要件
  を満たしていなければならない場合があります。
   また、既に取得した単位が認められず、編入先のカリキュラムに従っ
  て再度履修しなければならない場合もあります。

 ❷ 競争率が高く、難易度は高いこと

   法学部編入試験は、合格者数が数名~十数名前後と少ないので競争率
  が高く、入学が難しいことが多いです。
   特に近年では、大学2年生の定期試験レベルではなく、大学4年生時
  に受験する公務員試験対策レベルの問題を出題する大学が増えてきてい
  るので、問題も決して易しいものではありません。
   面接など、追加の選抜試験を経る必要がある場合もあります。

 ❸ 編入によって新たな環境に適応する必要があること

   既存の学生との人間関係や学習スタイルの違いに対応する必要があり
  ます。
   例えば、法学部生が他大学の法学部に編入する場合であっても、同じ
  法学部でありながら、必要とされる知識の量・質が異なる場合がありま
  す。私自身、大学は青山学院大学、大学院は慶應義塾大学に進学しまし
  たが、両校における法学の教育内容・方法の違いに驚きました。

4.最後に

 総合的に考えると、大学法学部への編入は、法律に興味があり、法律関連の職業を目指す人にとって魅力的な選択肢です。
 専門知識の習得や就職に有利な要素がある一方で、条件や適応に関する課題も存在します。自身の目標や状況を考慮し、編入するかどうかの判断を行うことが重要だといえるでしょう。

 また、少しでも法学部編入に少しでも興味を持たれた場合には、法学部編入を実際に行った体験談を確認する意味でも予備校に相談してみると良いと思います。

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