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法学編入試験対策 面接試験のポイント


1.はじめに

 大学編入試験を実施する一部の大学では面接試験を実施するところがあります(九州大学、大阪大学など)。
 そこで、今回は、法律事務所で採用面接を担当している私の経験も踏まえながら、面接試験のポイントを説明したいと思います。

2.面接試験のポイント

 編入試験の面接では、
  ① 学ぶ意欲
  ② 基礎的な学力
  ③ 人間性

などが評価されます。

 ①学ぶ意欲は、志望理由書に記載されている内容に基づき、大学で学びたい内容が具体的、かつ実現可能なものになっているかをチェックします。
 例えば、国際的な視野を身に付けたいと志望理由書に書いたとして、「具体的にはどのように学ぶ予定ですか?」と質問されたときに、「国際法とか、国際政治学を学びたいと思います・・・」程度の返答しかできないと心もとないですよね。興味がある分野については、追加質問されたときを想定して、
 〇 何を学ぶか
 〇 どうやって学ぶか
 〇 なぜ〇〇大学で学ぶ必要があるのか
などに応えられるようにしましょう。

 ②基礎的な学力については、法学に関する基礎的な質問がなされる場合があります。
 主にペーパーテストでチェックするため、面接で訊かれたとしても補足的な質問ですが、「書くこと」と「答えること」は必ずしも同レベルのものではないので、即答できるように訓練する必要があるでしょう。

※ 私の講義では、復習も兼ねて、過去の講義で扱った内容を質問すること
  があるので、そのような訓練を積んでいる方はあまり心配しなくても良
  いかと思います。

 ③人間性については、人として好きか嫌いかではなく、
   ・ 質問をよく聞き、質問に合った回答をすること
   ・ 自分の意見を端的に表明したうえで、理由や具体例を説明するな
     どの論理的回答ができること
   ・ 社会人として適切なマナーを守っていること
  などの最低限、必要なスキルをチェックしています。

3.採点の比重

  私の感覚としては、
    ペーパー:面接=7~9:1~3
  くらいのイメージです。
  当然ながら、面接内容がどんなに良いものでも、ペーパーの出来が悪け
  れば合格することができません。

  そのため、
   ・ ペーパーの対策が最優先であること
   ・ 面接の出来が悪くても心配しすぎる必要はないこと
  を理解しておくとリラックスして面接に挑むことができると思います。

4.最後に

 以上のように、面接では意欲、基礎的な学力や能力、人間性が見られます。効果的にアピールするためには質問をよく聞き、結論から話し、自分の話し方を改善することが重要です。
 さらに、面接でよく聞かれる質問に対して具体的な回答を準備しておくことがおすすめです。

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