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第2回:あえて「秘密」をつくる重要性

この記事は、途中まで無料で読めますが、後半は有料ゾーンを含みます!

「声」を発信する人間には、中の人の個性を見せるべき部分と、
見せなくていい部分がある、と思っている。

そのなかで、個人的に当事者以外見せなくてもいいんじゃないか?
と思うのは、個人的なやり取りではない、Twitterのリプライなどの「人から見られるコミュニケーション」の跡。

「声」の発信でどうしても、無視できないのは、「コミュニケーション」を適切に行うことが難しい状況になったときの、意図しないトラブルの多さ…であるように思う。発言したことを、当事者以外が曲解して騒ぎ立てたり、いつしたかわかんないような発言を蒸し返されたり・・・

そういうパターンで潰れてしまう「活動者」があまりにも多い・・・

そういう人を見ていると、どうやら、コミュニケーションを過剰にとっているような気がする。

来るもの拒まず、全員と仲良くなろうとしてるような・・・?その結果、特定の人物と関係性が密になりすぎて、トラブってる…そんな印象。

そこで考えたのは、振る舞い次第では、トラブルを『寄せる』のでは?
ということ。それも、

「情報を話しすぎる」ことから始まっていることが多いように思う。

前回、発信者とファンの関係性が近すぎるコミュニティーが多くて心配、といった話を少しさせていただいた。

そこで、

やりたいコミュニケーションのタイプに応じて、
振舞い方は、変えたほうがいいですよ

という提案をしたわけだが、

私のタイプだと、おそらく、

「秘密」をあえて作って活動する、というのも、

案外、効果ありなのかもしれない。

そんなわけで本日のテーマは、m.にしてからの活動で感じている「声」の発信における「秘密」の必要性を、お話したいと思う。

このマガジンでは、「声」という武器を使って
ネットの戦場を戦っていこうとしている人に対して、
「声」の強みに気づいてから、十年を超える期間、細々であるが、
さまざまなサービスを使って「声」を公開して、
発信活動を続けてきた私が、今まで心がけてきた
スタンスなどを体験談など交えながら書いていくものになる。


問題提起:活動において「隠し事」は悪いこと?

私は、今の活動で『意図的に』素性を隠している。

主に隠してることといえば、

・交友関係(特に誰が、昔からの繋がりか)
・外見情報(パーツなら見せたことはある)
・連絡先(DM以外に連絡したい場合)

といったことを隠しながらやってきている。

これを、項目ごとに解説していこうと思う。

①【交友関係】を隠す

これは、かつて仲良くしていても、今は縁が切れている人がいるために、相手の名前は公表してない。あくまでも話の中で登場させる場合『古い友達』と伝えるようにしている(生配信などではHNで名前を呼んでしまっていることもある)

今誰と繋がっているか、それを、詮索する人がいない…とは限らない。
これは、私にも、相手にも…そんな人がいる可能性を考えている。

そして、切れてしまった縁の相手が、私と繋がっている、もしくはいたことが知られることで、相手に不利益をもたらす可能性も、ない、とは言えない…と思うようになったため、隠すようになった。


現在、もしトラブルが起こったとき、私の方でフォローができない人のことについては、触れない発信を心がけている。

勿論関わった以上、エピソードは存在するけど、それが誰とのエピソードであるかは、そこまで発信の内容的には、大切なことじゃない…
知名度とか肩書きとか、そういうものを、使いたいわけではない。

大切な出会いは、切れてしまったとしても、大切にしたい…
その人と出会って、『今の自分がある』のだから。

かつて縁が切れたと思い込んでいた人であっても、
いつか、なにかの縁でつながる可能性を、過去の経験で感じている。

同じものに縁しつづけている限り、つながる可能性は否定できない。
それがいい縁でも、あまり好ましくない縁であってもだ。

だから、誰かを貶めるような発言は、しないようにしている。
・・・どこで誰と誰が、つながるか、ネットの世界は特にわからない。


②【外見情報】を隠す

これは、単純にリアルとネットの「私」を同一視する人が増える危険性を
感じているからしていない。

前回も話した「2次元イラスト」がどうしても、「幻想」を抱かせることにつながってしまうことと、同じ理由で、顔出し、外見出し、年齢(おおよそ伝えてるけど)の公表を避けている。(ただし嘘になるのはもっと大問題なので相当ぼやかしして伝えてる)

それに、私は今、オフ会に参加できる人間ではない。(かつては参加してた。現在は、人と会える私でないから、名義を変えて活動している)

公開しない情報があるということは、そこは、リスナー(ファン)の方に
想像してもらえる要素でもあるように思う。

人の数だけ、「私」のイメージがあったって、
それはきっと悪いことじゃない。

作品によっても、違う人物をイメージできるかもしれない…
というのも理由の一つかもしれない。

特定情報を与えないことで、私の「声」から受ける外見イメージは
勝手にリスナーの理想像に近づくことができる。

また、私が演じさせていただく作品の雰囲気を壊さない…
のではないかと思っている。

外見を知っていたら、「声」聴いていても、チラつくでしょ?
(そうなったら「声」活動者、ではなくなってしまうと個人的に思ってる)

さらに私に対する旧友の中のイメージはきっと『歌う人』なので、演技する私はそんなに注視されることはない気がする。(やってはいたけどあまり人前で演技はしてきていない)

特に私は、作品の世界観を重視し、素敵なものを自分の声で、より多くの人に届けたい!という気持ちで #ゆるかふぇぼいす (*)

などは、動いているだけなので、

あくまで作品を拡散する手段に、私の「声」を使うだけで
私個人のイメージはあまり残したくないところがある。

(*)筆者はTwitterで#ゆるかふぇぼいすという、他者の作った台本を借りて演技をし、2分20秒以内の静止画でできた動画を、不定期で投稿している。

ここで、個人的演技論をひとつ…

とっても個人的な意見だが、「声」の発信は、

「声優」をリスペクトして、やることが多い。

「声優」は、「キャラクター」が現実世界で存在する、という
夢を売る仕事だと、個人的には思っている。

なんとなくだが、アイドル声優でない場合、あまり外見を
明かさないイメージがある。
(声優特番とかは置いておいて…メディアでも露出は多くない)

だから、「キャラクター」を守るためにも、「声」の中の人は、
個性を過度に主張すべきではないように思っている。

そんな考えから、私からの発信も、
『このキャラの中の人は、こんな外見…』
は公にしないでいい情報な気がする。

これは多分作品を楽しむ人も「見ない(見せない)でいい」を
お互いに望んでいることではないだろうか…

外見情報がなければ、

・私自身に抱いた、「幻想」を壊すことにもならないし、
(オフ会をしない限りには)

・私がつくる「世界観」をずっと長く楽しんでもらうことができる。

だから、会うことが決まった相手にだけ、
特別に外見情報は明かすことにした。

ただまあ、現在家から動ける私ではないので、

それがいつ実現するかは、ちょっと現在では未定なところもあるから、
というのも、理由になるかもしれない。

私の場合は素性を隠してなきゃ、活動がのびのびと出来なくなる、という厄介さを孕んでいるため、そうせざるを得ないのだが、結果的に、これが、面倒な縁を『寄せる』ことを阻止してくれている気がする。

③【連絡先】を隠す

以前の活動から一貫しているが、私はLINEの連絡先を
ネットだけの繋がりには、よほどのことがない限り、公開していない。

LINEの代わりになるツールとして、Skypeがある。
(Windowsには今標準搭載されているのでは、スマホアプリもある)

コラボなどの話で、音声などデータのやり取りが発生する場合、
こちらをお伝えするようにしている。

・・・最近だとゲームに詳しい人達では
discodeもよく使われているかもしれない。

これほど身近な連絡ツールとして多くの人が使っているLINEを
なぜ、公開しないか、というと、

LINEは、リアルの付き合いでこそ、
私は活用しているツールだからである。

超危険:個人LINEは、リスクだらけ!!

これは、今回一番、お伝えしたいこと、かもしれない。

あまりにも、LINEをあたりまえに
公開している活動者が多すぎる…!!

このアプリの手軽さだけで公開してるなら・・・少し問題だと思う。

このアプリのリスク管理ができている人がどれほどいるんだろう…

ファンとの不適切な関わりなどで炎上する活動者があとを立たないが…
(会話のやり取りをスクショとかで暴露されているのをよく見る)

その人のモラルはこういったツールの使い方で
図れるのではないだろうか…

今の書き方で少し、ギクッ!と思われた方が
たくさんいてくださればなと思う。

気づきを与えることができたならこの発信の意味もあると思う。
絶対に使いたくない理由がひとつあるので、お話したい。

<LINEを公開しない理由>・・・「タイムライン機能」から見るリスク

私は、かつてブログ感覚で「タイムライン」を使っていた。
正直、友人との大切な思い出が詰まっているものなので、
これを消したりということはしたくない。

なので、この機能は、新規お友だちは非公開設定にしてある。

基本ネットつながりだけならば
リアルの私の動向や素性は明かす必要はない情報だと思ってる

ちなみに投稿に対して、LINE上の友だちが反応できるようになっている。

しかも「タイムライン」で表示される、友だちのアカウントは、
タッチすると、相手のページに飛ぶことができる。
(自分が相手とLINEを交換してなくても見に行くことは可能

つまりは、

『LINE上では繋がってない人の素性を把握することができてしまう』

ということなのだが・・・危険性は伝わるだろうか。

私が素性を明かしてなかったとしても、友人が、わたしの素性に関わる情報を載せていない、とは限らない。しかもその投稿は、友だちのモラル任せなので、規制することなどはできない。

さまざまな特定は自分発信と、意外と自分の周囲の発信から、
されているのかもしれない。

…このリスクに、みなさん、気づいているんだろうか?

LINEはSNSを兼ねるから、1対1のコミュニケーションツールじゃないよ??


…この怖さがわからない人がいると、
とっても悲しいのでこの項目までは無料で読めるようにした。

ちなみに私は使ったことないため、同じLINEのサービスでも、
LINE@はどの程度、個人情報を保護できているかは話すことができない…

ともかく!特にファンにまで個人LINEを明かしてる人は、
本気で考え直すことをオススメしたい!

前回も書いたことだが、

身バレなどの話は、あなた一人の話では、
済まなくなる可能性を考えてほしい。

あなたはネット活動によって、ネットよりもっと大切な
リアルの付き合いまで、ないがしろにする勇気はあるのだろうか??

あなたの信用に関わる問題だから、ここは、学生さんであっても、成人している方であっても、軽視しては駄目な話なのだ。

あまりにもネットの世界がリアルと一緒に考えられるようになった以上、付き合いを分けるか一緒にするか、きちんと決めて活動されたほうがいいと、私は思う。


私は今まで、ネットとリアルは極力切り離して考えてきた。
なので、LINEはネット関係には明かさないスタンスをとり続けている。

かつての私は、ネットの活動以上にリアルを浸食してくる関係性を
大変に煩わしく感じ、そういったアクションを起こしてきた人に対し、
何度か縁を切ったり、警告をした経験がある。

今後も、オフの具体的な話が進む程度にならなければ、
明かさない、というスタンスで居続けたい。
また今後は、ファンには明かさないつもりでいる。

ネットでの付き合いは、狭いようで、一度騒ぎになると、

デジタルタトゥーなどの消せない「跡」(魚拓、といったりもするかな)がどこかしらには残るので、
活動再開するのはかなり難しい。
(私にもない、とは言い切れない。人からの評価がまちまちなので)

ファンとの個人的な「つながり」を作りたいなーと考えている人は、
そのあたり、よく考えたほうがいいと私は思う。

・・・少なくとも私はそうしてきたから、
トラブルがあってもリアルにまで影響しかねない炎上までいかず、
なんとか、ネットの世界に漂い続けることができている…気がする。

強く繋がった人たちがみんな、「いい人」である、というのもあるが、
それは、私の振る舞いによるところだということを知った。

そういう人と繋がれるというのは、
私の一つの「価値」なのだと今は思うことができる。

・・・やはり、関わっていく人は、選んでいくほうがいい。

嫌われたくない!より、
私も、みんなも、傷つくトラブルを作りたくない!から

私は、「秘密」をあえて作ってきているのである

無料パートはここまでです。次回からは全編有料になります。
ここまで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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