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これからデザイナーとして大事にしたい4つのこと

社内のとある勉強会を傍聴して、刺さるものがあったので書きたいと思います。会の詳しい内容はここでは書けないので、そこから私が見出したこれからのデザイナー、特に価値開発に重きを置くデザイナーが持っておきたいスキルとスタンスについて書きます。客観的なファクトをベースにしているわけではないので、個人の所感になります。

・観察力
・人としての魅力
・アウトプット力
・情熱

こう並べてみるとアタリマエなラインナップですね。以下はそれぞれ詳細です。

対象を観察し示唆を得る力

ユーザーの側に飛び込み、ユーザーか何をやっているか感じているか?を観察して示唆を見出す力です。デザインにおいてオフィスで得られるものは少なく、事件は現場で起きていると言われて久しいですが、いざ現場に行ってもこの力がないと意味がありません。

達人はある一つのものを見て複数の情報を得るといいますが(要出典)、まさにこれです。こういうことが得意なリサーチャーがチームにいればラッキーなので、リサーチタスクをお願いするのではなく、一緒に行いたい。ユーザーの元に一緒に趣き、同じ対象を観察して、自分が取れた示唆とリサーチャーが感じ取った示唆を比較し、どうすればより良い観察ができるかを鍛錬していきたいです。

ユーザーから話しを引き出す人間力

被験者に報酬が発生するインタビューとは違い、顧客の現場に飛び込みユーザーから本音を引き出すには、その人に魅力がないと難しいと感じています。対象者がハラを割って話すインセンティブが働かないからです。

「この人にならこれ見せてもいいかも」「この相談をすれば、この人は解決してくれるかも」と思ってもらえるのがベスト。「忙しい中時間割いてるのになんかめんどくさいなぁ」とか思われと本音は引き出せません。

短時間の場合は話が上手である必要があるし、長時間張り付く場合は、何か対象者のためになることを、なんでもいいので、少しづつ積み重ねるなどして、信頼関係を構築する必要があります。

平たく言うと、人たらしであれ、と言うことだと思います。

すばやくアウトプットして検証する力

顧客との対話の中で彼らの困りごとを掴み取ることができた場合、「ではそれは持ち帰って検討します」ではなく「じゃぁこう画面がいうふうになればいいですかね?」とその場でプロダクトの改善案を提示できると、リアリティがぐっと上がりまた意見をもらえる可能性がでてきます。

WebベースであればChromeの開発者ツールでHTML/CSSを改変できますし、紙にスケッチを書いて提示することもできます。業務支援プロダクトの顧客は仕事人でもあるので、クイックな提案で本気度を感じてもらえれば関係性も良くなることが多いです。

上記のようなプロトタイピングがあればその場で提案でき、その場でさらに意見をもらえ、その場でPDCAを回すことができます。

プロダクト改善への情熱

お金を払って来てもらうtoCのリサーチと違い、toBのリサーチは、特に既存顧客を対象とする場合、下手すると関係性が悪化して解約につながるかも、、といった懸念が常に付きまといます。それでもなぜやるのか?その源泉がプロダクトや顧客への情熱になります。

現地に趣き生の声を聞くことで顧客との距離が近くなり、それは共感に繋がり、「この人のこの部分を解決したい!」という情熱に繋がります。

最初から情熱があればいいし、なくてもリサーチ行動を繰り返す過程で情熱が湧いてきます(私は後者のパターンがほとんどです)。なので、情熱がなくても、リスクがあっても、とにかく現場にいってユーザーと触れ合うことが大事だと考えます。上記3つはその場で活用するためのスキルであって、これらがないと現場に出ても成果が薄く、再チャレンジの可能性が低くなり、熱量も下がってしまう。キーファクターとも言えそうです。

さいごに

スキルがあれば成果が出て、それによりチャンスが広がる。その過程で情熱が湧き上がってくる。このサイクルを回すために大事にしたい要素のご紹介でした。

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