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キャプテン翼の頭身の謎に迫る!!

『キャプテン翼』は子供のころ途中までは読んだことがあって、おもしろかったと記憶している。翼くんが「岬くん!」と言う感じとか、サッカーボール柄であふれた翼くんの部屋とかを、ハッキリとおぼえている。

最近レンタルして途中まで読み返したが、メチャクチャおもしろかった。

翼くんのキャラがなによりいいし、登場人物全員が爽やかな感じで、少年マンガとして、完全に正しいと思う。画面構成などもすごくて、コマをキャラクターなどがブチ抜いて描かれるなどのスタイルも確立されていて、マンガ表現として、とても楽しい。そして、話の内容が熱い! ペンタッチもかっこいい!!

とりあえず、小学生編までは完全におすすめです。(文庫本でいうと7巻まで)そのあとは、個人的には、結局同じ感じでトーナメントで試合するだけだよなあ…とちょっと飽きてしまい、ザーっと流し読みしてしまいました。(ただ、スカイラブ・ハリケーンのところは最高でした。)今回読んだのは11巻まで。続きは時間をあけてまた今度読もうかな。


さて、タイトルの「キャプテン翼の頭身の謎に迫る!!」ですが、こういうことかな、と、ごく単純な分析を、今回読み返したあとにしてみました。

キャプテン翼というと頭身がおかしい、ということがネットでは定着したネタになっているようです。よく見る画像としては、こういうやつです。

16頭身!


頭身に注目して読んで見ると、連載初期のころは主人公が小学生ということもあり、頭身は普通でした。パラパラっと見返してみても、小学生編の文庫本7巻くらいまでは普通の頭身です。(ただ、7巻の最後あたりはかなり怪しい。)

文庫本7巻 ↑ ↓


ここで頭身がおかしくなっているのは、「画面構成上そうなってしまった」といえます。

まず、紙は縦長です。そして、横に3段組に割ったコマ割りの上にキャラクターを上から下までブチ抜いて描くという画面構成。ページの上から下までキャラクターを描くが、横幅1/3くらいの中にキャラクターを描かなければならないということで、どうしても脚を伸ばさざるを得ないんです。そういうわけなんです。

映像的にいうと、カメラを上から下、あるいは下から上に移動させているときに、脚の部分だけ時間を長く撮っている感じでしょうか。

あるいは、カメラでシャッターを押すときにサッとカメラを動かして撮影すると、胴が伸びたりする写真が撮れたりしますが、そういうのに近いことだと思います。

ということで、結論としては、「画面構成上、脚が伸びた絵を描き、そしてさらに、その絵の描き方がクセになって、通常の絵のときにもそのデッサンでいってしまった。さらには小学生から大人になっていくということもあり、身長が高くなっていく絵を描かなくてはならない、さらにはサッカーという脚を使うスポーツ、という、そういう3つのことが重なり、今ある頭身となった。」ということだと思います。そう推察します。

そして、マンガのキャラクターとしては、なんにもおかしくない!というのが私の結論です。




『キャプテン翼』を読んだことがない方、昔読んだきりっという方、気が向いたら1巻から読み返してみてはいかがでしょうか。「正しい少年マンガ」という感じで、最高におもしろいですよ! 



子供から大人に、ということでいうと、このおかしいといわれる頭身が逆に美しさをもって迫ってきます。



おもしろかったら100円ちょーだい!