見出し画像

自粛期間

私は大学一年生。
コロナで卒業式は縮小されて入学式はなくなった。
卒業旅行も遠出はできないし、ディズニーもUSJもいけなかった。

受験期が終わってやっと遊べるようになると思ってたのに。

緊急事態宣言でどこにもいけない。
もちろん大学にもいけない。
高校までの友達にも会えなきゃ、
大学での新しい友達にも会えない。

しばらくしてオンライン授業が始まった。
相談する人がいなくて、よくわからず決めた履修。
不安なまま始まる授業。
教授も慣れていないのがよくわかる。
授業によってシステムが全然違う。
覚えられない。
Wi-Fiの調子が悪いこともある。
こっちが悪いのか、教授の方が悪いのかはイマイチわからない。
重要なところが聞き取れなかったりする。
でもそれを聞く友達もいない。
そういえば、時間があるから予習と復習ちゃんとやってみよう。
と思ったのも束の間。
あっという間に、課題に追われるようになった。
予習なんぞしてる暇がない。
いや受験期からしたら暇はあった。
自粛期間からなかなか生活が抜け出せなくて、寝たり好きなことしたりする時間を減らせなかっただけ。
でも友達と会ってない分、そういうことをしないと気が晴れなかった。
そんな生活リズムに慣れてきた。
教授たちも授業に慣れてきたみたい。
音声確認もあまりしなくなった。
課題がますます出てくるようになった。
レポートなんて人生でほぼ初めて書く。
書き方あってるの?
出せてる?
何点くらい取れてる?
単位取れてるよね…?
不安だらけ。
でも聞く人がいない。
とりあえず許される限り時間を使って書いてみる。

期末レポート。期末オンラインテスト。
『カンニングをした人ではなく勉強した人の成果が出るように制限時間を短くします。』
『大学のテストは先輩から過去問を貰える』
って聞いてたけど、そんなのない。
どんなテストかもわからない。
それで時間短くされたら解けないよ。

要約テスト終わってひと段落。
今年は小中高大、どこも夏休みが短くなってる。
その中でも夏休みに入ってる学校も出てきた。
あぁ、受験期とはまたちがう忙しさのある前期だったなぁ。

でも今になって思う。
まだ授業が始まってなかった自粛期間って受験期に夢にまで見た生活をしてた。
夜更かしをどれだけしても、朝どれだけ寝てても、支障なし。
急いで学校に行く必要もないし、疲れて寝落ちすることもない。
友達関係に悩む必要もないし、先生に怒られることもないし、受験というプレッシャーも課題も授業もない。
一人で好きな曲聴いて、好きな動画見て、好きなゲームして、SNSたくさん見ててもいい。
好きなだけお菓子食べていいし、無理に運動する必要もない。

こんな生活一回してみたいってそういえば思ってた。

でも、してみたけど、なんか足りなかった。
受験期の方がよっぽど満ち足りた生活してた気がする。

なんだろう。

友達に会えなかったこと?

うーん。
でも、受験期だって会ってない時期もあった。

ストレス?

ストレスがないに越したことはない。
多分。

わかった。

頑張ることだ。

なんにも頑張ろうと思ってなかったんだ。

だからなんか足りない感じがしたんだ。

頑張りすぎはよくないってよく言うけど、
私は頑張ることがあることって幸せなことだと思った。

多分なにか足りない気がした理由はこれだけじゃない。
大学一年生になる春に到底予想できないような事態になって、悔しい気持ちも不安な気持ちもあったからという理由もあると思う。

でも自粛期間の中、不安でもなんかしら頑張っていた人はたくさんいただろう。
私は何も頑張ってなかった。
頑張った人はいつか実を結ぶかもしれないけど、頑張らなかった人が突然何かできるようになるわけがない。

こんな当たり前なことに気づかされた自粛期間だった。
でもこれに今気づけてよかった。
頑張ることは大変で難しくて心が折れそうになることもあるけど、頑張ることがあるってその先だけじゃなくてやってる間にも充実感を与えてくれるんだと思った。

これから始まる夏休み。
授業もないし、学校にもいけないし、サークルも相変わらず入れない。
でも、何か目標を決めて頑張ってみようと思う。

なんだかよくわからん日記になってしまった。
今回だけ文体変えてみた。こっちの方が指が(?)よく進む。
でも自分じゃないような気がするから時々にしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?