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映画『私をくいとめて』を見て


みなさんは1人○○したことありますか?

私はよくするのは、1人散歩くらいです。
1人の時間って、なんであんなにわくわくするんでしょうか。
自分の通りたい道を通ったり、好きなところで立ち止まったり、全部が自分の自由なんです。
家があったり、そこで番犬と睨み合ったり、川の流れる音を聞いたり、草花や果実の写真を撮ったり。
もう全てがきらきらして見えます。



私の大学の友達で、1人ディズニーランドをする子がいました。なんでも推しのキャストさんがいるとかで、その人のパレードを見るためだけに、週3-4で1人ディズニーに行くんだそうです。なかなかの強者ですね。

ですが、この映画の主人公「みつ子」も負けてません。
1人焼肉、1人食品サンプル作り、1人温泉旅行。

「おひとりさまでございっ!」

って、とっても活き活き堂々としています。

そんな主人公を色鮮やかに演じるのは、のん。
表情がころころ変わって、
「あぁ、この人、なんて自由で可愛いんだろう」
と惚れ惚れしてしまいます。
泣いてる顔も怒っている顔も全てがチャーミングで魅力的。終始、彼女の表情に釘付けです。


お一人様みつ子の話し相手はA。
Aは、みつ子の脳内にいて、いつも話を聞いてくれたり、相談に乗ってくれたりします。
みつ子はAを信頼しています。

特に温泉で、Aに感情を吐き出すシーンは圧巻です。セクハラ上司への胸糞悪さ。意地悪な先輩への鬱憤。人の優秀さを歓迎できない自分や、優秀でない自分への苛立ち。

この、最終的に自分を責めちゃう感じ、すごくわかるなぁと思います。
なんでか責めちゃうんですよね、自分を。


そんなとき、Aのような存在がいてくれたらいいなと思います。
絶対に私のことを否定しなくて、何を言っても「そうですね。」って聞いてくれる存在。

けど、気付いてないだけで、誰の心にもいるんだと思います。
私は、この映画を見てから、1人で車を運転するとき、Aがいると想像して話しかけたりします。
結構気持ちいいんですよ。嬉しかったことを話したり、人には言えない欲を言ってみたり、怒ったり、愚痴を吐いたり、叫んだり。向かいの車からすると、完全に変な人ですよね。笑



でも気にせず感情のままに話し続けます。
ひと通り話し終わると、「そうですね。」と言ってあげます。
それだけで、気持ちがちょっと楽になって、私なにしてるんだ、と思って笑えてきます。
可笑しな時間ですね。

あと、家庭教師のバイトに行くときは、海沿いを30分くらい走るので、みつ子みたいに、「ざっばーーーん!!!」と言いながら走ります。
これがなかなかに楽しいんです。爽快です。🌊

Aはいないけれど、こうやって誰の心にもAは出てくるし、作ることができます。
出てこない人は、実際にAのような存在が身近にいるんだと思います。
みつ子にも、そんな存在が現れるかも...🤭
ぜひ映画を見てみてください^ ^

人は、1人になることは決してないんだなと感じられるあたたかい作品でした。


また、あまちゃん以来の共演となるのん×橋本愛の語り合いも注目。
こちら側まで、心がほどける感じがしました。
プライドや強がりや嫉妬や期待でカッチカチだった心が、ほぐれて、やわらかくなる感じ。
「ほっ。」とします。
自分は自分のペースでいいんだと感じます。

あったかいお茶でも入れて、そんな時間を体験したり、あるいは自分にもそんなことがあったなぁと、友人の顔を思い出したりしてみてください。🍵

焦ることもあるけれど、お互い、自分のペースでいきましょうね☺️

全国のおひとりさまへの、応援ソングならぬ応援映画です📣



ps.のぞみさんも良かった。まじで。カーターもクセ強すぎてゲラゲラ笑った。

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