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アラフォー間近の女オタクが中古マンションを買ったので

備忘録です。

Ⅰ.前書き

1.最終的に購入した中古マンションのスペック

  • 都内23区内

  • 最寄り駅徒歩5~7分程度

  • 徒歩圏内で2路線利用可かつ某都心ターミナル駅まで30分前後で移動可能

  • 築40年未満

  • 総戸数60戸(中規模マンション)

  • 管理人日勤

  • 所有権

  • 1LDK

  • 面積:40㎡程度

2.購入時の私のスペック

  • アラフォー間近

  • 独身女性

  • 東京都内勤務(従業員1,000人以上)

  • 年収:東京都の平均年収前後

  • 預貯金:購入前で7桁後半程度

  • 趣味:読書・ゲーム(課金要素ありのスマホゲーム込み)・アニメ

Ⅱ.事前準備

1.購入のきっかけ

①前家を出ようと思ったきっかけ
前家のスペックは以下の通りで、だいたい3年半ほど住みました。

  • 賃貸(築20年程度

  • 都内23区以内

  • 1K(バス・トイレ別かつWICあり)

  • 面積:30平米未満

  • 最寄り駅まで徒歩15分

  • 木造

だいたい一人暮らしで住める範囲の賃貸ならこんな感じだよね、と言う感じのスペックで、WICがあったこと、かつ部屋が縦長でなくワイド型だったこともあってそこまで大きい不満はなかったです。
ただ年齢を経るにつれて毎日この道歩いて通勤するのはしんどいな、とは思いました。
他にもコロナ禍で週一程度の在宅勤務をするようになり仕事机とベッドが1つの部屋にまとまっているのはしんどいな、とか、家のことでトラブルがあった時に管理会社の対応があまり良くなかった、とかもあり、前家を出ようと考えました。

②婚活
家を出ようと思ったので、まず婚活しました。
結婚適齢期、と言う言葉がありますが、年齢を鑑みるとやるなら今がギリギリかな、と。
昔会社の先輩がご結婚された際にきっかけを聞いたら、「社会人の結婚のきっかけなんて学生時代の相手か職場か合コンしかないよ」と言われたことを未だに覚えているのですが、私は結婚が目的だったので最初から結婚相談所に入会して活動しました。だいたい1年くらいやってたかな?
婚活の事前準備はだいたい以下の通り。

  1. 結婚相談所事前相談→事前面談(この段階では無料)

  2. 婚活用コスメ・衣服購入(10万超は買った)

  3. 婚活用写真撮影(2~3万)

  4. 婚活用プロフ作成→登録

コスメ・衣服は自分が底辺オタクゆえに大した持ち合わせがなかったために購入したもので、毎日きっちりフルメイクされている・普段からスカートを中心に履いていてお出かけ用洋服もそろっている方だとそこまで費用かからないと思います。私は普段は簡易メイクかつ私服パンツ姿での出勤だったので……。

フルメイク・ヘアアレンジはひたすらyoutubeで勉強してました。今は色んな方が目行く動画を上げているので誰に聞かなくても学べる……! いい環境になったものです。
あと割といいところで服を買ったときに店員さんから「他に買わなくていいですか~? 普通に分割して服買ってる子もいっぱいいますよ~」と言われた時はちょっと知らない世界ですね……と思いました。

<婚活の流れ>
全く知らなかったんですけど、結婚相談所登録後も、相談所の公式アプリを使って相手を探します。令和……!
婚活は、私が登録したところだと上手くいけば以下の流れとなります。

  1. 結婚相談所からの紹介or自分から会いたいと思った男性にお見合い申し込み(男性から申し込まれるケースがありました)

  2. ホテルラウンジでお見合い

  3. 仮交際(友達以上恋人未満くらいの立ち位置です)

  4. 真剣交際(恋人同士と言う意味)

  5. ご成約(婚約)

途中で休みを入れつつだいたい1年くらいやっていました。
ここで当たり前体操ですが、独りマンションを購入している記事をUPしているということは芽は出ませんでした。仮交際までは経験したけど真剣交際にはつながらず、くらいですね。
素敵な男性にはいっぱい出会えましたが、ご縁がなかった……というより男性視点で私に需要がなかったんだなと思います。まあ私も自分が男だったとして私みたいな女と結婚したいか? と聞かれたら嫌だしな。
婚活自体は楽しかったですが、登録した結婚相談所とはひたすらカウンセラーと合わなくてきつかったです。っていうか「結婚後も子どもを産んだとしても働きたい」と伝えた女(在宅勤務もあるが基本は会社出勤)に「5年に1度転勤が確約されている」男性を紹介してきますかね普通。
もちろん全部の結婚相談所のカウンセラーがそうではないだろう、とは思いますが、登録したところは合わなかったな、と思っています(1回カウンセラーを変えてもらっても合わなかったので)
最終的に結婚したい!というよりも、色々な男性にお会いして色々な業界の話が聞きたい!と言う方が中心になってしまい、こんな姿勢で会うのは男性に対して失礼だな、と思って婚活を終了しました。下に記載しますが休会中に婚活よりもマンション購入の方に目が行ったこともあります。
個人的には相談所選びは失敗しましたが、色々な方とお会いできてお話できたこともあり、婚活自体はやってよかったなと思います。

③購入しようと思ったきっかけ
前家からは出たい、けど婚活は上手くいかない……で休会している中、実家の母にそのことを愚痴ったら「じゃあ家買っちゃえば?」と言われました。
「独り身で家を買う」全く発想になかったので言われた時は軽く言うなあくらいの気持ちでしたが、気になって色々調べてみると独身女性で中古マンションを買ったエピソードがわんさか。

こちらのnoteの他、色々な方の記事を読みました。
そうか、私でもマンション買えるんだ……と思ったら、マンション購入>>>>婚活くらいに気持ちが傾きました。

2.事前準備

①希望住居整理
まずは事前に大体どういう家に住みたいか、を整理しました。この後内見してこの時の整理事項からは離れたりもしましたが。

②中古マンション購入の勉強
現金一括購入ができれば理想ですが、今の自分にそんな金はないのでローンを組むことが前提となります。ローンは借金です。
無知のまま借金をしたら行きつく先は死だな、と思ったので、まずは書籍やyoutubeで最低限でも知識をつけようと色々漁りました。
書籍は複数購入しましたが、特に参考になったのは↓。

著者の高殿円氏といえばデビュー作の「マグダミリア 三つの星」が傑作でね……と語りたくなりますがそれはさておき、「中古マンションを購入するには何が必要か・何を気を付けるべきか」をこの1冊でおおよそ把握することができます。
もちろん各項目の細かいところは他の書籍なりyoutubeなりで勉強して最後の結論は私だったら選ばないな、とは思いますが、ワンパッケージでどういう流れかを知ることができる、と言う点で大変お世話になりました。
youtubeはマンション中古購入派・新築購入派・賃貸派、それぞれ複数見ていました。どうしてもチャンネル単位だとポジショントークになりがちなので、マンション買いたい! と思っても似たような主張ばかり見るのは思考が偏ってしまって危険だな、と感じたので。
一番参考になったのはこちら。中古マンション購入派の方です。

声がいい。声がいいというのは超大事です。オタクなので。話も大変明快でデータを交えてやってくれるのでわかりやすいし大変勉強になります。
あとはローンを組むので、変動金利派・固定金利派双方のチャンネルも見てました。変動金利と固定金利どっちがいいの? は永遠の命題なんだなと色々見て思いますが、そもそも変動金利と固定金利は基準になる金利が異なるということから私は知らなかったので、最低限の金融リテラシーを身に着けることが必要不可欠でした。
特に参考になったのはこちら。

豊富な参照データに基づいたシミュレーションを行った解説動画を多数UPされています。一々データがないと安心できない民なので関根さんの動画は本当にありがたかったです。最近はVoicyでも活動されているとのこと。

③購入時の支出確認
上の勉強と重なりますが、中古マンションを買うことでどれだけの金が出ていくかも事前に確認しました。「諸費用」とひとくくりにされるけど結局何がいくら必要なの?と。
で、購入時の諸費用の内訳は以下の通り。

<不動産業者に支払うもの>
・手付金
・仲介手数料
こちらのうち、手付金はいったん前オーナーに払うけど、最終的に頭金充当等で自分の手元に戻ってくるものです。

<住宅ローン契約時に借入先等に払うもの>
・印紙税
・融資手数料
・保証料
・登録免許税+司法書士報酬
・管理修繕費・固定資産税・都市計画税の清算金

<その他>
・火災保険料
・引っ越し料金
・家具購入代

で、ここからコストカットするならどこか、となると「仲介手数料」や「火災保険料」「引っ越し料金」「家具購入代」あたりが一般的になるかと思います。人によっては「司法書士報酬」もカット候補に上がるかもしれません。
私はマンション購入も最初なので一人で暴走して失敗するよりはプロの手を借りた方がいいだろう、と思って後述の仲介業者にお世話になりました。勉強になったし頼って良かったと思います。
「引っ越し料金」は安すぎてもトラブルがあったら嫌だな、と思ったので比較的安くかつネットの評判で信頼できる業者に依頼したので、コストカット対象にしたのは「火災保険料」くらいな気がします。

④資産確認
中古マンションを買うことでいくら出ていくか、を確認した後、じゃあ今の自分はどれだけ預貯金があるか、そのうちどれだけ自由に使えるかを確認しました。
私は会社の一般財形貯蓄を利用していた他、毎月の給与をメインバンク以外に貯蓄用(なんとなく老後資金に充てようかなーと思っていた)口座に振り分けて放置していたので、ここから半年程度の生活防衛資金を除外した金額を中古マンション購入費用に回しました。
あとは遅ればせながら今年初めより積立NISAをやっていたんですが、こちらは今の時点で下手に引き出すとマイナスになるので手を付けず。
2024年にNISA制度が新しくなるので毎月の収入と投資のバランスをどうしようかなと思ってます。

⑤毎月の支出確認
日々なんとなく生活費を消費し、たまに趣味にお金を使って……と言う生活だったので、自分が毎月何にどれだけ払っているかを把握してませんでした。ダメですね。
毎日正確に家計簿をつけるルートは3日で飽きるという自分の性分も理解していたので、アプリを導入しました。色々ありますが、私は「zaim」を使ってます。

今年の春ごろから支払いをほとんどクレカでやっていたので、連動させると簡単に家計に反映させてくれたのでお手軽で良かったです。ただ情報流出の観点から行くと少し不安なので、今後は検討します。
で、確認したところ、思ったよりお金を使っていなかったことが判明。交際費がそこまでかかっていない、自炊なので食費がかからない、携帯代は少し前にpovoに切り替えたから固定費がだいぶ少なくなってる等、様々な要因はありますが、ひとまずは散財傾向になくてよかった……と思います。

⑥将来の給与確認
住宅ローンで人生詰まないために、今自分がどれだけもらっているか、将来に向けて給与がどれだけ上がるかを確認する必要があります。
なので、弊社の人事諸制度を確認しました。
あんまり自分の会社の人事制度を確認してこなかった体たらくなのでどれだけもらって、今後どれだけ上がるか把握してなかったのですが、「働いて成果を出した奴にはより多くの給与を与える」制度になっていて、ちょっと身が引き締まりました。
会社の制度が変わったら終わりじゃん、と言われかねませんが、弊社は1,2年前に人事制度が変わったばかりなのでしばらく変わらないだろう、くらいの予測を立てています。いざとなったら副業も視野に入れています。

⑦健康状態確認
住宅ローンはフラット35を除いて、団体信用生命保険の加入が義務付けられています。住宅ローンを固定金利にするか変動金利にするか以前に、この団体信用生命保険に加入できないとローン利用自体ができません。
私は通院治療(といっても薬を処方されるだけですが)を受けている持病が2つあったので、ワイド団信やフラット35への加入の検討が必要か、事前にかかりつけ医に病気の発症時期や病状の経過・現状等について確認しました。
病状が軽微かつ安定していたことを確認してホッとしたところで終わりましたが、この段階で医師から診断書を取り付けても良かったかな、と思います。最終的にはなくてもどうにかなりましたが、住宅ローン本審査=団信加入審査時に、医師から取り付けた診断書を渡すと有利になるので。
本審査では団信の告知を事細かに記載する(病名だけ記載すると加入NGになる案件でも、現状を詳しく記載すると加入OKになる可能性がある)ので、事前に医師に確認できてよかったです。

⑧物件相場確認
自分がだいたいいくらくらい払えるのか、ということを把握した上で、東京23区内の自分が買いたい広さの物件相場を確認しました。
お世話になったのは「ウチノカチ」と「マンションレビュー」。

だいたいここで調べて、自分の収入と資産では新築は夢のまた夢と判明。まあ新築は入居後即下がると言うし……高望みはしません。
23区外や南関東にまで広げると買えたかもしれないですが、会社の人事制度上23区以外に住むと給与が下がるので、最初から23区に絞ることは決めてました。
また入居後即ガス・水道等の設備故障トラブルは避けたかったので、リノベーション直後か、リノベーション後年数がそこまで経過してない中古マンションに絞ることにしました。
で、自分の年収ではとても払えない地区(都心3区等)はこの時点で候補から外しました。内見に行ったら絶対に欲しくなるのが目に見えているので。

⑨ハザードマップ確認
入居後被災で住宅全壊は避けたいと思い、ハザードマップもこの時点で確認しました。ただでさえ近年自然災害が多いですし。
ハザードマップは各自治体HPごとに出しているのを確認した他、以下ポータルサイトを参考にしました。ありがとう国土交通省。

で、ここであまりにも危険度が高い地区は除外しました。いくら物件相場が安くても被災の危険性は少しでも避けたいので。

Ⅱ.物件探し

1.内見の前に

①仲介業者
不動産業界、様々な仲介業者がおりますが、私はカウカモさんにお世話になりました。

上で紹介した記事等で良い評判を聞くことが多かったこと、また(結局やらなかったけど)自分でリノベすることにも興味があったことから、話を聞いてみよう~とセミナーに行ったらそのままエージェントの方がついた流れです。
他の業者さんは知らないので比較はできませんが、こちらが出した細かすぎる質問にも逐一調べて答えてくださったり、悩んでいたら親身に相談に乗ってくださったりと、大変お世話になりました。インターネット回線まで調べてくれたの、ありがたすぎる。
私の場合一人だけで事を進めると悩みすぎてしまう癖があるので、カウカモさんにお世話になってよかったな、と思っています。

②ファイナンシャルプランナー相談
セミナーを終えてさあ物件探しだ!……の前に、カウカモエージェントさんよりファイナンシャルプランナーを紹介していただいて、面談しました。
要は自分の資産・将来に向けての収支整理を踏まえた上での物件購入予算上限設定をプロのFPの元行ったんですが、これはめちゃめちゃありがたかったです。事前準備で色々確認はしていましたが、プロに見てもらうのはやっぱり違うので。

③物件探し
FP相談を終え、その後改めてエージェントさんと買いたい物件の要望を伝えた上で打ち合わせしてから物件探しと内見に移りました。
物件についてはエージェントさんにご紹介いただいた物件の他にも自分で「SUUMO」「LIFULL HOME'S」「アットホーム」で希望条件を設定して延々探してました。
物件を決めるまでは毎日帰宅後即「SUUMO」で検索、みたいな日々を送ってました。多分今年一番見たゆるキャラはSUUMOの緑のアイツ。
他にも「東急リバブル」は使ってました。たまに「SUUMO」よりも早く物件が出たりするので。

④内見前の事前確認
物件を決めるまでの土日はほぼ毎週エージェントさんと内見してました。
一緒に物件を見ながら、こういうところいいですね~とか、ここはこういうデメリットありますね~とか言ってくれるので、一緒に内見してよかったなと思います。
ただ、物件に入る前に確認できることは自分で確認しました。
具体的には駅から物件までの実徒歩距離(チラシに徒歩7分と書いてても実際に歩くと10分越え……とか不通にあります)や町の雰囲気確認です。内見はマンションと物件内確認が中心になるので、雰囲気を確認するのは大事。
あとは将来的な物件価値を予測する基準の一つになるかなと思い、物件のある地区の開発計画も必ず確認していました。将来的に家を手放すかもしれない事態が来るかもしれませんからね。結婚とか!結婚とか!!

⑤内見、そして……
内見ではマンションの管理の様子(駐輪場とゴミ捨て場は見ておけ、と色んな人から言われましたが、見てよかったです)と、部屋の雰囲気等を見ていました。ここに住んだら自分の生活動線はどうなるかな、等。
あとは大規模修繕計画と修繕積立費の状況は事前にエージェントさんに資料取り寄せをお願いしていたので、その点も確認した上で買うか買わないかは決めていました。
そして物件を探し始めてから1か月後くらいに、これは運命!!と思える物件に出会いました。リノベ直後なので綺麗……収納も充分ある……しかも窓から東京タワーが見える……。
ちょうど夜に行ったので東京タワーが光っているところが見れたのが大きかったです。内見前は眺望は別に気にしないかな~と思っていたのですが、実際に内見すると考えが変わりますね。眺望は理屈じゃない。
そんなわけでめちゃめちゃいい物件に出会えたので、その場で契約します!と宣言して申込書を記載。
で、あわせて自分以外に申し込みをしている人がいるかどうかを確認しました。他に申し込みをしている人がいると、その方とローン成立バトルになるので。
エージェントさん「……他にお一人いるみたいです」
ローンバトル開始!

⑥ローンバトル
ローンバトルは「先に住宅ローンの仮審査が通った人が購入一番手になる」ルールです。
1分1秒が惜しい勝負なので、帰宅後即仮審査の申し込みを開始。翌日仕事でしたが寝る間も惜しんでエージェントさんと相談しつつのHP申し込みをしました。
この時にエージェントさんから「この物件だと○○銀行のローンはまず通らないです。△△銀行と××銀行で仮審査しましょう!」と提案していただいたりしました。モゲチェック等で各銀行の金利や特徴等は確認していたんですけど、そもそも物件次第(新築じゃない・1981年以降の耐震基準を満たしてない)で門前払いされるというのは想定外でした。まあでも銀行だって被災で物件つぶれて踏み倒されたら損だもんな。
そんなわけで申し込みしたその日の夜のうちに仮審査を申請。翌日は仕事が手につかないレベルでそわそわしながら結果待ち。
考えていても気が詰まるばかりなので、仕事が落ち着いている間は少しでも気を紛らわせるべくリコリス・リコイル9話のミカと吉松のホテルシーンについて延々考えてました。

ホテルの一室……バスローブ……ベッド……

だいたいお昼頃には結論が出ました。
エージェントさん「相手方の仮審査が通ったようです」
涙。
エージェントさんはフルスピードで動いてくださったんですけど、お相手はすでに一回別物件で仮審査を通したことがあり、物件変更のみで審査が通る状態だったとのことで、最初から勝ち目のない勝負でした。
私の仮審査が通ったのはお相手が通ってから3時間ほど経った後。むちゃくちゃ早く動いてくださったんだな、というのが分かるだけに、初めから無謀だった……という事実がつらかったです。
エージェントさん「でも仮審査通ったので、次に申し込みするときは今回のお相手と同じスピード感で動けます!」
なるほどな? ということでここで一旦仕切り直し。

⑦希望物件条件整理
複数内見するうちに希望する条件が変わったりしたので、改めて整理しました。
部屋の内装については希望したらリノベでいじれるので最優先条件にはしない(ただいじった上で生活動線に問題はないかは考える)、徒歩10分越えは将来を考えると身体が悲鳴を上げる、窓を開けたら他の建物の壁が迫っている、みたいな眺望NG物件は自分の精神安定も兼ねて避ける、そもそも総戸数30戸以下の小規模マンションは今後を考えると候補から外す等々。
で、整理しているうちに、新耐震基準(1981年以降)の物件がいいな、という結論に。
体感としては旧耐震基準の物件でも他の条件が良ければ普通に需要はあって売れていきますし、地盤に問題がなければ旧耐震基準でも被災程度は小さかろうと思いますが、私の場合SUUMOで検索していく中で築50年以上の物件は無意識に避けていました。
住み替えについては様々な考えがあるかと思いますが、私は将来的に売るとしても何もなければ10年以上は住もうと思っていました。リノベ直後の物件購入は、将来的にはリノベ費用をマイナスした物件本体の額で売却することなので、減価償却の観点からすると10年は住んでいた方がいいかな、と。
また築年数が古い物件を買う=早い段階でだいたい築50~60年程度で迎える建て替え問題に直面しかねない(正直マンション建て替えはよほど条件が良くない限りは進まずに築7,80年の物件がそのまま残り続けると思いますが)ことを思うと、10年後もせめて築40年台にとどまってほしい=新耐震基準物件にしよう! という考えに至りました。
あとはインターネット環境について最優先条件から外しました。当初は光回線でないとヤダ!と思っていたのですが、光回線が整備されている中古物件を探すとほぼ候補がなくなります。あってもNURO光しかない。
これについては上で少し触れているのですがエージェントさんにひたすら質問して、今自分がやっていることなら光にこだわる必要はないなと言う結論に至りました。不動産業とは関係のない範囲の質問にまで丁寧に答えてくださってありがとう……カウカモさんで良かった……。
また希望条件を整理しているあたりで、会社の昇格試験に合格しました。お賃金アップです。正直昇格試験の筆記問題で時事問題が多数出たあたりでダメかと思いましたが、なんとかなるものです。
で、想定よりかなり早く給料が上がったので、少しだけ予算を見直しました。もちろん払える額の範囲内です。

⑧再び運命の物件
希望条件を整理し直して再度内見の旅へ。といってもこの後あっさり運命の物件に出会えました。
まだリノベ工事途中の段階で内見に行ったのですが、玄関収納豊富でWICがある……眺望もいい……角部屋だから音も大して聞こえない……(前家は木造ゆえに隣室の声がめっちゃ聞こえた)管理が良さそうで駐輪場も綺麗……と今まで見てきた中で一番良かったです。
おまけに駅徒歩7分以内で周囲にお店が充実していて、万が一売ることになっても余程割高設定にしない限りは間違いなく売れるだろうな、と思えたのも大きかったです。
外観はやや汚かったですが、エージェントさんに取り寄せてもらっていた大規模修繕計画表で2,3年後に大規模修繕工事があることが確認できたので気にする必要はないかな、と切り替えました。
工事途中だから残っているだけで工事が終わった瞬間に買い手がつくだろうということが予想できたこと、自分の予算内で買える物件でSUUMOで検索した中でここより良さそうな物件は見当たらなかったこと、等その場で色々考えた上で、いい物件だし買った方がいいな、と契約宣言をしました。
駅近くのカフェで申込書を記入し、住宅ローン仮審査に。といっても前回ローンバトルに敗れた時の審査情報が残っているので、物件変更だけでOK、と言う状況でした。
翌日のお昼には仮審査通過で購入一番手が確定。今度はご縁がありました。

Ⅲ.契約・引き渡し

1.契約前

①管理状況の詳細確認
ビビリなのでいざ購入した物件が実はダメ物件でした、ということは避けたい(マンションノート等で口コミは確認していましたが)ので、申し込み→仮審査通過した後ですが、契約前に理事会議事録等をお願いしました。
これは物件探してからエージェントさんに教えてもらったんですが、理事会議事録等、も仕込みした後じゃないと見せてもらえない書類もあります(内部事情ですしね)
取り付けていただいたのを読んで気になった点を質問し、不安の芽は事前に解消しました。我ながらすさまじく面倒くさい客だったと思います。

②手付金の引き出し
前述のとおり、契約前に必ず前オーナーに手付金を渡さなければなりません。違約しないように、という手形みたいなものですね。
で、この手付金ですが、ほぼ必ず現金でのお渡しになります。物件にもよりますが百万は間違いなく超える金額を、現金で持つ……! かつてないスリリングな体験でした。
私のメインバンクだとATMで現金を下ろすには1日50万円の上限が設けられていたので、数日に分けて必要金額を下ろして、鞄の底に現金を詰めて持って行きました。
契約当日は平日だったので、会社に通常通り出社→定時で上がって契約先へ、というスケジュールで、仕事中はバレないように努めて平静にしていました。上司も同僚も普通に仕事していた中で現金百万超を持ち込んでいたとは思うまい。

③契約前の事前説明
契約当日は重要事項説明書等の書類を前オーナーと一緒に読み上げる、という作業を行うのですが、カウカモさんには契約前日に書類の事前説明をしていただきました。
といっても流石に自分事なので、事前説明をいただく前に書類には何度も目を通して、気になった個所はエージェントさんに聞いていたりしたので、事前説明も改めての確認、みたいな感じでした。

④契約当日
重要事項説明書等の読み上げ→必要書類に捺印→手付金渡し、の流れになります。
手付金を渡した時は正直ホッとしました。盗まれなくてよかった……。

2.契約~引き渡し、そして引っ越し

①住宅ローン本審査
申し込みから契約まで4,5日程度しか間隔がないので、本審査はだいたい契約の後になります。
仮審査で職業や収入等は確認しているので、本審査は主に団体信用生命保険の加入可否判断、と言う印象です。
これは銀行と希望団信内容によると思うのですが、私の場合は第一希望がソニー銀行かつがん団信だった(ダメならワイド団信引き受けでしか引き受けできない等銀行側から言ってくれるだろうと高を括っていた)ので、正直すごく時間がかかりました。
申請はおよそネットで出来る、と思っていたんですけどがん団信の審査のために必要な書類(健康診断の結果)提出は郵送なんですよね……。インターネット上で告知審査→必要書類取付依頼→郵送→到着後向こうで判断、なので想定以上に時間がかかりました。
エージェントさんと相談して、これ以上時間がかかると契約に影響が出るので、ローンアドバイザーの方をとおして急ぎ審査を依頼するのと同時に、第二希望のメガバンクに切り替えることも視野に入れていました(第一希望の銀行で本審査中は、第二希望の銀行の審査を進めることはできないそうです。普通に平行審査できると思っていた私が激甘でした)
本審査が通ったのは申請からおよそ3週間後。がん団信不可・ワイド団信でのみ引き受けまで想定して予算を組んでいたので、希望通りのがん団信で通った時はすごく嬉しかったです。月々の支払いも軽くなりますしね。

②そのほか事前用意
住宅ローン本審査通過後、銀行側と行う必要作業は以下の通りでした。

  • インターネット上で契約手続き

  • ローンアドバイザーと電話で最終確認

  • 必要書類の提出

  • 火災保険の加入

  • 司法書士との面談

こちらのうち必要書類の提出についてはカウカモさんで用意していただいたこともあり、ここら辺の作業は火災保険加入を除いてそこまで大変でもなかったです。
というよりも、ここら辺の作業と並行して前家の解約・引っ越しの手続きを行っていたので、そっちが大変だった記憶があります。
仲介業者なしでやると必要書類の取り付け等も自分で行う必要があり、引っ越しと並行してそっちの作業もやっていたら確実にパンクしていました。本当にお世話になりっぱなしでした。
その他、ソニー銀行口座に当日の必要金額(頭金+諸費用-手付金)を用意する必要がありますが、これはインターネット振り込みでさくっとできたので、正直手付金を引き出すよりも楽でした。

③引き渡し
当日は書類確認→登記関係書類作成→必要金額支払い→鍵の受け渡し→解散、と言う流れでした。
必要金額支払いですが、アプリでお金が動いて終わったので、なんか知らんうちに大金が入って、知らないうちに大金が銀行のもとに行って消えた……みたいな感じでした。銀行によっては実際に支店に行って振り込みを……と言うこともあるらしく、ほぼ一瞬で終わるかどうかは銀行次第みたいです。
終わりも終わりの段階なので、正直契約当日よりも時が早く過ぎてった気がしましたが、実際の時間経過は契約の時とほぼ同じくらいでした。

④引っ越し事前準備
過去に3回引っ越しを経験していても引っ越しのたびに何をすべきかを忘れる民なので、youtubeで事前準備すべきことを確認しました。

引き渡しの翌日に引っ越しを予定していたので、引き渡し当日は現地に事前準備用の道具(リュック+キャリーバッグ+普通のバッグ)を持ち込み、引き渡し→新居へ事前準備用の道具を置く→出社→退社後新居で事前準備、のスケジュールでした。今思うと山籠もりでもするんか? みたいな持ち込み量だったしハードだったな……。
こんなにホコリたまるの!? ってくらいクイックルワイパーでホコリが取れた時はびっくりしましたし、久しぶりのバルサンの煙にビビったりもしましたが、バルサンとお風呂の防カビ燻煙剤とコンロ縁カバーは特にやっておいてよかったなと思います。

⑤引っ越し
上述の通り引き渡しの翌日に引っ越し。
評判のいい業者さんだけあってかなりスムーズに搬出・搬入作業をしていただいたこともあり、引っ越しそのものは特にたいへんでもなかったですが、引っ越し後一週間くらい延々家具組み立てしていました。めちゃくちゃ疲れた。

Ⅳ.中古マンションを買って

 8桁の借金を背負ったわけですが、新居は今のところは大変快適で、買ってよかったな~と思っています。
 私が億万長者だったらポンと現金一括で購入できましたが、億万長者になる努力も特にしてこなかったので、今ひたすら節約動画を見たり投資についての動画を見たりしています。

大変勉強になるお気に入りのチャンネル。
(ちなみに将来的にサイドFIREしたい場合、少なくとも独身はマンション購入は辞めた方がいいです。お金を貯めるなら賃貸の方がいい、とあちこちの動画で言われてますが、私も正しいと思います)

今回マンション購入で色々勉強したので、来年は勉強して宅建取得しようかな~と思っています。


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