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オタク、家を買う

ジャニオタです。現場がないので、家を買いました。

これから書く長々とした話のオチはこのタイトルが全てで、それ以上でもそれ以下でもないです。出オチnote。
ここに来るまで波乱万丈色んなことが沢山あったのと、家を買うことについて詳しく聞きたいと言ってくれた友人、フォロワー、そしてわたしの思い出の記録としてまとめることにしました。

「いや〜買っちゃったよね、家」と言うと色んな人から「凄いね」とか「私には買えない」なんて事を言われたけれど、実はそれほど凄いことではないし多分会社勤めをしている人ならば家はサクッと買えます。
いやいやそんな、と思うかもしれないけどお恥ずかしいことに貯金が全然ない所からスタートしたわたしが買えたので、マジで買えます。お金、ないよね。同じ雑誌を気づいたら5冊とか買ってるし……CDが出れば全形態×1じゃ済まないくらいたくさん買っちゃうし。まぁ、生きていくための必要経費ですからね、これは。
でもそんな突然サクッと買えるとか簡単に言うけどじゃあ実際家ってどうやって、どんな流れで買うのか分からないじゃないですか。わたしも何も分からなかったです。こういうのって身近な人から聞くのが一番分かりやすいし面白いかなと思って、一人のジャニオタが家を買った話をしたいと思います。どこかの誰かの資産形成のきっかけになってくれたら嬉しいです。
ちなみに「マンション買ったんだ。もう結婚できないね」とか「結婚諦めたんだ」とか言ってくる人は考え方が古いと思いましょう!!!偶然時同じくして家を買った職場の同世代の女性の言葉を借りると「わたしと結婚すると……家、ついてくるけど?」が己の肩書きに加わるんだからな!!!

①なぜ家を買おうと思ったのか。

家、と言っても買ったのは一軒家じゃなくてマンションです。なんとなく、去年の夏の終わり辺りに「次の更新の前には引っ越そうかな〜」とふんわり思い始めていて、そのきっかけというのが部屋が狭くなってきたと感じたからでした。
3年前再上京したときは当時推していた人が脱退したのをきっかけにオタ卒をしていたので部屋もとてもスッキリしていたのに、Sexy Zoneという新たな大海へ飛び込んでからはあっという間にこの世界に舞い戻ってしまってもう無限に物が増えていく。雑誌、CD、グッズ。ステイホーム期間にノリで作った等身大のマリウスは、捨てられないので引越し先にも持っていくしかない。
そして嬉しいことにオタク友達が遊びに来てくれる機会もめちゃくちゃ増えました。
次はもっと広い部屋で暮らしたい。でも都心で夢の1LDKに住むとなると一気に家賃が跳ね上がってしまう。じゃあ少し郊外へ行こうか、それとも東京寄りの千葉とか神奈川へ行こうか、とふんわりSUUMOを見ていたけど結局一番の理由として職場に通いやすく、そして休みの日も買い物に便利な渋谷や新宿にさっと行けて遠征の際も東京駅や空港にアクセスしやすい場所となると、やっぱり都心がいい。でも今のマンションの設備から生活水準を下げたくない。じゃあやっぱりこのままここを更新するか〜……とぐるぐる考えて、でもこんな風にこれからも引越しを繰り返して私は今後一生賃貸に住むのか……もしこのまま結婚せずに一人だとして、定年後の住まいは一体どうなるのかなんて考えたりもしました。
そんな葛藤を繰り返していたところで、突然「いっそ買うか」という突拍子もない考えが浮かびます。なんとなく買った方が安いなんて話を聞いたり見たりしてたけど、検索してみると頭金、諸費用、税金……など資金の壁にぶつかったのでずっと諦めていました。でも、賃貸の家賃ってホント無駄だよな〜。もしマンション買うとしても今から貯金頑張って2、3年後かな〜……。いや〜わたしに貯金、無理じゃない?

そんなときに友人に「いずれマンション買いたいんだよね〜」ってポロッと言ったら「だったらこの人のインスタめちゃくちゃ為になるよ!」と教えてもらったのがこの界隈で知らない人はいない不動産知識の泉、ジェレミーさんのインスタアカウントでした。

友人の受け売りだけど、これからマンションを買おうと思っている人がまずすることはこの方のインスタをフォローすること。飼ってるトイプレッドのロンたんもぬいぐるみか?!ってくらいめちゃくちゃ可愛いので取り急ぎ覗きに行ってみてください。



ジェレミーさんも可愛いです。有益な情報満載のストーリーがハイライトにまとめて掲載されてます。
その中で

「住宅ローンは頭金なしのフルローンが組める」「諸費用もローンに入れられる」「女性こそマンションを買うべき」

などと書かれているのを拝見し、もしかして……これはわたしにもマンションが買えるのでは???という気持ちが加速。
確かに賃貸はお金を払い続けても自分の資産にはならないものだし、母親が昔から「東京は家賃が高いからマンション買っちゃえば?」と言っていたのを思い出し(しかし今回マンション買う!と決めて親に相談したら「その前に結婚相談所に登録しない?」と言われました。2年前婚約寸前で破談になった娘にその提案する……の???それを説得するのが大変だった……)もうこれは!!買おう!!と決めて購入のメリットデメリットの勉強をふんわりと開始しました。これが今年の1月。ふんわりなのでインスタ見たり、ネットで検索したりする程度です。この時点でほぼほぼ知識ZERO。
マンションを購入するには住宅ローンを組んでその返済を毎月していく形になるから家賃と同じもしくはそれ以上のお金を月々払うことになる。でも賃貸と違って永遠ではなく、35年ローンならば35年返せば買ったマンションは自分の資産になる。賃貸に支払ってる家賃は他人の借金なのでまさに捨て銭……。今後ずっと賃貸に住んで家賃を払いながら老後を見据えた貯金をするより効率が良いし、定年後収入がなくなっても住む家があるというのは永遠に家賃を支払うよりも安心だ……。それになにより、広い家に住みたい。でっかいテレビが欲しい!!!!!
そんなことを考えて、資産形成と老後の安心のために家を買うことにしました。
大学卒業と共に上京してから今日まで支払ってきた家賃の金額を調べてみたら白目を向いて若い時に買っておけば良かったーーー!!!と地団駄踏んでるので、もし買おうかな〜とふんわり思ってる人は今すぐに動いてみて。今日より若い日は無いからね。
もちろん、賃貸にも持ち家にもメリットデメリットあるので一生賃貸という考えもありだと思います。一箇所にとどまらず色々なところに住みたいとか、考えは人それぞれだし!
ちなみにマンションを購入したからといって一生そこに住み続けなければならないという訳でもない。

②貯金計画

ジャニオタ全般というよりわたし自身の話で恐縮ですが、わたしは大体その年のコンサートが終わると来年の現場に向けて貯金を開始します。地方にも遠征をするタイプのオタクだし、地方へ行くなら美味しいものが食べたいしホテルも綺麗なところに泊まりたい。その欲望を叶えるための貯金は毎年せっせとしていました。これが1つ目の貯金。しかしながらオタク活動以外にも欲しいコスメもたくさんあるし服も欲しい。節約できる月もあれば不正利用を疑うほどにカード請求が来る月ももちろんあるので、決して堅実なオタクではありません。
2つ目の貯金はドル建ての個人年金(これは自由に下ろせないお金)
3つ目の貯金は毎月給料から別の口座へ決まった金額を振り込む定額自動送金(これは今月厳しいな!っていうときに自由に下ろせるのでそんなに貯まらない)貯金。過去、本当に給料を丸ごと使ってしまう貯金ができない人間だったけどこれはなんとか続いています。
あとこれを4つ目の貯金にするにはめちゃくちゃアナログだけど500円玉貯金をしていて、この貯金がわたしにはかなり効率が良く、ファンクラブの更新代やチケット代などは毎回ここから捻出しています。ズボラなのでたまに何が起きたのか5000円がぶっ込まれてるときもある。何故。しかし最近殆どを電子マネーに切りかえてしまったため今年はなかなか貯まってないです。ちなみにファンクラブの更新は先日この中のお金からしました。また一年、よろしくね。
なんかすごい貯金してるみたいだけど、預けてる箇所がたくさんあるだけで金額的には全然貯まってません。おかしい。どうして。ふまけんのananは8冊もあるのに。
これに加えてマンション購入のための貯金となると月々自由に使えるお金……無くない?!と途方に暮れる。頭金なしで諸費用を全部ローンにぶっ込むとしても「手付金」という必ず現金で用意しなければいけないお金が存在することを知ったのでそれだけは何とか貯めないといけない。今の賃貸の更新は2021年の2月なので、長期計画だしなんとかなるんじゃない?!?!と腹を括って去年の9月から口座を開設しそこへマンション購入のための貯金を開始しました。手付金は返ってくるので、このマンション貯金プラス3つ目にしている貯金でなんとかする作戦です。
本当につらい。今すぐにでも5億円欲しい。
(その割にはHAMLETにやや通いすぎた感が否めないけどあれは生きるために必要な生活費だったので……)
しかしそんな中、起きたのが新型コロナウイルスの襲撃
今考えてもポプステのツアーがなくなってしまった事はこの先配信があるとしても悔しくて悲しくて仕方がない。そしてツアーがないならばたくさん海外旅行に行ってやる!となる所だけどコロナのせいでそれもできない世界に。ドイツに行かせろ……。
その結果、ツアー用の貯金もそのまままるごとマンション購入の資金に充てることができたので、良かった……と言いたくないけどもうそういう運命だったと思うしかない……。なので当初の予定より早くマンションを購入することになりました。親も「こんな時代になっちゃったら家が先だね!結婚は後!」っていうテンションになってくれたので……良かった……と言いたくないけど結果的に運命が味方してくれた気がします。
それに家で快適に過ごすことの大切さを再認識できた気もします。若い頃はそれこそ毎晩飲み歩いていたから家に帰っても寝るだけだし狭くていいと思ってたけど、今は家にいるのが好きだしコロナはしばらく落ち着かないから家にいる時間が増える。それなら少しでも快適に、そして広い家で暮らしたい。その思いはこの期間に断固たるものになりました。
でもマジでコロナだけは許さん。わたしの2020年を返してほしい。

まず、絶対に現金で必要なのがさっきも書いた「手付金」です。これは

マンションの売買契約の際に売主に一時的に支払うお金のこと。

頭金と混同しがちだけど別物で、手付金は一時的に支払うものなので物件引渡し後に返却されます。
この物件を買主(自分)は「絶対に買いますよ!」売主は「絶対あなたに売りますよ!」という保証の役割をするものです。相場として物件価格の5~10%と言われています。
なので例として3000万円のマンションを購入するとしたら150~300万必要。
ちなみに双方の相談で少し値下げしてもらうことも可能。わたしは5%だったしそこから少し値下げしてもらいました。他の物件を見ても5%が相場だった気がします。10%は見なかったな。
さっきも書きましたがこれは自分に返ってくるお金です。一時的に必要ですが、引渡し後に戻ってくるので親に甘えられる人は貸してもらうっていうのもひとつの手。
頭金も諸費用も手付金も全部貯金……と思ってた頃に比べると一気にハードルが下がった気……しませんか?

③何から始めたのか

まずは自分の年収で一体いくらのマンションが買えるのか調べました。試しにこのサイトで年収と月々家賃に支払っても生きていけると思う金額を入力すると簡単に算出できます。

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わたし、この金額のマンションまでしか買えないの???都内の広い新築マンションなんて夢のまた夢……これはもう転職するしか……(ちなみに転職しちゃダメです。住宅ローンの組みやすさは勤続年数が関係してくるので、今の職場に3年以上いるなら買ってから転職しよ!!勤続年数短くても借してくれるところはある)と心が折れかけたところで「中古リノベーションマンション」に魅力を感じ始める。
もともと「物件ファン」

を愛読していてリノベーション大好きマンだし、レトロな外観に新品の中身っていうギャップも良いなと思ったので、中古リノベーションマンションの購入を第一希望としてとりあえず何個かSUUMOでピックアップした物件の問い合わせをしてみる事に。いや、まだ全然お金貯まってないけど。
これが更新の一年前、そしてポプステが延期になった3月半ば。高い買い物だからギリギリで焦って決めたくなくてこの時期だったけど、結果的にコロナの影響もあってここから購入まで半年、ふんわりと購入を決めてから引渡しまで約一年ということになるので早過ぎず遅すぎずと言った感じで良かったです。
その際に参考にさせていただいたのが「香織@2LDK買ってリノベしたい」さんのインスタです。

女性目線でマンション購入のことがめちゃくちゃ分かりやすく書いてあり、実際にメッセージで相談に乗って下さったりもしたわたしの師匠です。もちろん全て同じ条件でマンションを探しているわけではないからまるごと真似をしたという訳では無いですが、本当にわかりやすくマンション購入の流れについて書かれているので是非見てみてください。持ち家女子へのインタビューをまとめたnoteも必読です。

さっそくSUUMOでピックアップした物件を不動産屋にメールで問い合わせをしてみるとすぐに電話が来て、まだ掲載されているけどその物件はもう契約済みとのこと。まぁまぁまぁこの辺は想定内です。

その際に電話で30分くらい自分の探しているマンションの価格帯、場所、諸費用もローンに組み込むことを検討している旨を伝える。わたしは明確に住みたい地域が決まっていて、第一希望の駅があったのでその駅から徒歩5~7分を指定。その駅でなくともその周辺と、この路線なら通勤時間に支障はないという場所を同じ駅歩で指定しました。問い合わせをした物件のような間取り、設備を希望している事も。
しかし数日後に送られてきたのはどれも駅歩10分以上で、さらに希望の駅、路線、とは掠りもしない物件たち。設備も、全然わたしの希望が通ってない。
……??????あんなに????30分以上熱く電話をしたのに?????
なのでもう一度改めて電話で希望を伝えると、その辺のマンションが欲しいなら物件価格を上げないと難しいとのこと。そうですか……ならば……最初から言ってくれませんかね……。
この電話対応の間、ずっと半笑いで対応されてたのも馬鹿にされてるみたいですごく悲しかったし「ここは少し希望よりも高いけど掘り出し物だしこの地域でこの価格帯はレアです!すぐ無くなりますよ」とテンプレ感のあるゴリ押しされた物件がまだ掲載されてるのを数ヶ月後に見たので、ここの不動産屋を使うのをやめて良かった。たまたまわたしの担当になった人がそういう人だっただけかもしれませんが、もう少し寄り添って色々提案して欲しかった……。

あーーーーー!!!やっぱりわたしの年収で家は買えないのか!!!と心が折れ、更に次々とコンサートは延期になり、コロナの感染者数は増え、仕事は地獄。ついには東京都に緊急事態宣言が。物件の内見も続々と中止になっているらしく一度家探しの全てがストップ。通っていたヨガスタジオもこの騒動で潰れ、自暴自棄になって4kgもコロナ太りした。

わたしはもともと説明書を読まずにものを組み立てるタイプの人間なのでまずは内見してみようと思ってたけど、せっかくだしこの機会にもう一度家を買うことについてしっかりと学ぼうと思いステイホーム期間は不動産関係の本を読み漁ることにしました。ちなみにかさばるからKindleメインで、対応してないものは渋々紙媒体で購入したんですが結局メルカリでほぼ定価で売れたので全部紙にすれば良かった……。
ある程度知識を得たところで、例えば病気の説明は本を読むより医者に聞いた方が分かりやすいし、中古リノベーションマンションのことも専門家に話を聞いてみた方が早いのでは?と思い検索して見つけたのが中古リノベーションマンションに特化したこちらのサイト
「cowcamo」

そして今回、わたしは最後までこちらにお世話になりました。
以前気になるお店を調べた時にカウカモマガジン

がヒットしていくつか記事を読んだことがあった事にも縁を感じたし、読み物としてすごく面白い記事ばかりなのでみなさんも読んでみてください。頼まれてもいないのに宣伝する。
サイトを見てアプリを登録してみると、紹介されている物件の説明がどれもセンスあってめちゃくちゃオシャレ。「オシャレさんへの挑戦状」「オトナのハッピーセット」「今日もブルーに恋をして」そんなタイトルが付けられた部屋が一体どんなものなのか、想像するだけでもう楽しい。マンションだけでなくその街の魅力も取材された記事が載っていて掲載写真も痒いところに手が届く感じ。家が決まった今も、毎日見てしまってるくらい好きです。
カウカモさんは専用のアプリ内のメッセンジャーで担当のエージェントさんとやりとりができ、物件の情報や支払いシュミレーションも全てそこで完結するので電話であれこれ伝えるよりもわたしには合っていました。きっとそれぞれ合う合わないがあると思うので色々探して比較してみてください。大手の方が未公開物件に強かったり、街の小さな不動産屋さんでお宝に出会うこともあるだろうし。
個別相談前にうちのWiFiが壊れるというトラブルを乗り越えてzoomで打ち合わせを行ったあと、いよいよ物件巡りが開始しました。この辺りが今年の6月の出来事です。

④相場を知る

先程インスタアカウントをオススメしたジェレミーさんも香織さんも「買うなら相場よりも割安の物件!」と仰っていたので(割安=特筆する欠点がないのに何故か安い物件のこと。大体あれ?このマンション安いな?と思うと借地権だったりお墓が見えたり1階だったりと何かしらの欠点があるけど、それがないのに安いものが割安)まずは住みたい駅の平均坪単価を調べました。わたしは第一希望の駅が決まっていたのでその駅と、あとはわたしの住みたい駅の物件がなかなか出なくて、出てもすぐ売れてしまうのでその駅の両隣りも視野に入れてExcelにまとめました。Excel普段使わないから計算式とかわからんしマジで果てしない作業……。眼精疲労がすごかった。

ここでざっとその駅の相場を見て、それからSUUMOでお目当ての駅を入れて検索し、出てきた物件を「坪単価=本体価格÷延床面積(坪)」の公式に当てはめて計算し、Excelの一覧にまとめる作業を繰り返す。築年数や広さが似ている過去の売り出し物件も検索して比較しました。
そんな中で割安じゃん!という物件に出会ったりもしましたが予算オーバーでそもそも買えなかったりしたので、最終的にはあまり捕らわれすぎずに物件探しをしました。でも大体の平均値を養うことができるので必要な作業です。万が一自分がマンションを手放すことになった場合、損は絶対にしたくないし。
あとは絶対登録必須のマンションレビュー。

無料で会員登録できるのでここで気になる物件の過去の売り出し履歴をチェック。そうするとその部屋が過去にいくらで売られていたのか、他の階の部屋はいくらで売られているのかなどを見ることができます。
業者がこの価格で買ったとして、そこにリノベーション費用が上乗せされてたとしてもこれは高すぎるな、とか、去年より少し値下げしてるな、とかそういうのを知ることができます。
最初は古い物件を買って自分でフルリノベーション!というのも考えていたけど、リノベーション費用の事やリノベーション期間中は賃貸と新居のダブル払いが発生するという点からそれは諦めてリノベーション済の物件を中心に2.5ヶ月で13軒ほど内見しました。その期間の休みはほとんど物件巡りに費やし、カウカモさんに提案していただいた以外にも自分で気になる物件があったら一人で不動産に問い合わせて見せてもらったりもしてました。見るだけでQUOカードが貰えたりするのでなかなか助かります。
でもこれだけ回っても、自分の条件に当てはまるものって出てこないんですよ……。全然なかった。あったとしてもどうしても自分の中で譲れない条件のどこかを妥協しなければならないようなマンションばかり。1階は避けたいし、日当たり良好も外せないし、キッチンは広くて3口コンロじゃないと無理。この頃から当初考えていた「終の住処」を探すというより「ライフスタイルに応じて住み替える」という視野から物件を探すようになっていたので万が一売却することになった場合買い手がつきやすいとか、賃貸に出す場合の家賃は最低いくらか、利回りはどれくらいになるのかとかも考えて探していました。いや〜でもほんとになかなか好みのマンションが出てこなくて、夏の暑さも相まってちょっと疲れてくる。しかも内見をすると今まで条件に入れてなかったものも譲れなくなってきたり、条件だったものが別にいいかな?となったりするの……。景色ってそんなに気にしてなかったんだけど、実際眺望のいい家を見ちゃうとそれが外せない条件になっちゃってもうどんどんワガママ。みんなは是非過ごしやすい季節に巡ってね。溶けちゃうからね。
そしてなかなか割安物件に出会わない。割安だと思ってもそもそも自分の予算オーバーのマンションだったり、駅歩10分以上だったり。確かに割安は正義だしもちろん大切だけど、捕らわれすぎて住みたいマンショに住めないのも嫌だなと思って肩の力を抜き、視野を広げて考えるようにしました。
あと建物には旧耐震新耐震があるのですが、この耐震基準というものは昭和56年を境目として、それ以前に建てられたものかそれ以降に建てられたものかで旧耐震基準と新耐震基準に分かれます。中古リノベーションで出ているマンションは旧耐震のものが多く、当初わたしはそれが不安だったけど自分が納得するまで調べたりカウカモさんに話を聞いたりして、最終的に旧耐震でも気にしないことにしました。
旧耐震は住宅ローンがおりにくいとか万が一売却するときの不安要素でもあったけど、まぁわたしの探してる条件に当てはまるマンションはきっとみんなも欲しいはず!!(開き直り)
しかしそこからの道のりも長く、安い!と思うとだいたい借地権(月々の支払いに土地代が別途かかる。土地も部屋も全部自分の!という所有権と違って土地が自分のものでは無い。住宅ローンがおりにくい等のデメリットあり。この辺りに関しては香織さんが本当にわかりやすくまとめて下さってるのでインスタをチェック)だったり、このマンションいいかも!と思ったのに実際見ると近くを走る車の走行音が我慢できないほどだったり、窓を開けると隣のマンションと近すぎたり……。
そして色々家を見ていると自分の希望する条件にそこそこ当てはまるのに外観がどーーーーーしても怖くて無理とか、そういう直感で無理な物件に出会うこともあって……。そもそも築年数が経ってるからとかそういう理由だけじゃなくて、なんかあるじゃん、そういうインスピレーション的なやつ。これ大切だよね。
もう物件巡りの後半は毎日SUUMO。寝ても醒めてもSUUMO。SUUMOばっかり眺めすぎて目を閉じてもあの緑のふわふわが目の前に浮かんでくる始末。それ以外にHOME'S、at homeもチェックして毎日不眠でした。一時期は朝方まで色々なサイトをチェックするなどしていた。早寝のわたしが……。
こんなわたしの状況を隣でずっと励まし続けてくれたのがカウカモエージェントの野口さんでした。
「もうマンション買うの……無理ですかね」と弱気になるわたしに「物件のタイミングもありますよ!」「100%は難しくとも出来るだけご希望通りでご納得いく物件を見つけていただきたいと思っているので、私も頑張って探してみますね!」と、わがままなわたしに寄り添って良い物件をたくさん提案してくれました。その物件の良いところだけでなく欠点もハッキリと教えてくれたし、逆にわたしが「ここってどうなんですか?」と思っていることに対して、納得する解答をくれたり。無駄のないスマートな提案でこの短期間に沢山内見に回ることができたのは野口さんのおかげだと思ってる。感謝。(ブログに名前出していいですか?と許可は取ったけどわたしがジャニオタアカウントだと言うことは現時点で知られていない……)
もちろん任せっきりでなく自分でも「こんな間取りがいいんですけど!」とか「こんな雰囲気好きです!」という物件を見つけて送り付けたりした。全部アプリ内のチャットでできるので本当に便利……。
あとはもうRUN。RUNの歌詞が、わたしを後押ししてくれていました。まさかSexyZoneもマンションを買う後押しをしたとは思っていないだろうけど。
もうだめ。見つからない……!と思っていた時に「いや、でもまだ家探しは始まったばかりだもんね!!」と切り替えることができたときに、やっぱり好きなアイドルがいて良かったなと思いました。オタクマインド、サイコー!

……そしてようやく、わたしは理想のマンションに出会います。

⑤マンション、買いました

ある日SUUMOで気になる物件を見つけ、野口さんに「ここ気になるんですけど」と送る。そこは現時点でリノベーション工事中らしくまだ外観しか掲載されていない物件だったけど、書かれている物件情報から読み取る限りわたしの理想にかなり近い。価格も許容範囲内。しかもあんなに出なかった第一希望の駅から徒歩5分以内のマンション。これはとりあえず見てみたい。その時点でレインズ(不動産の方々が見れるやつ)(無知のわたしからのざっくりとした説明)に登録されていなかったらしく、続報を待つことに。
ここまで気になる!と思った物件がもたもたしてるうちになくなってしまったパターンも何回か経験した所だったのでソワソワしながら返信を待っているとすぐに日取りを決めてくださり、内見をすることに。前日に「個人的にもすごく理想的な物件な気がしているので明日の内見楽しみにしております✨」といつもクールな野口さんから絵文字付きのテンション高めメッセージがきた。これは……期待大。
そして当日。

室内に入った途端わたしは「あ、ここだ」と直感しました。

こういうの、結婚であるっていうじゃないですか。出会った瞬間「この人だ!」って思うって。それをわたしは家で、体験しました。実質、家との結婚です。オタク、すぐ軽率に結婚を口走るけどこれはもう結婚。
玄関の感じ、フローリングの感じ、そしてリビングに入った時の感じ。全てがパーフェクトで理想通り……。いやむしろ理想以上。しかもスケルトンからのフルリノベ(骨組みだけ残してそれ以外全てをリノベーションすること)済で築年数40年以上の物件だったけど実際中身は新築そのもの。キッチンがカウンターキッチンだ……。え、食洗機ついとる……。リビングからの眺め、すごい……。待って。東京タワー見える……。室内めちゃくちゃ広い……。
「ここにします!!!!!」
入室して僅か15秒、大声でそう叫ぶわたし。夜勤明けだったこともありいつも以上にテンションが高い。
今までは写真を撮って後日送るだけだった両親にもテレビ電話を繋いで室内を紹介、ついでに野口さんの事も親に紹介(ちなみに野口さんは女性です)
部屋を見た瞬間母親も「え、めっちゃ良くない?!」と前のめり。父親はすぐにGoogleマップで外観を調べ「築年数経ってるのに綺麗だね。管理状態がいいんだな」と評論家みたいなことを言ってました。誰。(ちなみに父はわたしがマンションを買うと言った時「これからもちゃんとSexy Zoneのことも応援し続けられるのか?コンサートにも我慢せず行けるのか?」とオタク仲間みたいな確認をしてきました。愛…………)
坪単価は事前に計算していたし、この規模のリノベーション費用の相場がいくらなのかも調べていたので割安ではないけどすごく割高でもない。ハザードマップもチェックしたし地盤も事前に調べて問題ないことを把握している。そしてなによりこれは早くしないと絶対に売れてしまう!!
ここだけ読むと勢いで決めたみたいに見えると思うけど、ここに来るまで10軒以上内見して、色々勉強したからこその勢いです。
「申し込み書、書きます!!!」もうこの頃になるとわたしは印鑑、保険証、免許証、源泉徴収票っていう一式セットを常に持ち歩いていたのと、既に2回ほど申し込み書を作成していた経緯があるので爆速で申し込み書を記入。申し込みのプロ。郵便局の振込用紙に何枚も手書きしていた経験が、ここで役に立つとは!!!(あまり関係ないです)
本来ならこの日あと2箇所回る予定でしたが、急遽取りやめてわたしの申し込み書を1番手で提出すべく野口さんも爆速で会社に戻ってくれました。そして無事に1番手で申し込み書を提出することに成功。
やったーーー!!!!!!!!!!!おめでとうーーー!!!!!!!!第一希望で当選です!!!!!!!!

こうしてわたしの波乱万丈なマンション探しの旅は終わりを告げたのです。

~fin~


と、お思いでしょうがここからが大変でした。このあと目が回るくらいのスピードで住宅ローンの仮審査、契約、本審査……と進んでいくことになります。
ちょっと長くなったのでそれは後編で。ここまで読んでくださってありがとうございました。


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