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2018年のステートメントより

何者でもない自分が、写真を撮っているあいだは、その1枚1枚で起こっているであろう物語を、映画館の特等席で見ている観客のような気がしている。
街には日々、語られることのない小さな物語の断片が無数に散らばっていて、それらを無作為に切り取っては、ああでもないこうでもないと勝手につなぎ合わせてみる。
そうやって紡がれたデタラメな物語を見ていると、なんだかかつて見たような、それでいて前から見たかったような不思議な感覚を覚えるのである。


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