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私とノートと手帳の話

おべん・チャラーとは、毎年手帳を使いこなせない、容量が悪い人間である。

毎年手帳を買っている。使いこなせているかと言ったら答えはNOだ。重要な予定を書き忘れる事、書いても確認を忘れていて結局遅刻してしまった事。手帳を使っていた頃の失敗は色々ある。

自分を管理する為に手帳を買ったのに、その前段階で躓いている私は一体どうしたらいいんだ…そんな風に日々思い悩んでいた時、こちらの記事でも書いた様に、三条凛花さんととっておき家事に出会った私は、ブログで紹介されていたこちらの本を読んだ。

奥野宣之著「情報は一冊のノートにまとめなさい」

調べた情報や考えた事、本を読んで学んだ事を一冊のノートにまとめておけば、後々仕事や人生に活かされる、という様な内容の本だ。

考えた事や一度見ただけの情報は放っておくとそのまま頭の中からいつの間にか消えて行ってしまう。「つい数時間前に思いついた、あの新作小説の良い設定、何だったっけ?」なんて頭を抱えた事が数回あった。

予定が変更になった時(多くはシフトが変更になった時)は自分用の手帳を手元に持っていない時の方が多い。

例えラグがほんの短い時間でも、一度変更の予定をメモに取ればいい。基本的な事だが2017年頃までの私は本当にこれが出来ていなかった。「ほんの短いラグだから」と油断していて、つい五分前に聞いたばかりの変更予定を疎かにした事がいくらでもある。

「まず、さっとメモを取る力を鍛えなくてはいけない」

そう分析した私は手帳を辞めてノートを書く事にした。

さっとメモをとるという事は、ただ手早くメモを取るという事ではない。手早くメモを取るようにできる環境づくりの工夫はもちろんの事、メモを取るべきことか取らなくてもいい事か、即座に判断できる力が無いと出来ないのである。

おべん・チャラ―の様な失敗を繰り返すものは、基本的にメモを取る力が足りなかったりするのである。

そういう事で書籍「情報は一冊のノートにまとめなさい」に書いてある事を実践するべく、これまで4冊以上ノートを書いた。ルールは奥野氏の本に則ってシンプルに、予定や起こった事や思考を時系列に書いていった。ただし心に留まったものだけでなく、会社の書類や車検の明細なども全てノートに入れた。

でも、予定は手帳の方が圧倒的に見やすい

ノートを使うに当たって、手帳を使っていた時と同じくA5サイズのノートを愛用していた。

シフトや予定だけは分かりやすい様に、手帳のマンスリーページを手書きしたり、三条凛花さんの著書「365日のとっておき家事」の巻末についているスケジュールページをコピーしてノートに張り付けたりして使っていた。

しかし時系列にノートに書きこんでいくと、月末の31日にもなれば、スケジュールページが埋もれてしまう。スケジュールページにしおりを挟んだり付箋をつけたりしたが、やっぱり月末近くなれば検索しづらくなってしまう。

スケジュールページだけデジタルで管理する事も考えたが、手帳アプリはスマホの充電が無くなったら使えない。いざという時に閲覧できないのが一番困る。と、いうのも私の持つスマホは何でだかエラーとかを起こしがちな時期があった。年に三回修理に出した事もある。そう言う訳で私はスケジュールはアナログ管理を好む。デジタルデバイスには基本的に全幅の信頼を寄せていない。

2020年、カムバック手帳

そんな訳があって、2019年の暮れ、私は手帳を山ほど買った。そりゃあもう、あほ程買った。

6冊程買った手帳の中には、2020年1月の時点でまだ使いこなせていないものがある。というか予定がそこまで多くないのにそんなに手帳をため込んでいる方が狂っている。私も4冊目を所持した辺りで思った。「I am crazy.」

今までノートを書いてきた中で、情報の取捨選択、メモを取る力は養われた。後は情報の活かし方だ。

先日、満を持して一冊を仕事用に降ろした。仕事用の手帳を二冊持つ事に決め、それぞれの記入ルールを定めた。

仕事用手帳(A) ・自分のシフト ・売り出しの準備予定(ただし、自分がシフト上準備に関わるものに限る) ・その他事務処理の締め切り日
仕事用手帳(B) ・グループ全員のシフト(出勤日のみ) ・売り出し日           

用途によって手帳の使い方を考える

先に述べたルールで手帳を書き始めた所、今年に入って今までの様なミスはまだしていない。(まだ今年が始まったばかりなので何とも言えないが…)

今までは仕事用手帳を一冊にしており、また売り出しの予定などもえらく見づらかった。今年は二冊に使い分けして「完全に自分の仕事用」と「全体を見る用」を用意した事で、売り出し前の準備もスムーズに行えるようになった。

仕事やグループレッスンの習い事などは、「自分の予定を組み立てる薄い手帳」と「全体を見る事の出来る小さい手帳」の二冊使いが私の性にはあっているのかもしれない。

今後残り5冊程の手帳をどのように使っていくか、考えるのが楽しみである。

神からの投げ銭受け付けてます。主に私の治療費や本を買うお金、あと納豆を買うお金に変わります。