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眠れない夜にはどうでもいい話がいい

年齢的なことからか、元来なんでも難しく考えがちの心配性な性格からなのか、はたまた不規則がちな生活習慣からなのか、明確に眠れない夜が増えていた。

眠りは浅く、寝返りを打ちすぎて頸椎をやってしまった。じんわりと心配事を抱えている時は特に浅い眠りで夢ばかり見る。基本、悪夢である。怖い夢、ツラい夢を見ては真っ暗な部屋で目が覚める。それから数時間眠れないことも多かった。

そこでここ半年、まず改善できる生活習慣をかなり見直した。まず起床時間、就寝時間をなるべく毎日同じにすることから。そのために職場にも伝えて残業をほぼゼロにした。
お昼の時間も仕事の進捗で前後1時間、割とルーズに変更していたのをほぼ同じにした。細かいことでいえば、打ち合わせをその時間に入れないとか。

そのほかは当たり前であるけれど寝る前にスマホを見ないとか、カフェインは午後は摂らないとか。元々毎日湯には浸かっていたが、温度と入る時間も意識した。
寝る時には耳栓とアイマスクも必須アイテム。枕もオーダメイドで新調した。

これによりだいぶ睡眠時間の確保はできるようになり、徐々にではあるが入眠もスムーズになってきた。夜中の覚醒時間も減ってきている。

スマートウォッチの睡眠ログも少しずつではあるが、いい感じになる日も増えてきた。これがまた毎日同じに調子良くいかないところが、いかに睡眠の質を上げるのが難しいかを痛感している。

一般的には夜中に目が覚めても数分程度でまた入眠できれば問題ないらしいが、わたしの場合、一度目が覚めるとなかなか入眠できないことが多い。そんな時は、タイトルに書いたことなんである。
前置きが長い。

わたしのようなタイプの不眠症の傍には、小説は向かない。小説はおもしろいほど続きが気になり読みふけってしまう。何も考えず読めるエッセイが、良い。しかもかなりどうでもいい話ばかりが書いてあるもの。著者の強い主張があるタイプのエッセイは、自分の考えはどうだろうと考えてしまい同じく寝れない。

それは日常にもあふれている
天気がいいねぇ
桜が咲いていたよ
最近腰が痛くてさ
という
本当にどうでもいい話。

どうでもいい話だからこそ、どこで閉じてもどこで切ってもいつでもまた始められる。

もしかしたら昼間にお茶しながらする無駄話にも不眠対策効果があるかもしれない。

すべて個人の見解です。

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