伊藤潤二展に行った

最近めっきりAIに頼っていて要約してくれた文章ばかり読んでいる。メールの下書きもAIに書かせているし、最初はAIに聞いてしまう。しかもなんだか仕事がうすぼんやりと忙しく、いまいち心が休まらなくてまた YouTubeとX、 instagramばかり見てしまっていた。

これではまずい!もっと自力で好きなエンタメに接して、ちゃんと心を動かさねば!そして、何に心を動かしているかを言語化しなければ!

ということで、8/18に伊藤潤二展に行った。

伊藤潤二作品は去年netflixに「マニアック」が配信されたことで認知した。それまでも富江は聞いたことがあったけど、この作品で完全に認知した。ホラーは個人的に苦手でなかなか食指が動きづらいジャンルなのだが、伊藤潤二作品はなんとなく眺めているうちに独特のシュールさにいつの間にか心を奪われてしまう。

展示にあったキャプションによると、楳図かずおに作品を読んでもらいたい一心で投稿作品を描き上げたそうで、楳図作品の恐怖とギャグの紙一重なテイストに共通点をなんとなく感じる(詳しくはないので深くは語れないけど…)。伊藤潤二作品はそこに加えて、ジャパニーズホラーの底冷えする怖さにSFのダイナミックさというか、西洋っぽい要素もあって、ホラーが苦手な私も面白い!と思えるギリギリのラインに来るのである!全然うまく言えないが…。

個人的にホラー漫画、というか伊藤潤二作品だけかもしれないけど、大事なのは「擬音」と「間」、そして「構図」だと思う。

日常生活とは異なる奇怪な擬音


猫が噛み付くまでのこの「間」がいい 目線もいいよね


構図はもちろんこれも素敵だがもっと「これぞ!」というのがあったのだが写真を撮り忘れた

写真撮り放題でとても楽しかったし、あちこちにある伊藤潤二先生本人によるキャプションが遊び心たっぷりで「この方はとても楽しんでおられるのだなぁ」と感じるし、かつ常に現状に満足しておられないのだとも感じた。

ホラーで退廃的な雰囲気なんだけど、展示品からは研ぎ澄まされた美学が伝わってきて、なんだか前向きな気持ちになれた。

なんか、私ももっとやれるぞ!たぶん!
だからまたこうしてちょこちょことnoteを書いていこうと思う。

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