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テニス(テニプリ)って楽しいじゃん 原点に還る【リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様】

まずはこの予告映像を観てほしい。

何で踊ってんの?

である。そして映画を実際に観てもこれは特に説明されない。今作はミュージカルが全面に取り入れられている作品だからだ。今回はそんな『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』の感想記事となっている。

自分は始めこの映像を観て爆笑した。「これは絶対観た方がいい」と直感し何なら友達と観た方がいいやつ、と思ってテニスの王子様を全く知らん友達を連れて観てきた。
で、結論から言おう。ニヤニヤしながら劇場へ足を運んだ結果…



めちゃくちゃ感動してしまった



いや正直ビックリするくらい内容の良さに面を食らってしまった。とはいえテニスしながら踊ったり歌ったりする作品で「何がそんなにいいの?」と思われるかもしれないので自分なりに感動を文章として残そうと思う。この作品にはパワーがありすぎる。

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映画の感想の前に軽くテニスの王子様について説明しよう。テニスの王子様(以下:テニプリ)は許斐剛原作の漫画であり、漫画の枠を超え多数のメディアミックスがされている作品である。
荒唐無稽な必殺技の数々、奇抜な展開など連載20年を超えても今なお世界をザワつかせるエンタメ性に富んだコンテンツである。

一応自分のテニプリ歴としては漫画とアニメ、劇場版・実写版は履修済みである(子どもの頃に読んでいたこともあって忘れているキャラもまあまあいるが)熱烈なテニプリファンという訳ではないが、影響されて中学生の頃はテニス部だったりした。手塚が劇場版で恐竜を絶滅させたのは今でも覚えている。

こんな感じでぼや〜〜〜っとした感情で観に行った訳だがまあコレが素晴らしい映画となっていてビビった。というか当時テニプリを読んでいた熱狂を思い出した。

作品通してここ良かったな、ウケたな…普通にテニスしろよ…って要素は盛り沢山なわけだが個人的にこのリョーマ!という作品は

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この言葉をいま一度20周年を超えたテニプリのテーマとして掲げていたのだ。というかこれが個人的にたまらなく嬉しかった。アバンは全国大会・決勝戦「立海大附属中学校」幸村vsリョーマのラストシーンから始まる。

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神の子・幸村精市の能力によって五感を奪われ傷つき追い詰められた極限状態のリョーマは心の中で葛藤する(なんせ五感を奪われてるもんだから)(五感を奪うってなに?)

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しかしそこで幼いころ父から教えられたテニスの楽しさ・強敵たちとのプレーをふりかえり改めて「テニスの楽しさ」を思い出すのである。

今作は父・南次郎の語れなかったエピソードが主題ではあるが同時に「テニスって楽しいじゃん」をあらゆる角度から掲げていたと思う。中盤マフィアに追われていたリョーマは逃げることをやめエメラルドに勝負を挑む際も「勝って切り開く、その方が楽しいじゃん」とリョーマらしさ全開だった。リョーマ!は時系列的に全国大会決勝前のストーリーではあるが、テニスの楽しさを教えてくれた原点である父・南次郎にスポットを当てた上でこのテーマを持ってきたのは個人的に熱かった。

連載22年を経て原点に立ち還りこれからもテニプリが進化し続けていく、という意味も含めて「新生」というサブタイトルがつけられたのかもしれない。

まあ小難しいことは考えずとも、この作品はエンタメを追求しておりその中でも3DCGとミュージカル演出は特に功績が大きかっただろう。文字通り笑って泣ける上質なエンタメ作品となっていた。

初めは3DCGか〜と感じていたが鑑賞中は「あれ?3Dのレベル高いな!?」と思ったほど違和感なく観ることができた。止めて注視すると微妙に思うかもしれないが全体通してはちゃめちゃに動きまくるのでやりたい放題だ。

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とはいえ急に踊り始めると毎回こんな顔になっていた

また数多のメディアミックスによって培われてきたテニプリの音楽・ミュージカル・エンタメ性のレベルが半端なく高い。コンテンツの暴力を感じた。
まずキャスト陣の歌がめちゃくちゃ上手いし(キャラソンが無限に出てるので)キャラが歌わされている感も全くない。

ミュージカルシーンも2.5次元ミュージカルの元祖であるテニミュ(ミュージカル テニスの王子様)から作品作りに生かされているのでコチラもめちゃくちゃ観ていて面白いし一緒にバカになって感動してしまう。観賞後テニミュにハマる人の気持ちがわかったくらいに衝撃を受けた。

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またミュージカル演出は視覚的に楽しいだけでなく曲の歌詞によってリョーマ達が「何を思い、考えているか」の心理状態がわかるため映画のテンポを良くしている。逐一セリフで説明せずともこの演出によって場面展開を素早く切り替えられる。この構成力、さすが許斐剛…。

あと映画が終わったあと「Love Festival」という公式のMVみたいなものが流れたがコレも良かったな…。ファンへの愛が詰まっている内容だったし、今後もテニプリは続くぜ!ってメッセージを感じた。

あと改めて越前リョーマって最高にカッコイイ主人公だ。

おわりに

さてリョーマ!はヒロインの桜乃が改めて登場したこと、リョーマと南次郎の関係などいっぱい良いところがあったがここら辺で締めようと思う。とにかく新規でも楽しめるし漫画を昔読んでた人にも間違いなくオススメできる。

未見の人はとにかく劇場でこの作品のパワーを浴びてほしい。自粛疲れに観るのに最適な作品となっている。自分は手塚部長が登場するバージョンを見たので機会があれば跡部様が出る方も観たいと思っている。

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それでは。

ちゃーい


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