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データ分析グループにおけるリモートワークとそれを支える仕組み

こんにちは。エムスリーデータ分析グループ所属、牛久です。

本日は、データ分析グループにおけるリモートワークがどのような実態かについて書きたいと思います。

現状

まず結論としては、2021年9月現在、データ分析グループは完全リモートワークでの就業体制となっております。これは、2020年より始まるコロナ禍を受け、在宅勤務がベースの勤務体制として変更されたものです。基本的に出社の必要性はありません。
また、制度面のみならず、実態として、物理的な荷物の受け取り(PCの交換等)等の理由以外で、オフィスに出社している人はおりません。
データ分析グループ内の担当によっては、製薬会社などの外部の方々とのMTGもありますが、基本的にはオンラインでの実施となります。
(少なくとも私は、入社してからの1年半で、物理的に名刺交換をする機会は一度もありませんでした)

リモートワークにおけるデータ分析グループの取り組み

新卒・中途問わず、リモートワークの弊害として、「新規に参加したメンバーの立ち上がりが難しい」という話がよく聞かれます。よく挙げられる理由としては、「(新規参加メンバー)カジュアルに質問を行うことが難しい」「(既存メンバー)新規メンバーが何をやっているかの確認が難しい」「(共通)自宅だと業務に集中しにくい」等があります。私自身、データ分析グループでリモートワークが実施されている中で入社し、その後にも新規メンバーが何人か入ってきています。そのため、新規参加したメンバー側かつ、受け入れ側両方を経験しているのですが、どれも大変納得感があります。

そのため、上記の問題に対応するべく、m3およびデータ分析グループでも、「どのようにしたら、メンバーが早くm3にフィットできるか」といったことに関して様々な取り組みを行っています。

まず、明示的に時間を取る形で、以下のようなMTGの時間を確保しています。(一部、リモートワーク以前から行っているMTGもあります)

① もくもく会(週6時間程度): 作業に集中する時間を確保するため、オンラインMTGに接続した状態で業務を実施する時間を明示的に確保しています。私は他人の目がないと、集中できない時が多いので、利用することが多いですが、利用している人は3割程度のイメージです
(参加自体は任意となっています)。

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② 定期勉強会(週1時間程度) : データ分析・機械学習・マーケティングなどの知見を各人が取りまとめてデータ分析グループの中で共有しております。大体半期に一度発表のペースが回ってきます。直近の内容としては、
■ LiNGAMモデルについて~統計的因果探索の入門
■ 動画の成功法則
■ 異常検知とバナー表示量モニタリングへの応用
について、発表が行われました。

③ 分析事例共有会(週30分程度) : 各メンバが、日々の業務でどのような分析を行ったかの事例を共有した上で、各人のFBを頂戴します。データ分析グループでは、1人で仕事を行う機会が多いため、他人の働き方から学んだり、自分の仕事についてほかのメンバからのFBをもらえる機会として、重用されています。

④ データ分析グループシャッフルMTG(月60分程度): データ分析グループ内で、ランダムに2-3人程度で雑談をするMTGを設定しております。話すネタは完全にお任せなのですが、なんとなく仕事関連の話が半分。完全な雑談が半分くらいの印象です。

⑤ m3シャッフルMTG(月30分程度) : データ分析グループが主催しているわけではないのですが、m3全社で、4人程度で雑談するMTGもあります。自分とは全くかかわりのなかった方々と話すことで、m3の事業内容の理解が進んだり、新規の分析案件の獲得などにつながると考えています。

また、新規メンバーの立ち上がりをサポートする仕組みとしては以下があります。

① メンター/メンティー制: 新しくメンバーとして参加された方には、メンターを設定し、立ち上がりまでは定期的なMTGを通じてサポートを行います。期間は大体半年程度を想定していますが、必要に応じて変更されます。

② ドキュメンテーション: 現状データ分析グループにかかわる内容の大半はConfluence上で文書管理しています。定期MTGのメモや、TODOなどを管理しているため、新規メンバーは過去のメモ等を調べもののリソースとして利用できます。

③ Slack: データ分析グループ(およびm3)ではSlackを導入しているのですが、可能な限りメールではなくSlack(特にNotDM)でのやり取りを行っています。
過去のログを誰でも調べられるようにすることで、新規のメンバーは、疑問の何割かを、ログを調べることで自己解決できることを意図したものです。

④ (おまけ)SQL管理: データ分析グループでは、社内DBから情報を引っ張るために、SQLを書く機会が多かったのですが、各人の知識として属人化しており、詳しい人に都度ヒアリングする必要がありました。
今年度から、データ分析内のSQLに関しては、用途や背景をまとめるシートで管理することで、上記の工数を大きく減らせています。
(こちらの取り組みは今年新卒入社した田中さんキックでスタートいたしました)。

ここ1年でリモートワークを行って

私が入社した段階で、既にデータ分析グループは、完全リモートワークに移行しており、出社したこと自体が私は数えるほどしかありません。なので、実際に会ったことが無いメンバーも多くいらっしゃいます(もちろんオンラインMTGで顔は合わせていますが...)。
入社した当初は、「リモートワークで仕事なんてできるのか?」と懐疑的だったのですが、一応1年以上は働けているので、何とかなっているといってもよいかなと思います。上記の仕組みは、私が入社した後に出来たものも多くあり、まさに手探りな状態だった2020年から、ずっとリモートワークの環境はよくなったと思います。 一方で、人数が拡大する中でより体系的な立ち上がりの仕組みの策定や、新規メンバーのフォローをどの様にしていくか、といったことについては、今後も継続的に考えていく必要がありそうです。

今後

最初に記載した通り、リモートワーク自体は、コロナ禍を期に始まったのですが、一方でこの体制がいつまで続くのか、といったことについては明確な方針は現時点では立っておりません。
そのため、どこかのタイミングで、データ分析グループのリモートワークが解除される可能性もあります

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もし、完全リモートワーク(週5日のリモートワーク)が解除されたときにどの程度出社したいか、についてデータ分析グループ内でアンケートを取った結果を記載します。
現状のメンバーとしても「週2日以下の出社が望ましいと考えてる」という結果でした。
今後、どのような働き方に着地するかは現時点では、判断できませんが、データ分析グループの生産性を最大化するべく、継続的な努力を続けられればと思います。

データ分析グループでは、上記のように一人一人がより活躍できるように支援する取り組みを継続的に行っています。
ご興味を持たれた方からのご応募をお待ちしております。
採用HP:https://jobs.m3.com/data-scientist/