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外資に転職1年目のリアルな感想

昨年7月から外資系IT企業で働き始めてからおよそ1年が過ぎました。転職前に外資系に持っていたイメージと実際のところについて自分なりにまとめてみました。

転職前に持っていたイメージと実際のところ

1.高給である→その通りだった
転職前は漠然と「高給取り」のイメージを持っていましたが、それがどのくらいなのかは検討が付いていませんでした。転職活動を始めた頃、希望給与を聞かれてもどう答えるべきなのか勘がつかめず、回答に窮することも多かったのですが、様々な企業との面談や提示を見るに、おおよそ金額が分かってきました。自分の実績ベースにはなりますが、外資で日系企業での同等の業務を行う場合、日系から貰っている金額の1.2倍くらいにはなるみたいですね。日系企業と同額やそれ以下でのオファーが来ることは無かったです。業務経験が10年以上あると年収1000万は普通に超え、1500万くらいまでは交渉可能でした。ただ、専門性が必要なので、ジョブローテーションがある日本企業(特にSIer等)で外資に評価されるだけの10年が積めるかどうかは運によると思います。

2.英語が出来ないといけない→採用プロセスでは本当、業務は別
日本にどの程度の体制があるのかによりますが、英語力は最初から期待されていると思っていいようです。ただ「英語が出来ますか?」とか「TOEICの点数」などが聞かれることは殆どなかったです。何故かというと、そもそも企業の採用担当者や転職エージェントが英語で連絡を取ってくるし、電話もビデオ会議も当然のごとく英語で話してくるからです。対応できなきゃ進まない。これってIT系だけなんですかね?それとも選ぶ企業や職種によるんですかね?また、面接も初回は日本人上司であっても、2回目・3回目は海外の方になることが多かったです。課題を出されて、それについて議論しよう!と言われたこともあります。もちろん、英語です。ちなみに、営業職だと日本だけで採用が終わる場合もあるので、採用時に英語力がいらない企業もあるようです。

ただ、業務で英語を使うかどうかは全く別で、仕事内容によっては全然英語を使わない場合もあります。私の場合は日本の体制が大きくない(50名~100名ほど)企業で働いていて、情報発信は勿論、技術情報もローカライズ無し、研修もシンガポール時間開催で全部英語。業務だけでなく、社内でのちょっとした確認や手続きでも海外とのやり取りが発生するので、業務時間の半分は英語を使っています。社員数が1000名超えてくると、ここまで英語漬けではないみたいですね。どの職種でも仕事で英語を使う機会がほとんどないという外資もあります。

英語力を必要とされても、英語能力は別に高くなくても大丈夫です。多少の力業でもいいから会話が出来さえすれば働けます。給与面で言えば、もちろん英語を使う仕事のほうがより高くなります。

3.クビを切られる→本当でもあり嘘でもある。心配は無用。
外資=すぐ首を切る のイメージは強かったですが、実際入ってみてわかりました。海外はどうか知りませんが、日本ではクビ切る云々の前により良い条件を求めてバンバン転職していきます。むしろ社員が転職しまくった結果日本での業務が成り立たなくなっている外資もあります。クビが無いわけではないです。会社の戦略上、部署や役職が不要となった結果退職を求められたり(通常は給与貰いながら転職活動が出来るので、所謂「クビ」ではない)、仕事が出来なくてクビにされたり…。ただ、それらが発生するより前に、みな条件が良いところや成長できるところへ抜けていってしまいます。人材の流動がとにかく激しい。企業も他社から人を抜きまくりです。バチバチの競合からも声が掛かります。

LinkedIn で外資系に勤務している履歴を足した途端、エージェントを介さない、企業の採用担当者が直接声をかけてくることが増えました。エージェントからの声掛けも、より具体的な企業名やポジション・要件を提示した上での声掛けがほとんどになりました。どのルートでも、提示される内容のほとんどは今より給与が高いので、転職への誘惑が凄いです…。こうして皆ほかへ出ていってしまうんだな、と実感する日々です。

外資系への転職で大事なこと

外資+転職で検索すると大量のサイトが出てきますし、大手転職エージェント等もノウハウ記事を作っていたりしますから、私ごときが語れる特別な内容なんて無いんですが、一つだけ言えるのは「LinkedIn、超大事。マジで大事!」ってことですかね。登録するだけでなく、きちんと活かすことが大事だと実感しました。何をどう実感したのかはここに書くと長くなるので、また別の機会にまとめることが出来たらいいなと思っています。

#転職 #外資 #外資系





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