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OLDE THINGSのソックス 『服と暮らし』No.199

特に男性にとって、靴下はユニクロの50色ソックスに勝るものを見つけるのは簡単なことではありません。一足250円という他社を圧倒する価格設定は、例えば月に一度買い替えたとしても3000円。これは国内でこだわりをもってデザインされたブランドの靴下であれば一足買えるかどうか、という価格です。もし買えたとしてもそれを一年毎日のように履くことはできるでしょうか。いわゆる「コスパ」という考えのもとでそういうことを計算しはじめてしまうと、この靴下より優れているものはありません。


僕ももちろんそう考える一人で、消耗品とされるものほど高いものを長く使うより(高いから長く使える、というのでもないのですが)単価の安いものをどんどん買い替えた方が綺麗な状態を保つことができます。
知りませんでしたが、今はオンライン限定でレディースサイズ(23~25cm)も販売されているんですね。女性の皆さんには朗報かもしれません。


靴下と言ってもさまざまなブランドから発売されていて、いわゆる〇〇御用達のような高級感のあるものからワークウェアとして使われるような丈夫なもの、その間にあるようなものなど、まあ靴下なので気軽に買ってみては試して、というのをやってきました。
その中で一番のお気に入りになっているのは〈OLDE THINGS〉のNo. 2 SOCKSです。オールドシングスはトランクスから始まり、究極のアンダーウェアを作るために努力を惜しまない〈Olde Homesteader〉の店舗限定ライン。横浜仲町台のEuphonicaというセレクトショップで購入ができます。

(引用元:http://euphonica.yokohama/

この靴下の良さはこだわり抜かれたデザインが随所に見られるにも関わらず、見た目としてはまったくなプレーンに仕上げられていること。
肌触りのいい生地とほどよいホールド感は、伸縮性を求められるリブの部分にすらエラスティック糸を使わずに、全パーツに肌着と同じ高品質な綿糸が用いられているためだそうです。
そのために伸び切ったゴムのように劣化してしまわず、使い始めて一年以上になりますがまだ新品のような履き心地のまま使えています。

(引用元:http://euphonica.yokohama/

さすがに毎日履いている訳ではありませんが、この靴下が2530円なので、とりあえず毎月ユニクロの靴下を買い替えるのと同じくらいのコスパが期待できるとは思います。(今回は消耗品という性質上”コスパ”という言葉をたくさん使っていますが、なんだか苦味がするこの言葉はあんまり使いたくないものですね。)

ただ、ユニクロという大企業に日本の一ブランドがこだわりと努力によってまっさらな天秤で互角に渡り合っているというのは感慨深く、心から応援したくなります。もちろん、一足の品質では全く比べものになりません。
ぜひ一度、この靴下を体験してみてください。「靴下にこんなにこだわれるんだ!」と新鮮な驚きが得られると思います。

OLDE THINGS / No. 2 SOCKS ¥2,530-


今週も最後までお読みいただきありがとうございました。

次号のNo.200は7月15日(金)に更新予定です。

前回のNo.198はこちらからご覧ください。


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