【QA】カウンセリングでは何を話せばいいんですか?
メザニンは、オンラインで心理カウンセリングを利用できるカウンセリングサービスです。
予約に長い時間をかけることなく、また不安やモヤモヤ、誰かに打ち明けたい悩みの段階から、心理カウンセリングを利用することができます。
今回のnoteは、カウンセリングを受けてみたいけれど何を話せばいいか分からない、何から始めればいいの? という方に向けた内容です。
Q.
A.
ご質問ありがとうございます。
初めて心理カウンセリングを受けるのであれば、なおさら何をどう話せば良いのか分からないという疑問を持つのは自然なことかもしれませんね。
とてもざっくり言うと心理カウンセリングは、
あなたの困りごとについて、心の専門家である心理カウンセラーと一緒に考える場です。
あなたが今回書いてくださった困り事を整理すると、二つは明らかですね。
「仕事にやりがいが感じられないこと」
「上司への不満」
でももう一つ、何を話せば良いのか分からないという不安や戸惑いも、大切な困り事になっているかと思います。
だからこそ、「何をどう話せば良いか分からない」ということを、カウンセラーにそのまま伝えることから始めてみると良いと思います。
カウンセラーはきっと、初めてカウンセリングを受けるあなたの戸惑いや不安を理解して、あなたが無理なく安心して話せるようにお手伝いしてくれます。
また、「何をどう話せば良いか分からない」とお考えになるということ自体、裏を返すと、カウンセリングについてとても真剣に考えていらっしゃる気持ちの表れではないでしょうか?
なぜなら「相手が理解しやすいように上手に話したい」とか、「話を整理して、分かりやすく伝えたい」という、聴き手に対する想いがあるからこその不安や戸惑いのように感じるからです。
もしかしたら、あなたはこれまで相手に分かりやすく伝えるために話を整理するということを、人一倍大切にされてきたのかもしれませんね。
心理カウンセリングでは、あなたがこれまで一人でやってきた「整理する」という作業も含めて、心理カウンセラーと一緒にやっていくんだと捉えていただけたらと思います。
ちなみに、「心の状態はお部屋の状態に表れる」という話を聞いたことはありませんか?
心が疲れていたり、乱れていたりすると、それに比例してお部屋も乱れたり散らかったりするという考え方です。
「何をどう話したら良いか分からない」という状態は、散らかったお部屋を前に、「どこから手をつけたら良いか分からない」という状態に似ているかもしれません。
お部屋を一人で片づけるのが難しい時のために、お片付けの専門家がいるように、心の整理整頓が一人では難しい時のために、心の専門家の心理カウンセラーがいます。
カウンセリングでお話される前に、あなたのお話が分かりやすくきれいに整理整頓されていなくても、全然大丈夫です。
むしろ、整理されていない状態に対して、一緒に向き合っていくことから始めるのが心理カウンセリングです。
だからこそ、「何をどう話せば良いか分からない」というそのままの気持ちを持って、安心してお話しに来ていただけたらと思います。
幸村 奈未子
公認心理師として、心理学講座講師、対面カウンセリング、電話相談、SNS相談等に従事し、様々な背景をお持ちの方のお悩みに寄り添ってきた。また、感受性が強く敏感な気質(HSP)の方へ向けて、心のケアのためのセミナーや、気持ちを分かち合う場を提供している。