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やさぐれ妊婦がおチビさんと出会うまで~ボクは生まれたい~

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たつみのりキャラバンのたっつんとみのりんは宮崎での諸々の役目を終えて、みのりんの実家に戻ることになった。 当初は何ヵ月か休んですぐに次の配置場所に移動する予定だったけど…!? …
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2022年2月の記事一覧

お腹の人とのあーだこーだ

お腹の人とのあーだこーだ

やさぐれ妊婦の危惧それは妊娠期間も5ヶ月を迎えるという時だった。
やさぐれ妊婦は神妙な顔をしていた。

5ヶ月に入ればお腹はどんどん大きくなると人生の先輩(母・祖母)に聞いてマタニティー用品や腹帯を買い揃えてはいるのだけど…。

やさぐれ妊婦は旅館のバイキングを食べるだけ食べて『もう入らーん!げふー!』みたいになってきた自分のお腹をさすった。

そして…妹に心配していることを告げた。

『お腹もお

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運が良くなるお話(?)

運が良くなるお話(?)

それは呼吸法を試してすぐのこと…。イザナミのおばあちゃんから教えられ、調べて分かった呼吸法をしてみるようになってからみのりんのお腹はどんどん大きくなっていた。

それは祖母が見て『随分と…大きくなったわね。』と言う程に。

私はお腹や全身から余分な力が抜けてどんどん成長しやすくなった?
ちょっと今から大きくなりすぎじゃない?とお腹をさすさすするようになった。

まさにぽんぽこぽ~んのまん丸お腹。

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イザナミのおばあちゃんの教え

イザナミのおばあちゃんの教え

目指せ!つるすっぽん!2月に入って1週間。
自分の過去の記憶や体験、積み重なった自分の気持ちに向き合って一段落し、なんとか前向きにお産に対して向き合い始めたみのりん。

合言葉はつるすっぽん!
お腹の人と息を合わせて、お互いに楽ーに短い時間でやろう!

最初はお産に備えるためのイザナミのおばあちゃんの言葉も聞く余裕はなくてスルーしていたのだけど、最初にずっと抱き締めながら彼女は私に告げた。

(呼

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やさぐれ妊婦の毎日

やさぐれ妊婦の毎日

摩訶不思議な生命システム基本的にみのりんは出産も子育ても希望してはいなかった。
だからこそ、最初はいきなり突き付けられた『妊娠』の事実に思いっきりぶん殴られた訳だけど。

自分の人生や感情の棚卸しがそこで始まって、自分がどんな世界に生きていて、選択しようとしていたのかが分かった。

その他には実はちょっと気がかりなこともあった。

あの世の生命システムがどういう仕組みなのか分からないけれど、体調の

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どんどん見えてくる知らない自分

どんどん見えてくる知らない自分

お腹が光っていたらしいみのりん実家に帰ってきた時に妹がみのりんのお腹を見たときに実は気付いていたことがあるらしい。

『お姉ちゃんのお腹光ってたんだよねぇ。だから、いるとは思ってたんだ。そんなこと簡単には言えなかったけど。』

な、なにぃ!?
お腹光っていた!?

『竹取り物語の竹じゃん。』
『だからw』

どうやら見る人が見たら、そんな神々しいことになっていたらしいよ。
もしかしてお腹の人は月人

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イザナミのおばあちゃん

イザナミのおばあちゃん

雪じゃなくて毎日雨。ご懐妊おめでとうございます。

その言葉が聞きたくなくて、周囲の人からの言葉なんて受け取りたくなくて、しばらくは妊娠したことは家族や限られた人以外には黙っていた。

既に子育てしている人からの『子育て楽しいよ』も『子育て大変だよ』も聞きたくない。
既にお産を経験した人からの『大丈夫だよ』『痛みなんて子供の顔を見たら忘れるよ』『めっちゃ痛くて苦しくて大変だったよ』ももう沢山だった

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急展開に続く急展開

急展開に続く急展開

数年ぶりの山形 2021年12月半ば。
たつみのりは山形にやってきた。

このご時世もありひっそりと…数年ぶりに戻った山形は例年以上の大雪の当たり年だった。
まさか年末に実家で過ごすことになるなんて…12月に入った時には(寧ろ1週間前でも)予想していなかった。

今実家にいるのは祖父と祖母の2人。
2人とも凄く喜んでいる。

『仕事を無理をしたからか体調が本調子じゃない。』

そう言うみのりんを気

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今度は空から海を越える

今度は空から海を越える

会社員卒業!会社に勤めて、宮崎の管理地を任された生活はとても楽しいものだった。

毎日が除草作業を繰り返すような日々で、日本全国に別荘や管理地を持っている会社さんだから屋久島にある別荘に連れていってもらったりもして、普段は出来ないようなこともたくさん体験させてもらえた。

そして、屋久島からの帰りのフェリーが揺れに揺れて滅多にしない神頼みをするという…。
海の男スサノオおいちゃんが波は止めてくれな

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家族は一緒がいい

家族は一緒がいい

ここに来て欲しいんじゃいきなりみのりんに告げられたイザナギのじいちゃんからの圧のあるメッセージ。
それは宮崎県江田神社に来て欲しいのじゃ、ってことらしい。

江田神社!?

そこに行けばいったい何が起きるのか?
それは行ってみなきゃ分からない。
みんなこういうことがあると『ご利益があるんでしょ?』『なんか良いことあるんでしょ?』って言うけれど、はっきり言ってやってみなきゃ分からない。

行ってみて

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たつみのりキャラバン~兵庫から宮崎へ~

たつみのりキャラバン~兵庫から宮崎へ~

宮崎での生活2021年10月半ば…兵庫県での隠居生活を経て、たつみのりは一路宮崎に向かっていました。

この時、ご縁のあった会社さんに入社するという形で宮崎にある会社の管理地の1つの管理人夫婦として宮崎に降り立ったのです(*´ω`*)

今まで感じたことのない南国感溢れる場所に東北生まれ山形育ちのみのりんは物珍しさからウキウキしておりました。

更に言うと…宮崎は県をあげての神話推し!
それこそま

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