2/25(日) プロ2戦目 舞台裏
パンクラスネオブラッドトーナメントバンタム級に出場するため、品川インターシティホールの会場にいた。
対戦相手が決まってからは、この日を万全な状態で迎えるために、日々ジムでの練習・トレーニングを積み重ねてきた。
去年12/10で行ったプロデビュー戦を反則負けで終えて、不完全燃焼だった。
怪我もなかったから、年が明けたらできるだけ早めに試合がしたかった。
そこで、見つけたのがこの大会だった。
しかもトーナメント戦。優勝というゴールが見える戦いは、ファイターとしては、やりがいがある。
その間、1本やTKOなどで勝てばボーナスゲット、優勝してさらに賞金ゲット。
こういった大会は、年に1回あるかないか。
やらなかった後悔はしなくないから、エントリーを決めた。
すると、数日してジムでMMA選手の試合調整などを兼任している磯部師範から試合OKとのことで連絡があった。
東京大会と大阪大会の2つがあって、僕は東京での試合を希望していたが、
なぜか大阪で組まれそうになる。どうも東京大会では空きがないらしい。
大阪だと知り合いを呼べそうもないし、泊まりもホテルしか選択肢がなくなるからということで、一気にモチベーションが下がった。
プロ選手とはいえ、出費が多いとマイナスだ。
コンスタントに試合をしていくのであれば、東京の方が自分的には出費を抑えていくことができる。
この大会は縁がなかったということで、磯部師範には「大阪だと出るモチベーションないので断ります」と連絡を入れた。
ということになり、「また数ヶ月試合のチャンスを待つのかー、暇になったなぁ」
と、減量に向けた食生活などもやめようとしていたその夜、磯部師範から
「東京大会で1人分の枠が空いたらしいので、試合出れます。どうでしょう?」
とLINEがあった。
マジか、それはやるしかない。速攻で
「やります。」と返信。
流れた話から一転し、参戦が決定。
こうして約1ヶ月前にプロ2戦目への準備がスタートした。
ジムでの練習は、試合をイメージしながら取り組んでいく。同時に減量のため、食生活もジャンクや揚げ物などをやめていく。
今回出ることになったパンクラスという団体は、日本の総合格闘技では3大メジャー団体と呼ばれているうちの1つ。
少しテンションが上がる。中高生の時に、憧れて映像で観ていた格闘家たちが戦っている舞台に自分が上がるとは。
昔だと、北岡悟選手とか菊田早苗選手などの柔道出身で筋肉ゴリゴリ系をよく応援していた。
須藤元気選手もカッコよかった。
遠回りして人生を送っていたが、俺はリングに上がる方の人間だったんだなぁとしみじみ思う。
20代ほとんど戦わずに生きるのも必然で、30代から戦って生きていくのも必然だ。
格闘家ってよほど有名になったり、強くてバンバン試合で相手を倒して勝つでもしないと、大したお金にはならない。
そんな世界でいい歳になった人でも選手生活を続けたりするのは、やはり好きだからだろう。
格闘技以外に好きなものや趣味なんてなかったり、良くも悪くも子供の心だったり。
僕はそっち側の人間に首を突っ込んでしまっている。笑
格闘技が好きで、練習してもっと上手くなっていきたいという心がある。
あとメリットは、ジムに行けば人も沢山いて、談笑して孤独も感じない。
自分は1人の時間は結構好きだが、夜の孤独はあまり好きじゃない。
だからジムには、人がいて電気が点いてて助かる。
これが公園で夜暗くて、1人でトレーニングという状況の日があると
死ぬほど孤独を感じる時がある。
最近はあまり夜公園でトレーニングという日は少なくなったが、昔はジムに行けないほど金がなかった時もあり、そんな日々が続いてた。
今考えると、そりゃ死にたくもなるわなぁと思う。
誰も知ってる人がいない土地に住んでて、夜街灯も少ない街並みで走ったりする。
まだボンサイ柔術に入る前は、こんな状態。
今って恵まれてる。コミュニティは、人生で絶対1つは作る必要があると思う。
人と繋がりは、自分の命も繋げることになる。
なんか話はズレてしまったが、舞台裏は、次の章でまた書こう。