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【DUNE デューン砂の惑星】~小話スパイスを添えて~前編

2020年12月18日公開を延期していたSF映画『DUNE』がついに2021年10月に公開です。
楽しみすぎる〜〜〜っ!
新作『DUNE』を観る前におさらいしたい方はぜひ読んでみてください。

『DUNE』についての概要はWIRED誌でも書かれています。
なので、ちょっとNerd α(オタク最前線)を目指す身として、小話スパイスを調合し周辺情報も含めて『DUNE』を語りたいと思います。

1. 初代『DUNE』映画監督デイビッド・リンチについて

アーツ系映画の代表作を世に多数送り出している映画監督 David Lynch(デイビッド・リンチ)初代『DUNE』の監督に抜擢されました。

1984年公開のDUNE(デューン)はデイビッド・リンチにとって、1977年公開のEraserhead(イレイザーヘッド)、1980年公開のThe Tlephant Man(エレファントマン)の次に制作され3作目の映画(短編を省く)となります。

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また、DUNE公開後 アーツ系映像作品をマス向けに浸透させたと言っても過言でないテレビドラマ作品 Twin Peaks(ツイン・ピークス)が1990-91年、2017年に公開されます。
オリジナル・シリーズが30話、リミテッド・イベント・シリーズが18話もあるので、2~3時間とコンパクトに時間が制限された映画では味わえない細やかな機微を存分に感じることができます。

2. 北米は、なぜロングスパンな番組が多いのか

北米では、何十年と続く番組が現在も数多く存在します(1)(2)
しかし、現在の日本ではドラマは3年B組金八先生(夜)や相棒(昼)といった過去のドラマ以降は10話程になり、ロングスパンで続くテレビドラマはなくなってしまいましたね。
その中でも、日本で頑張っているのがやはりアニメONE PIECE!
ONE PIECEのアニメは現在、986話(24年間)続いています。

では、なぜ北米は長く続く番組が多いのか?
その要因は4つあると推察しました。
(改めてデータを持って答え合わせをしたいですが、今回は端折ります!)

1. マーケットが大きいから
2. チャンネル数が多いから
3. 放送枠を安く買えるから
4. 放送文化が柔軟だから

結論として、市場が大きくプレイヤーが多いことによって構造が最適化され、長く愛される番組を作りやすい環境になっているのかな、と思いました。

3. 初代『DUNE』の公開前後、1980-85年について

1980-85年は第二次SFブームで、初めてSF映画でハリウッドヒット作品が生まれた時代です。
スターウォーズ、スタートレック、ターミネーターや、ファミリー向けのE.T、ゴーストバスターズ等、幅広い層にSF映画が広がり、今も尚根強いファンがいる作品が多数公開された、SF映画黄金時代です。
(1980-85年作品)

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SF映画黄金時代の背景としては、1980-85年でPCが多くの家庭に普及したこと、
ビデオゲームバブル絶頂だったこと、デジタルグラフィック技術の向上により70年代の手作り感のあるプロトタイプ的なSF映画から成長を遂げたことの3点が挙げられます。

1. 家庭にPCが普及
2. ゲームバブル絶頂期
3. デジタルグラフィック技術の向上によるクオリティ向上


現代を切り取ったり、未来を描いてみたり、過去を振り返ってみたり。
創作は自由自在に時空を行き来し表現できるところが、面白いところの一つだなと感じます。
その解像度が高ければ高いほど心が震えるのはなぜだろう。
特にSF映画は、アート、サイエンス、テクノロジーが勢揃いした創作物なのでとても見応えがあり、観たあとの知的欲求が満たされた感じが一味違います。

次回は後編になります!

4. 初代『DUNE』の映画監督は〇〇に本当はなるはずだった 
5. 新作『DUNE』の映画監督の作品
6. 日本のSF作品



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